牧師の読書日記 

読んだ本の感想を中心に書いています。

9月8日(日) 「 「食える農業」の秘密 」 長谷川久夫著  ぱる出版

2013-09-08 08:17:07 | 日記

 著者は茨城県つくば市にある「みずほの村市場」という農産物直売所を経営している人物である。

 著者はとにかく品質のよい農産物だけを出すことを強調する。品質が悪く極端に安い農産物を出すことを著者は嫌う。
 これは簡単そうで案外難しい。捨てるのがもったいなく感じて時々多少品質の悪い農産物を出してしまうことがあるからである。

 本からの引用。「直売所は、農家が自分の技術を見せるステージだ。消費者に「自分の作った作物はこれです」と自信を持って主張する場なのです。商品に自信があり、原価計算ができていれば、そこで売る商品には堂々と自分の考える値段をつければいい。恥ずかしがることや、後ろめたいことなど何もないのだ。」

 「直売所を始めるにあたってこだわったのは、「品質の高い商品」だけを置くこと。そして直売所を農業者が農業で食っていける場所にすることだった。」



 自前の直売所でもホームセンター内での直売でも「品質の高い農産物」だけを出すことを心がけたい。それが消費者に喜んでもらい満足していただける方法であり、結局は最後に自分たちに収益として返ってくるであろう。もちろん安さやボリューム感も大事だが、やはり一番大事なのは著者が書いているように新鮮で美味しい農産物、すなわち品質の高い農産物を出すことであると思う。