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CCIEワークブック用のシナリオをシミュレータで試してみた

2007年04月03日 01時52分32秒 | 自宅ラバーズ
Ciscoルーター・シミュレータの「Dynamips」。
CCstudyに使い方(Cisco7200/3600シミュレータを使う)を掲載したところ,今ではすっかりCCstudyの人気コンテンツになっています。

Dynamipsは,実際のIOSを使ってルーターの動作を完全に再現するものです。
IOSのコマンドラインを使ってコンフィグを入力し,それに対する表示も本物そのまま再現してくれます。
Dynagenという設定ツールを使えば,簡単に,仮想ルーターを複数台作ったり,接続したりすることもできます。

CCIEラボ試験向けのワークブックを作っている「Internetwork Expert」が,ワークブック用の設定ファイルを公開しています。
http://www.internetworkexpert.com/resources/iosonpc.htm
ちょうど先日Internetwork Expertのワークブックを注文したところだったので,Dynamipsで動かしてみることにしました。

設定ファイルを見てみると,ルーターとスイッチ計14台からなる壮大な構成でした。
おまけに,仮想ターミナルサーバを使って各ルーターへ接続できるように工夫されていました。
昨日と今日,試行錯誤でいろいろやってみて,何とか動作にこぎつけました。
TeraTermなど普段使っているターミナルソフトで,14台のマシンにコンフィグを打ち込むことができます。


詳しいことはあとでまとめるとして,まずはメモがてらにコツを書いておきます。

●通常だと1台動作させただけでCPU利用率が100%になってしまうところは,1台1台idlepc getコマンドを使って適切なidlepc値を見つける(推奨値の一番大きな番号を選ぶといいっぽい)
●仮想ターミナルサーバーに接続するために,Windowsにループバックインタフェースを作る必要がある。作成方法は以下。
http://support.microsoft.com/kb/839013
●稼働させる仮想ルーターの台数が多いので,7200と7201の二つのポートを利用する。エラーが出て全ルーターが起動しないときは,7202ポートを作る。
●WindowsVistaでは,Dynamipsフォルダの「Users」のアクセス権限をフルコントロールにしてやる必要がある

動作させるにはいろいろノウハウが必要だということがわかったので,もうちょっと情報を集めてCCstudyにまとめてアップしたいと思っています。
Internetwork Expertのワークブックが到着したら,実際に試してみるつもりです。
そうしたら,使ってみての感想を報告したいと思います。

Dynamipsの設定の雰囲気を見てみたい方は,Internetwork Expertが公開している説明の動画が参考になります。
http://classroom.internetworkexpert.com/p27794135/