芦原やすえの気まぐれ便り

原発のない町つくりなど、芦原やすえの日々の活動をご紹介します。

松江市の総合計画を問う

2017-04-08 18:27:44 | 政治
 遅ればせながら、4年間の最終議会において行った反対討論から「松江市総合計画」(5年間)の策定に関して述べた意見を掲載します。

 この計画については、次のような点から反対しました。何と言っても原発のないまちをつくっていくという大切な点が欠けていたことが大きな理由でした。以下に掲げた理由は、今後も追求し続けていきたいと思っています。

「松江を超える、松江をつくる」という基本理念にうたわれている通り、松江のまちは、古代からの歴史と文化を伝え、穏やかな時間の流れの中で市民は暮らしています。その豊かさとあたたかさを自信を持って発信することで、より魅力を増すことと思います。
そこに、「市民が幸せに暮らせるまち」にすると掲げていただきたいと思います。
 その観点から、基本施策に欠ける点を挙げます。一つは、未来の松江の町をどう形作っていくのかは、今を生きる私たちが、未来社会を担う子供たちをどのように育てていくのかにかかっているとも言えます。子ども人権が守られ、自らが権利の主体者として発言権を有し、松江のまちを担う小さな人として社会参加を保証することが必要です。
 次に男女共同参画社会に実現についてですが、その実現のために欠かせない取り組みの一つにワーク・ライフ・バランスが掲げられています。大きな壁は長時間労働です。民間企業の取り組みも必要ですが、行政として長時間労働の是正を積極的に展開することが必要です。
 食を支える農林水産業振興として、無農薬・有機栽培などの安全な食べ物の生産を進め、松江産品の安全性をアピールできるように取り組むべきです。
安心・安全な環境づくりに欠かせないのは、島根原発を廃炉にすることです。原発事故のリスクはあまりにも巨大で、市民の生活を根こそぎ破壊する危険性を抱えています。脱原発と再生可能エネルギーによる新たな地域経済への寄与も積極的に進めるべきであり、持続可能なまちづくりとして、自然との共生、地域資源とエネルギーの活用を進める「エネルギー計画」が必要です。
以上の点が「総合計画」には欠けています。