風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

四次元パーラー「あんでるせん」その3

2010-01-10 11:28:00 | 1996~97原付日本一周後半編
手品なのか、本当の超能力なのか、今になると解らない物もいくつかあったが、どう考えても超能力なのかなと感じる「奇跡」もあった。

これは自分がどう第三者に伝えようとも、あまり意味の無い事なのかもしれない。
目の前で起きた事実をただ、自分がどう受け取ったかで良いのかなと思っている。

ここでは、ただ単に見たことを書きとめておくに留める。

・・・さて前回の続き。
どこから来たのか知らないが、この「不思議を」見に来た人はざっと20名以上。
同じような目的で来た人達だから、もっとフレンドリーかなと思ったのだが、意外と閉鎖的で、客層と言うか雰囲気はあまり良くなかった。
・・・いやこれは自分がその時そう感じていただけなのかも知れないが。

マスターはとても良い人で、時々ジョークを飛ばしてギャラリーを沸かせる一方で、世の中の事物の確信に触れるような発言もしたりする。
単なる不思議な人ではなく、メッセンジャーなのかなとも感じた。

ショータイムは13:30~16:00まで。
自分達が店に入ったのが10:40だったから、えらく長居している事になる。
中には待ちきれずにショーが始まる前に途中で引き上げた人もいた。

さて、ショーの続き。
アナログ時計の針を手に載せただけでリュウズを使わずに止めたり、長・短針をグルグル回して見せたり。
これは、時計のムーブメントをマスターのパワーで無理やり動かしているのだそうで、機械が壊れる事もあるとか。

マスターは右脳と左脳のバランスの事について言及する。
こういった事は主に右脳による「イメージすること」が大切になるらしい。
左脳はどうしても理屈になってしまうから、こういう事をやるには理論的思考は邪魔になるらしい。

スプーン曲げなど、もうごく当たり前の事だった。
スプーンをフォークに変える事もやった。
スプーンの頭をグッと握ったら、(どっちの手だったかは失念)腕の関節辺りからフラッシュのような閃光がパッと出た。
マスターが握った手を開くと、グニャグニャのフォークになっていた。

100円ライターを、まるで柔らかい飴でも曲げるかのようにグニャリと曲げてしまう。

ギャラリーの中の何人かの、(互いに初対面のはず)名前を当てる。

予知能力で、その日の朝にマスターが何かメモを書いているらしい。
ギャラリーの誰かを指名して白紙を渡し、その場でメモや絵をを書いてもらう。

マスターが朝に書いたメモをカウンターの隅に置いてある財布から取り出し、今指名した人に書いてもらったメモと照合する。
マスターのメモには、書いた人の名前と車の絵が。
指名された人のメモの車の絵と見事合っている。
しかもその人の名前はマスターの書いたメモの名前の人だった。

さすがにこの時は狭い室内のギャラリーの皆がどよめいた。


ESPカードやトランプを使った絵当てや数字当てもあった。
全て正解。間違いゼロ。

また念写もやった。
これは自分だけかも知れないが、マスターが電池の無くなりかけたポラロイドに手を当ててバッテリーを回復させていたのに内心笑ってしまった。

ギャラリーのある人を指名して、適当に選んだトランプの数字と模様を覚えてもらう。
それからマスターがその人をポラロイドでパシャリと一枚。

数分すると、ボーっとその人の顔が出てきたが、頭の辺りにそのトランプの絵柄と少女の顔が小さく一緒に写っていた。

その人が覚えたイメージって脳裏にこういう風に映るんだなと。これはとても興味深かった。
因みに少女顔は心霊写真ではなく、その人の知り合いとか関係なく、潜在的に印象に残った物がよく一緒に写ったりするらしい。
写された当人が言うには、妹さんの幼少期ではないか?ということらしかった。

理論とイメージは違う物のようだが、マスターはその両方をバランスよく持っているのかなと思うのが、店内のあちこちに置いてある折り紙だ。
誰かの似顔折だったり、動物だったり、平面的な物もあれば立体的な物もある。
単に紙飛行機や鶴を折るのとはわけが違う。
高度に数学的な緻密さを感じさせる物ばかりだ。
全てマスターが自分で考えて折ったのだそうだ。
それらの折りの角度もちゃんと数式で書くことが出来るという。

円周率もその場で100桁をスラスラ言っていた。
3.141592653598793238462643383279....
自分も前に円周率の数字に興味を持っていて、一時頑張ろうとここまでは覚えていたのでなるほど合ってると思えたが、これ以上はこっちが解らないから、合っているのかも解らないわけだが・・・・

マスターの予言の一つに、ノストラダムスの予言の1999年の地球の滅亡はないと言うのがあった。
そして、意識革命と今の学校教育について言及。
今の日本の教育は左脳優先、理論が全てといった方針で、これでは、イマジネーションばかりでなく、自然治癒能力さえも低下させてしまったと言っていた。

眉間に第三の目があり、チャクラが出る場所でもある。
頭の頂点に宇宙のエネルギーを取り入れる入り口があるという。

マスターの超能力を調べるために、いくつかの企業や大学もここを訪ねて来たらしい。
SONYにはESP研究部という部署があるらしく、様々な機器を使って超能力を画像に記録しようと試みた話は面白かった。
マスターは、おそらく生まれつきこういう能力が強かったのだろう。
それを自身で気づき、ESPカードなどを使って、訓練したことで、今のこの並外れたパワーを維持できるのかなと思った。

日本のマスコミと言うか、テレビ番組でこの手の内容を扱う事があるが、放送や記事を作っている人のセンスが無いのか、ただの安っぽいオカルトネタの扱いにしか感じられず、自分としては誠に残念に感じている。

スプーンを曲げたり、100円ライターを捻ったりする事自体が超能力なのではなく、宇宙エネルギーやチャクラなどのまだ解明されていないエネルギーを、雑念の無いイマジネーションによって、物質の組成を自在にコントロール出来る事が超能力なのだ。

まあ、超能力と言われる不思議な事が、具体的に説明できていない(一部の人にしか扱えない、一般的に出回っていない能力)ので、単なる手品のようにしか見えないし、関心の無い人たちにはどうでも良いことなのかなと。

自分としては、本来人間、あるいは生き物が持っていた能力が、理由は解らないが、退化してしまったのでは?と思っているのだが。


こうして2時間に及ぶショーは終わった。
2000円するESPカードは飛ぶように売れていた。
自分も買ったうちの一人だ。マスターのサイン入り。

店を出て、バイクに乗って走り始めてしばらくは、マスターのずば抜けた超能力の数々が頭に浮かんで消えない。

右脳・左脳かぁ。
僕は左脳で考える方なのかな。
旅の間なるべくイメージという物を意識していたつもりだったが、そんなの全く持って微々たるものだなあ。
自分は全体として左脳で考える傾向なのかな。

意識革命は絶対必要だなあ。
可能性というのは、自分自身でどうにでも変化する。
自分でダメだと思い込んでしまえばそれで可能性のの芽は育たなくなる。
前向きに考えるようにしてゆけば、自分もその周りもそのように変化してゆく。

マスターを見ていたら、少し楽になった。