宮古島のゆったり生活

愛知県から引っ越してきました。
家のこと,周りの様子をゆったりと紹介していきます。

鬼の杵・神の杵

2012年09月23日 | 史跡・文化財

前回の“スピリチュアル”に関連して。

近くの七又集落の中の道路沿いに「鬼の杵・

神の杵(ウンヌンナツキ カンヌンナツキ)」という

文化財を示す標柱がある。実体はサトウキビ畑の

中にあり栽培中は見ることができない。

 

さて,本体は2つの石である。

伝説の1つは,女をさらった鬼とこれを助けようと

する御嶽神との戦いで,石の杵(ナツキ)の投げ合い

勝負の結果,神の勝ちとなるというもの。

2つはその時のものであるという。

 

もちろんこのような話立てのみで神聖化すること

でもないだろうけど,長く受け継がれてきた集落の

精神的拠り所ともなっている。

前回の場合は精霊のいる「領域」で,今回はそれを

具現化した実体と言えようか。

 

これと似たような石が近くの畑の中にもう1つある。

やはり同じ意味合いがあるのではないかと思っている。

 

なお,前回でてきた畑のおじさんは,構造物に対して

「ウンカジ」(あるいはイとウを一緒に発音するように

私には聞こえた)という語をよく使われていた。

 

*宮古方言では,「カジ」とは「魔物,ただよう精霊」の

 意味があると記されていた。

 参考:琉球大学沖縄言語センター 

     宮古方言音声データベース     

    http://133.13.160.25/rlang/myk/index.html

 

 

  鬼の杵・神の杵の標柱    右:2011.04撮影

 

     鬼の杵と神の杵

 

 畑の中の石 高さ約1m

 

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