くまさん、知ってますか?
新潟発ご当地アイドル
「RYUTist」が、
仙台で初ライブ!
左から五十嵐夢羽(むうたん)、宇野友恵(ともちぃ)、横山実郁(みくちゃん)、リーダーの佐藤乃々子(のんの)。宮城県の観光PRキャラクター「むすび丸」を手にして「仙台ライブを盛り上げます!」
「りんご娘」(青森県)や「みちのく仙台ORI☆姫隊」(宮城県)など、地域に根差したアイドルが全国で活躍しています。中でも新潟県は「ご当地アイドル王国」だって知っていますか? AKB48の姉妹グループ「NGT48」や結成15周年を迎えた「Negicco(ねぎっこ)」が有名ですよね。
彼女たちに続いて全国にジャンプアップしそうなアイドルユニットが「RYUTist(リューティスト)」です。
14日、仙台市で開かれるライブイベントに出演することになりました。仙台でのパフォーマンスは初めて。メンバーは「ずっと仙台でライブをやりたかったので、本当にうれしいです!たくさんの人に見ていただけたら」と声を弾ませています。
<「新潟」にこだわり8年目>
RYUTistは、2011年に新潟で行われたオーディションがきっかけでデビューしました。グループ名には、新潟市を表す「柳都(りゅうと)」という言葉に「アーティスト」を加え、「新潟のアーティスト」という意味が込められています。
メンバーは、漫画「ぼのぼの」が大好きで、いつもほのぼの、時にはしっかりグループをまとめるリーダーの佐藤乃々子さん(22)、安定したボーカルでライブを支える「小さな巨人」宇野友恵さん(19)、音域の広さとはつらつダンスが持ち味の元気印、五十嵐夢羽さん(17)、底抜けの明るさで周りの笑顔を引き出すムードメーカー、最年少の横山実郁さん(16)の4人組です。
新潟市最大の繁華街「古町地区」にあるライブハウスを中心に、デビュー時から毎週日曜は必ず市内「どこか」でライブを行なっていて、土曜・祝日のイベント出演を含めると、1年間のステージは200回以上。ライブのない平日もレッスンや自主練習を行っています。デビュー時、小学5年生だった五十嵐さんは「RYUTistは、わたしにとって青春そのもの」と話します。
16年にタワーレコードのアイドル専門レーベル「PENGUIN DISC」に所属し、東京や大阪など大都市圏でのライブも増えてきました。今年は、新潟県内の自治体や企業からも引っ張りだこで、献血や交通安全運動のイメージキャラクターを務めたり、CMに起用されたりしています。
佐藤さんは「8年間やってきて、いろんな方にRYUTistを知っていただく機会が増えて、感謝の気持ちでいっぱい」とにっこり。「これまで、新潟の人に知ってもらいたいという気持ちでやってきましたが、少しずつ、県外の人にも私たちを知ってもらって、新潟に足を運んでもらえたらと思うようになりました」と話します。
<東北へのメッセージソングも>
これまで、「日本海夕日ライン」や「柳都芸妓」など、新潟をテーマにしたアルバムやシングルを発表。カバーも合わせると120曲以上ある持ち歌の中で、思い入れの深い曲の一つが『おむすび』だといいます。東日本大震災からの復興を願う応援ソングとして作られ、震災1年後の3月11日に開かれたライブで初めて披露しました。
♪むすび むすべ その両の手で ころころと ころがるものも 無駄にはしない ♪ひとつ ひとつぶが 待ち望んだ 心配ないよ もうすぐ 日は昇る
前向きな歌詞に合わせて、おむすびを握る振り付けが印象的な曲です。佐藤さんは「新潟から東北へのエールを込めて歌っていました」と振り返ります。五十嵐さんも「今でもとても大切な曲です」と話します。
きっと、仙台のライブでも元気いっぱい「握って」くれるでしょう!
<「次も見たい!」ライブに>
RYUTistが東北でライブを行うのは、14年にあった南陽市のイベント以来。今回は複数のアイドルグループと競演する形式ですが、「いつでもどこでも自分たちらしい最高のパフォーマンスを見せる」という信念は変わりません。横山さんは「私たちのライブを初めて見た人が、もう一回見たいと思ってくれるようなライブにしたい」と意気込みます。
宇野さんは「今回だけでなく、また仙台でライブができるよう、心に残るパフォーマンスを見せる」と誓っています。佐藤さんは「タワーレコード仙台店でのインストアイベントや、単独ライブにも挑戦したいです」と目標を話してくれました。
新潟県外のライブでは、新潟の「ゆるキャラ」を紹介し、アピールも欠かさないRYUTist。歌唱力の高さと曲によって表情を変える表現力豊かなダンスのギャップは、一度観たらハマること間違いなし。この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。
*河北新報記事より抜粋