芦原やすえの気まぐれ便り

原発のない町つくりなど、芦原やすえの日々の活動をご紹介します。

城下町松江の風景を切り開く 陶山広之 切り絵の世界展

2015-04-24 22:12:17 | 日記
 今日は、松江歴史館で松江の風景を切り絵で表現されている陶山広之さんの作品展が始まり、行ってきました。
写真でとってきた風景を、黒い紙を細かく切り抜き、繊細に表現される世界は見事です。ぜひ、一度見に行ってください。
 その後は、終日、議会レポートを送る準備でした。






今日は消防出初式

2015-01-10 22:43:00 | 日記
今日は消防出初式でした。雪こそないものの、外は冷たい風が吹き、じっとしていると寒い1日でしたが、消防署の皆さん、お疲れ様でした。会場はメッセと城山外堀でした。城山外堀でははしご車も使っての一斉放水は、なかなかかっこよかったですね。



北海道旅行!アイヌ民族と自称”開拓者”見聞

2014-05-26 21:46:02 | 日記
 現在、使用済み核燃料は再処理され、高レベル核廃棄物はガラス固化され、地層処分が計画されています。
しかし、これだけ地震が頻発し、把握されてもいない断層もどれだけあるかわかりません。日本学術会議が日本における地層処分は困難と警告するのも当然です。それにもかかわらず、この国はいまだ”地層処分は可能”と、こだわりを捨てていません。
 5月24日は、その地層処分研究施設がある北海道の幌延に行ってきました。実は、旭川から地元の教職員組合の皆様のお世話で朝7時30分にバスで出発し、お昼ごろに到着しました。正直言って、幌延がこんなに北に位置しているとは思ってもみませんでした。北海道の皆さん、すみません。認識不足で!ついでに言うと、旭川に朝7時30分に行こうと思うと、2日前の夜に札幌に到着することになります。米子空港から札幌まで直通便があるのですが、新千歳に夜に到着する便しかありません。それでも、直通便で格安とあれば、これを利用するしかありません。なので、1日は観光!本題に入る前に、ちょっとだけ、お付き合いを!
 せっかく行くので、どこに行こうかと考え、いろいろ探しているうちに決めたのが北海道もかなり南に位置する小さな町”白老”でした。ここにはポロトコタン(アイヌ民族博物館)がありました。”ポロ”とは、アイヌ語で大きなという意味で、”ト”は湖、”コタン”は村という意味だそうです。その通り、この施設は静かな湖のほとりに建っていて、その奥は森へと続いていました。
 ここは観光施設なのですが、博物館に入ると客が誰もいなくて、ガイドの方をほぼ独り占めでした。途中で二人のお客さん(この方たちもアイヌの歴史に興味津々の様子でした)が入ってこられ、結局3人でたっぷりと説明を聞くことができました。ガイドの方はアイヌ協会の方らしく、アイヌの文化や生活、そして明治政府からの圧政の数々をお聞きしました。かつての北海道の大地が自然の豊かな大地で、その恵みを受けながらアイヌ民族は争いを好まず暮らしていたようです。武士たちが参勤交代に持参していた漆塗りのおひつと、アイヌの人たちは鮭100匹と交換していたとか。その際、武士たちは最初の1匹目を”はじめ”と数え、2匹目を1と数え、最後を”終わり”と数えてごまかしていたのだそうです。当時、鮭は大量にとれていたので、アイヌの人たちにとっても1匹や2匹は大した問題ではなかったようですが、思わずガイドの方に「だます方が悪いですよ!」と言ってしまいました。そして、明治政府は、東北地方に住んでいたアイヌの人たちを北海道に強制的に移住させ、アイヌ語も禁止したといいます。なんだか、朝鮮半島でかつてやったことと同じじゃないですか?侵略には、こんな先例があったんですね。ちなみに、帰りには自称「開拓者」の歴史が展示してある旧北海道庁(赤レンガの庁舎)にも行ってみました。とても豪奢な建物で、権威の塊みたいな、いかにも明治期に建てられたような建築物でした。部屋の中には歴代の知事の肖像画が飾られ、「アイヌ民族は苦労させられた」という、どこか他人ごとな説明が簡単に掲示されているだけでした。
 さて、本題ですが、長くなるので続きは次回で…

時間が止まった福島県富岡町の今

2014-05-20 00:54:41 | 日記
5月17日。長年各地の反原発の闘いを紹介する反原発新聞の総会が福島県いわき市でありました。今も高い放射線量のため、帰還困難地区と避難解除準備地区が残る福島県富岡町を見学するツアーつきだったので、参加してきました。
 翌日、いわき市議の佐藤さんの案内で津波被害にあったいわき市内海岸を通って広野町、楢葉町、富岡町にバスで移動しながら、放射能で汚染された実態を見てきました。
 いわきの四倉地区の海岸では、被害にあった住宅などは撤去され、今は更地となっていました。いわき市内の宿泊した研修施設の敷地にあったモニタリングポストの値は毎時0.122μシーベルトでした。松江市内で、通常0.05μシーベルトくらいですから、いわきでも通常の2.4倍はあります。いわき市民の皆さんは、洗濯物は外には干さないそうです。この値で年間1ミリシーベルトの上限を少し出るくらいです。ぎりぎりで暮らせる値かな?と思いますが、それでも市民の不安はいかばかりかと思います。久乃浜海岸では、7mの防潮堤工事が行われている最中でした。海岸沿いには、空き地が広がっていますが、そこには元々街並みがあったのだそうです。今は、跡形もありません。お地蔵さまが安置されていたのでしょうか、古い小さな祠が一つ、ポツンと残っていました。
 そこから車で広野町に入って行きましたが、途中の山林の合間を通ると放射線の測定器は0.295μシーベルトに上がっていきます。国は、年間20mシーベルまでは被曝を認めており、帰還を進めています。広野町では、住民の5分の1の1200人くらいが帰ってきたそうですが、いわきに避難している子どもたちを、日中はバスで広野の学校へ通わせているのだとか。なぜ、子どもたちの安全を最優先で考えないのか?住民に、そんなに何事もなかったようにふるまわせたいのか?聞いていると、ため息が出てきます。広大な田畑は、今や膨大な除染した土が詰め込まれたフレコンパックの置き場と化していました。山積みにされた真っ黒なフレコンパックの山が道路わきに迫ってくると、皆、バスの中から「すごいなぁ~」と、驚きの声を上げていました。野積みにされたフレコンパックを一望できる公園では0.352μシーベルトと、だんだん線量は高くなってきます。
 楢葉の町では、家々は津波に破壊されたまま、放置されています。この街では、日中は家の片づけに帰ることができるのですが、宿泊はできないのだそうです。何軒かの家で車が止まっていました。避難解除準備地区ですが、子どもの居る家庭では「子どもを連れて帰れない」と言っているそうです。それはそうでしょう!この国は、子どもを大切にしない国だと、つくづく実感しました。
 そして、先日も溝口知事も尋ねた富岡町です。「想像を超える!」と知事が言ったとか。本当に見てみなければ、実感することはできません。富岡の駅は海岸に近いのですが、近づくと両脇の家という家は3年前に津波に破壊され、そのままの姿でそこに立っていました。駅も骨組みだけ。線路には車が残り、周り中の家が破壊されたまま。まるで3年前でこの街は時間が止まったような感じです。いわきでも見てきたとおり、他の東北の自治では、残骸は撤去され、復興に忙しい日々だというのに!
富岡駅では、線量は0.8μシーベルト。小学校に行くと、モニタリングポストの値は2.6μシーベルトを表示していました。校庭は草だらけ。そこは3μシーベルトに跳ね上がります。更に町中は5.4μシーベルトまで上がっていきます。私たちが行けたのは、この街の中にある「ここから先は、帰還困難地区。立ち入り制限」の看板が建つ遮断機の前まででした。
 「原発さえなければ!」自殺された農家の方が残した言葉ですが、時間が止まった富岡の町を見て、そう思いました。これが、私たちの町の行く末なのか?再び、原発を動かしてもいいと思っている方たちに、一度見ていただきたい。特に企業の皆さんに見ていただきたいと思う。富岡の町には、様々な企業の建物が、同じように放置されているのが目につく。それも津波の被害にあっているわけではない建物もだ。放射能で汚染されなければ、今頃は再建し、きっと商売に勤しんでいたに違いないのに!皆、悔しいに違いない。その思いも感じ取ってもらいたい。

2月議会報告 NO2

2014-05-13 23:04:27 | 日記
再生可能エネルギー推進に関する質問と答弁

「エネルギー自立地域推進基本条例」制定署名で示された、「省エネと再生可能エネルギーを進めていくべき」との約8万3000人の有権者の意思にどう応えていくのか?
市長答弁
 福島の事故を目のあたりにし、県民、市民に限らず国民の間に脱原発であるとか、原発の依存率を下げて代わりのエネルギーに置き換えていくべきという考えが浸透してきている現れだろうと思っています。
 しかし、エネルギーというのは、日本という国をどういうふうにしていくかという根幹の問題です。今後のエネルギー計画について、その中で、原発の依存率をどう下げていくかを国に示してもらう必要があります。
芦原
地方自治にも関わる問題ですから、むしろ積極的に地域のエネルギー政策について議論し、国に働きかけを行っていくことも必要ではないでしょうか。

島根原発2号機の規制基準適合性確認審査状況に関する質問と答弁

 中国電力に対して、島根原発2号機の新規性基準適合性確認審査で突然説明した「フイルタ付きベントに有機ヨウ素除去機能追加」などについて、市および市民に対する説明を求めるべきでは
市長答弁     
 第2フイルターベントとかヨウ素除去機能の追加といった話は、事前の説明がなかったことは事実です。従いまして、こういった新たな対策を行う場合には、きちんと説明をしていただく必要があると思っています。
芦原
中国電力に対しましては、機会を捉えて、議会と原子力発電所環境安全対策協議会に対して詳しい説明をするように要請をしていきたいと思っています。