風箱の徒然ブログ

旅の思い出話から、木工、日常の徒然を気ままに

お墓の上で

2008-04-06 20:36:00 | 1996~97原付日本一周沖縄編
1997年2月23日

波照間の三大行事、小正月、十六日祭、豊年祭。

この日は十六日祭だった。
午前中はキビ刈り。
青空が広がり、暑いが気持ち良かった。

午後は、OMさんの墓の前にゴザを敷き、お供えの花と泡盛、ごちそうを並べてご先祖様にささげる。
その後は、酒を飲みながら宴会である。

OMさんは、うちの墓は小さい方だと言うが、それでも自分達にしてみればとても大きい。
今日はご先祖を楽しく迎える墓日なので、墓の上に乗って良いという。
めったに出来ない体験なので、墓の屋根にあたる所に4人で上がった。
T君とOG君と途中から加わった大学生のアルバイトNJ達は、それぞれ思い思いにハープ(小型のハーモニカ)で曲を吹いていた。

墓の屋根に上がっているところで記念撮影。


昔はもっと盛大にやって、三線や笛を鳴らし、親戚一同が集まって、踊りを踊ったりして先祖と墓の前で過ごしたそうだ。

女性はキビ刈りを休んで、この日の為にたくさんの料理を作ったそうである。
今ではオードブルを注文して手間を省く事が多くなったそうだが。

内地の自分達は、お盆とかお彼岸に墓参りをする(それでもたまにだが)くらいで、せいぜい饅頭とか串団子を買ってきてお供えするくらいで、墓の上に登ったり、踊ったりするなどの習慣はない。墓の大きさが違うしね。

さて、宴会は17:30でお開き。
最後にご先祖様があの世での生活に困らないように、紙で作ったお金を燃やしてささげる。
皆正座をして手を合わせ、墓ではこれで終わりである。
後片付けをして、OMさんの家の仏壇でさらに手を合わせ、十六日祭は終わった。