ハワイ?東京ディズニーランド?片町?

2016年08月31日 | 相続税
主に野々市・金沢・白山で活動している「かわした税理士」のブログへようこそ!


ブログを読んでいただいてから、相続の無料相談の依頼を何件かいただきました。ありがとうございます。(^_^)

相談者の方は、他人には言えないようなことも私にさらけ出していただけました。

その気持ちをぶつけていただくことが私にとっても勉強になっています。本当に感謝です。m(_ _)m




さて、相続対策でまず重要な事は「現状把握をすること」だと私は考えています。

「現状把握」なしに、対策を考えることはありえません。

相続税額が100万円の人と、1億円の人では打つ対策は全く違います。


他の例でいうと、その人にとって「楽しいところ」はどこでしょうか?という質問があったとしますよね。

その人にとっての答えは、ハワイかもしれないし、東京ディズニーランドかもしれないし、片町かもしれません。

ハワイに行きたい人は飛行機、東京ディズニーランドなら新幹線、片町ならバス、

といったように、行きたい場所によって手段は異なってきます。

相続対策もそれと同じだと思うんです。


相続対策の場合、ほとんどの対策は「生前に財産を減らす」ことにあります。

例えば、生前贈与は財産を次世代に移すことにより財産を減らします。

例えば、不動産投資は財産価値を減らすことにより財産を減らします。


仮にこれ以上相続対策をする必要がない人がこれらの対策を行った場合はどうなるでしょう?

お客様の財産を不当に減らしてしまうことになり、最終的にお客様のためにならないと思うんです。


生命保険やハウスメーカーの営業マンが相続対策でお客様に自社の商品をすすめるときもこの点が要注意かなと思います。

お客様にとって必要なものを提供することが、お客様のためにするべきこと。

お客様にとって必要ではないものを売ることは、結果的に「押し売り」になってしまうかもしれないですよね。


なので、お客様のことを思い、それをカタチにしていくためには、「現状把握」がどうしても必要だと思います。


お客様にとって本当に必要なものは何でしょうか。

それを見極めるのが「現状把握」だと思います。


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税理士泣かせな人達、それは・・・

2016年08月30日 | 相続税
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1ヶ月ぶりに鍼灸院に行きました。

すると「1ヶ月も経つとカッチカチやなあ」と言われました。

どうりで最近、お酒が弱くなったと思っていました。これでもっと飲めるはず。(^_^)




さて、税理泣かせな人達、それは・・・中途半端な、または間違った知識を正しいと信じこんでいる人達です。

そして、その中途半端な知識・間違った知識をいろんな人に吹聴する人達です。


1.間違った知識を持っている人の話の例

(誤)毎年の贈与をするのに、金融機関の定期自動振替を利用するのがいい → (正)それは連年贈与になり、毎年の贈与になりません。

(誤)出張手当や見舞金という名義で法人から個人にお金をどんどん移せばいい → (正)社会通念上の適正額しかできません。

(誤)家族旅行を社員研修旅行に行ったことにすればいい → (正)もってのほかです。


2.今は税法上合法でも、倫理的にアウトで、将来的に認められなくなるであろうものをすすめる人の話の例

一昔前の自動販売機を使った消費税還付スキーム、

タワーマンションの相続税節税、

タックスヘイブン、など。


そういう方が、自己責任で自分の申告だけやる分にはどうしようもありませんが、

周りの人を巻き込んで行く人が困り者です。


「おたくの税理士、家族旅行を経費にしてくれないの?」

「自動販売機の節税スキームをやってくれる税理士がいるから、紹介するよ。」

「あんたのとこの税理士、石頭だね。」などと税理士を替えさせたりしているようです。


いたらないところがあって、税理士を替えるのはしょうがないことです。

しかし、上記のような理由で替えるのは、私としても納得できませんが、

何よりもお客様のためにもならないことです。


税理士以外の人が税務について話をするときは、誤った中途半端な知識で語っていることがあります。

税理士を替える、という判断をする前に、もう一度考え直してみていただけないでしょうか。


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「それはあなたの事情で、私には関係ないでしょ。」

2016年08月29日 | 日記
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家に帰って冷蔵庫を開けるとシュークリームがどっさり。

妻に聞いてみると、お客さんに出すはずが出せなくて余った、とのこと。

今日は家に帰るのが楽しみです。(^o^)




さて、「それはあなたの事情で、私には関係ないでしょ。」というケースありますよね。


例えば、銀行の方から「今、キャンペーン中なんですが、定期の申込をあと2本とらないと、上司に怒られるんです。」とか、

飛び込み営業の方から「今、研修中で、50枚の名刺を持って事務所に帰らないといけないので、名刺交換していただけませんか。」とか、

街角の少女から「マッチを買ってくれないと、今日の食べるものがないんです。」など。


「それはあなたの事情で、私には関係ないでしょ。」と言いたくなりますよね。


そこで「それはあなたの事情で、私には関係ないでしょ。」と本当に言ってしまえば話は終了です。

ビジネスの世界は厳しいもの。私情を挟む余地はない。

・・・でも、それって厳しすぎるんじゃないか、と思いませんか?


ビジネスと言えども、つきつめると人と人とのお付合いです。

お願いする人からしても、「相手の人には関係ないことは分かっている」「でもほんとうに困っている」

「藁にもすがりたい」「何とか情をかけてもらえないだろうか」と考えて、

あえて、自分の恥ずかしいところをさらしてお願いをしています。


ですから、お付合いでとりあえず一口のってあげる、とか、

どうしても無理な時は「協力したい気持ちはあるんですけど・・・」という断り方をする、

そういうことが人としてのお付合いであり、ひるがえっては次のビジネスの布石になるのではないかと思います。


お願いをする側も、無茶なお願いだと分かって了解をしてくれたお客様には、感謝の気持ちを持ち続けることでしょう。

何かいい話があったときには真っ先にあの人のところに持って行こう、と思うはずです。


「それはあなたの事情で、私には関係ないでしょ。」

私は心の中で思っても、口に出さないようにしています。

無い袖は振れませんが、ある袖なら少しは振ってあげたいですね。(^^)


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生命保険会社の方との話で、思いを新たにしたこと。

2016年08月28日 | 法人税
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仕事がら、生命保険会社の方とお話をする機会が多いです。

先日、生命保険会社の方とお話をしていて、一旦悲しく感じましたが、思いを新たにした出来事がありました。(>_<)

軽く流して読んでいただけると幸いです。(^_^;)




弊事務所も今年7月に丸3年が経ち、4年目に突入しています。

おかげさまで事務所を借りて、スタッフにも来てもらえるようになりました。

相続を前面に出していることもあり、相続関連のお客様には特に恵まれるようになってきました。

当然相続だけではなく、会社や個人事業主の会計もしているので、そちらのお客様にも恵まれて・・・

と思っているんですが・・・


保険「実はお話したいことがありまして、」

川下「はい!何でしょうか?」

保険「売上規模○億円の会社特有の社長の悩みがあるのはご存知だと思いますが、」

川下「・・・うちの事務所には、そんな大きい規模のお客様はいないんですけど。」

保険「またまた~」


保険「失礼ですが、顧問先の数は現在何件ぐらいですか?」

川下「○○件ぐらいです。」

保険「でしたら、借入金のある法人も多くあると思いますが、そういった会社についてのお話なんですが、」

(川下心の中で)「そもそも○○件といっても、ほとんど個人だしなあ・・・」

(川下心の中で)「借入金のある会社も他の生命保険の方に紹介してもらった会社ばっかりだし・・・」

川下「・・・借入のある会社なら、こういう保険ですよね。承知してますよ。」

保険「そういう会社様に提案していただきたいんですが・・・」

(川下心の中で)「借入金のある会社も他の生命保険の方に紹介してもらった会社ばっかりだし・・・」

川下「・・・はい、分かりましたよ。」


「開業3年経ってるのに、法人のお客様持ってないの?使えない税理士だな~」

と言われている気がしてならない気分になります。自分の勝手な思い込みですが。(>_<)

※あくまで私の思い込みであり、生命保険会社の方が実際にそう思ったわけでも、言ったわけでもありません。

生命保険の方に全く非はありませんので、ご了承お願い致します。


しかし、数は少なくても、1社1社大事なお客様です。数が問題ではありません。

全力を尽くしてサポートしていきたい、という気持ちは変わりません。

重要なのは「数」ではなく「質」だと、思いを新たにしています。



生命保険は、税金・会計の世界とは切っても切り離せないものです。

生命保険会社の方の生命保険を販売したい、という気持ち満足させるだけの活躍はできないかもしれませんが、

これからも良好な関係を築いていきたいと思います。(^_^)


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誕生日プレゼントをもらったと思ったら、請求書がついてきた、みたいな感じです。(^_^;)

2016年08月27日 | 日記
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私はお客様を他業の方に紹介することがありますが、基本的に「紹介手数料」はいただいていません。

また、紹介を受けたときも、基本的に「紹介手数料」は支払っていません。

一方で「紹介手数料」は当然商慣習としてあり、いざ自分の身になるとやはり違和感を感じます。

「紹介手数料」について考えてみました。



1.他士業に紹介をした場合

税理士をしていると、司法書士さんや社会保険労務士さんにお客様を紹介することが数多くでてきます。

しかし、そのとき司法書士さんや社会保険労務士さんから「紹介手数料」はいただいていません。

なぜなら、「紹介」することは、「お客様へのサービス」であって、「司法書士さんや社会保険労務士さんへのサービス」ではないからです。


「司法書士さんや社会保険労務士さんへのサービス」だとは考えていないので、

「紹介手数料」をいただくこともありませんし、

「次はこっちに紹介してね。」と恩を着せることありません。


むしろ、きっちり仕事をしていただいて、お客様が喜ぶことにより、

こちらが司法書士さんや社会保険労務士さんに感謝の気持ちを感じます。


士業どうしの間での紹介で、「紹介手数料」をやりとりしたこと一度もありません。

なので、そんなものだと思っていましたし、今でもそう思っています。


2.他士業から紹介をされた場合

その逆に、紹介を受ける場合もあります。

そのときは、自分を選んでくれたことに感謝します。

しかし、紹介したときと同様に士業どうしの場合は「紹介手数料」を払ったことは一度もありません。

お歳暮や食事をおごるなどで、感謝の意を伝えることはあっても、金銭という対価のやりとりをすることはありません。


司法書士業界では、「紹介手数料」のやりとりは明確に禁じられているそうです。

「紹介手数料」を支払うと、お客様への請求にその分を上乗せすることになり、

最終的にお客様への不利益につながる、という主旨からです。

まさにそのとおりだと思います。


3.士業以外の場合

では、士業以外の場合はどうか考えてみました。

私の場合、紹介をしても「紹介手数料」の請求をしたことは一度もありません。

前述のとおり「お客様へのサービス」であり、「紹介した方へのサービス」だとは考えていないためです。


では、紹介を受けたときはどうか?

これは「紹介手数料」を払うこともあります。

なぜなら、紹介をした人の業界にとって「紹介」することは「ビジネス」だから、です。


「紹介手数料」をやりとりする癖のない私にとっては、はっきり言ってすごく違和感を感じます。

誕生日プレゼントをもらったと思ったら、請求書がついてきた、みたいな感じです。(^_^;)

しかし、これは「紹介」に対する考え方がそもそも違うので、それは受け入れるしかありません。


なので、もちろん誰に対しても「紹介手数料」を払っているわけではありません。

税理士紹介会社のように、高額な「紹介手数料」を支払わなければならないようなところだと、

お客様へ十分なサービスを提供するモチベーションを維持できる自信がないので、

そもそも、そんな会社とはお付き合いはしません。

「川下という人間」より「福沢諭吉」で税理士を選ぶ業者とは、これからもお付き合いすることはありません。


「紹介手数料」について、こちらは違和感を感じていても、紹介した側は当然だと思っている、

これがいい状況なのかどうかは分かりませんが、

「紹介」というものに「価値」がある以上、「紹介手数料」のやりとりがあるのは経済的合理性からも当然です。

私のほうがその価値観に合わせるのが筋でしょう。

「紹介手数料」を要求してくる業者と取引をしない、というのは時代にそぐわないでしょうね。


釈然としない気持ちのまま飲むビールはおいしくないですね。

早く頭を切り替えたいと思います。


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