齋藤飛鳥、乃木坂46共通の想いは
「いわゆるヒット曲を」
新曲に秘めた野望も告白
アイドルグループ・乃木坂46の23rdシングル「Sing Out!」(5月29日発売)の視聴会が25日、都内のソニー・ミュージックエンタテインメント本社で行われ、同曲でセンターを務める齋藤飛鳥が登壇。ミュージックビデオ(MV)の衣装で登場した齋藤は撮影秘話や同曲に込めた野望を明かした。
2作ぶり4回目のセンター(単独では3回目)に任命された齋藤は、過去2作の単独センター曲、15thシングル「裸足でSummer」(16年6月発売)、21stシングル「ジコチューで行こう!」(18年8月発売)がいずれも夏曲だったことから、本人も「今回もそういう曲なのかと思っていた」と明かしたが、「Clap your hands」「Stomp your feet」の歌詞にもあるとおり、クラップやストンプを交えたこれまでにない楽曲に挑戦した。
作詞は秋元康氏、作曲はRyota Saito、TETTAの両氏、編曲は野中“まさ”雄一氏が手がけ、明るい曲調に乗せて仲間との絆を歌い、さわやかな力強さの中にもどこか泣ける楽曲となっている。
齋藤は「『一人ぼっちじゃないんだよ』『仲間の声が聴こえるか?』という歌詞があるんですけど、MV撮影中はずっと、その2つのフレーズで私と大園(桃子)は泣きそうになりながら、『ぐっとくるね』と2人で言いながら撮っていました」と告白。「完成したMVを観た感想としても、いろんな良さがこの5分に詰まっているなと思いましたし、チームであることの良さも含まれていて、MVを見ていただいたらそれが伝わるんじゃないかなと思います」と言葉に力を込めた。
MVはメンバーとダンサーのパフォーマンスによるシンプルな構成。白とグループカラーである紫の衣装をまとったメンバーが、バレエの動きなどを取り入れたダンスを、ロングスカートをひるがしながら優雅に踊る。間奏では齋藤のソロダンスパートもある。
「楽曲が大衆的というか、幅広く受け入れられ、共感していただけそうな歌詞なのでMVもそっちに寄せてもよかったはずなのに、ストイックな撮り方をしているし、映像としてもすごく生々しいなと感じて、そのギャップがすごく好き」と話し、Seishiro氏が手がけた振付に対しても「ダンスもあまりごまかしたくなかったし、振りやちょっとした目線の動き、手の角度とかもあまり妥協せずに撮れたらいいなと思っていました」と細部まで気を配りながら撮影に臨んだという。
お気に入りのシーンは「全部好きなんですけど…」としばし熟考。「2番で私と白石(麻衣)と生田(絵梨花)が踊っていて、3人が分かれて生田だけになったところに高山(一実)が入ってくる入れ替えと、そのときの生田と高山が踊っているシーンで2人とも本当に楽しそうな、笑顔がこぼれちゃったんだなという表情をしていて、ほっこりするというか、いいシーンだなぁと思います」とうれしそうに語った。
今作は、昨年末にグループ歴代最多7作のセンターを務めた西野七瀬が卒業後初、そして、令和1発目のシングルとなる。こうしたタイミングでグループの中に「新生・乃木坂46」「心機一転」といった空気感があるのかと聞かれた齋藤は「うーん…」と少し考えてから「平成だろうと令和だろうと関係なく、いわゆるヒット曲、『誰もが口ずさめる楽曲ができるといいね』という話はずっと前からメンバーみんなでしています」とメンバー共通の“悲願”とも言える想いを吐露。
続けて「そういう意味では、今回の楽曲はすごく頭に残るし、みんなが口ずさみやすい歌だと思うし、クラップとかまねしやすい。途中で英語も入ってきたりもするので、日本だけと言わず、欲を言えば、世界中で『Sing Out!』ブームが巻き起こったらいいねという願望はあります」と大いなる野望を明かして締めくくった。
同曲の音源は5月1日深夜の生放送『乃木坂46のオールナイトニッポン』(毎週水曜 深1:00~3:00 ニッポン放送)で初オンエア予定。MVは5月3日早朝から情報ワイド番組で解禁となり、同日正午からYouTubeの乃木坂46公式チャンネルでフルサイズを公開予定
*オリコンニュース記事より抜粋