風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

あと一歩・・・旅をふり返る

2010-10-20 17:23:00 | 1996~97原付日本一周後半編
1997年6月15日

本栖湖にて


・・・間に3週間の中止期間を挟む形で、約1年間に及ぶ日本一周50cc原チャリの旅はもうすぐ終わりをむかえる。
僕の荒んだ気持ちを、50ccで走るというパフォーマンスによって打開しようとしたが、ただ走って他の地へ行くだけでは何の意味もない事を知り、北周りの前半を終えた。

間に2級建築士の図面試験があったが、わずか2週間の要領の悪い勉強で合格するはずもなく、2級建築士の夢は夢で終わる。
合格・不合格に関係なく、心の整理がついたところで後半の南周りが始まった。
この時点で、まさか南の果ての島でバイトをする事になるなど心の片隅ににも上らなかった事だ。

秋から冬にかけて寒かったが、南で何かありそうな予感がしていたので、例え一人でもそれほど寂しい気持ちは無かった。
いや、でも心のどこかではきっと寂しかったのかもしれない。
無理矢理自分にウソをついていたのかもしれない。

南へ下るにつれ、何だか面白いヤツらがチラホラと姿を出し始めた。
ほとんどの連中が夏の北海道行を経験しているのも面白い傾向だ。
一癖あるやつらは何かとへき地に集まってくると、この時はじめて分かった。

ひょんな事から、うわさの石垣島の米原に行く事になり、それが僕の後半南周りの最も大きな、そう、僕の生きる道の転換点だったと今も強く感じている。
米原で金を使い果たし、この近辺でバイトをしなくては絶対に帰れない状態まで自分を追い込んだのも、単に旅費を稼ぐ以外に「何か」を期待した為だと思っている。
ではその「何か」とは何か。
一重に自分の精神的、内面的な変化の事だったのではないかと思う。
出来るなら生まれ変わるほどの以前の自分とは全く異なる自分への変化。
時々聞こえる鹿の鳴き声を聞きながら、静かな湖畔で、もうすぐ終わりを迎える旅を振り返った。


13:05
本栖湖畔出発。
スポークの折れ新たに1本発見。
これで6本目。寄り道は中止。家へ直行する事にする。

16:35
IB君に電話。
この後久しぶりに家に電話。しかし不在。
17:10
IB君宅着一泊させてもらう事に。

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