ハノーファーからほぼ真西に1時間弱走った所にあるビュッケブルクという町には、大規模な城館施設があります。そしてこの町には、観光客に人気があるその城館施設の陰に隠れて、訪れる人もほとんどなくてひっそりとたたずむ建造物、ビュッケブルク宮殿もあるのです。
入口の門 (外から) ・ 宮殿 1
「ひっそりとたたずむ」 といっても宮殿なのでそれなりの規模があり、建築面積55m x 33mで、塔の高さは56 mです。さらに、専用の公園も付いています。
宮殿 2 ・ 宮殿 3 (裏面)
文化遺産である、この新ルネッサンス様式の宮殿は19世紀に完成し、この地方の領主、ヴァルデック・ピュルモント家の王女 (1827–1910) が寡婦になってから居住していました。この、古さや威厳ゆえに畏敬の念を起こさせる建物は、第二次世界大戦中、野戦病院として、その後は英空軍の将校集会場として利用されました。1950年代、あるマーガリン工場の代理店が一部の部屋を使用し、他の部屋はアパートとして賃貸されていたのですが、1960年には宮殿で学校経営が始まりました。
宮殿 4 (向かって右側面) ・ 宮殿 5
過去の火災で部分的に破壊された所は古い設計図に従って1980年に修復され、現在は職業学校として機能しています。さらに、歴史的雰囲気が豊かな部屋は催し物の為に公私を問わず賃貸されるし、映画やテレビ番組の撮影に利用されることもあります。
入口の門 (内から)
ところで、武漢肺炎が流行るようになってから1年以上経ちますが、ドイツでは昨日、今までで最も厳しいロックダウンが施行されました。4月18日まで4週間にわたる社会生活の謹慎です。私は定年退職しているし、以前から街の中心部に出ることがほとんどない生活をしているので、大きな支障はないのですが、日本への一時帰国を含む旅行や城館ホテルに宿泊してグルメ食を食すことが出来ないのは大変残念です。
さて今日の夕食の一部です。
鴨のロースト・レモン風味 1 & 2
鴨のローストをレモン風味に仕立てました。まず、フライパンで合鴨の皮の油をしっかり取ります。芽キャベツをチンして、合鴨と一緒にオーヴンで焼きます。そしてレモン甘酢ソースをかけるのです。食器は妻の作品。
イカとワカメの辛子酢味噌和え 1 & 2
〈イカとワカメの辛子酢味噌和え〉 で使った食材は、イカの足、ワカメ、白みそ、甘酢、辛子です。一時帰国した時に買った志野焼の抹茶碗に入れてみました。
どちらの料理も美味しくいただきました。
[2021年3月]
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