【相続】お墓と相続税

2013年08月18日 | インポート

お盆休みから連続した週末も今日で終わり。
いろいろ外出してた方も多いと思います。
最終日はのんびりしたいところですね。

さて、お盆といえばお墓参り。
我が家も暑い中、何か所もお墓参りをしてきました。

お墓は相続税では非課税です。
理由は国民感情に配慮して、とのこと。

加えて昨年、自宅にお稲荷さんを祀っている所も非課税、という判決が出ました。
それまでは非課税ではなかったのですが、裁判所が日常礼拝している所という客観的事実から、「国民感情」をもとに非課税という判断を出したのです。

これで、慌てて自分の庭にお稲荷さんを祀ろうかなんて思う人がいるかもしれません。(^_^;
しかし「個別的状況で判断する」となっていますので、あからさまにこれから設置するようなものは、日常礼拝という意味でも非課税と認められないでしょうね。


【相続】路線価

2013年08月10日 | インポート

毎年、7月1日になると国税庁から「路線価」が発表されます。

土地の価格には「公示価格」「路線価」「固定資産税評価額」などがありますが、「路線価」は相続税を計算する際に使用される価格です。

「路線価」は時価の80%が目安とされているといいますが、実際の売買になると「路線価」より安い価格で売買される例が続出しています。

その理由が、
1.時価の下落が「路線価」の下落スピードより速い
2.実際の使い勝手を考えると、そもそも路線価が高い
3.実際に相続が発生すると、足元を見られて安い価格でしか売れない
などです。

そういった理由があったとしても、これは異常な状況ですよね。
国は何らかの処置を考えるべきだと思います。

ちなみに、平成25年の金沢駅前の土地は路線価上昇率全国トップで6.3%アップでした。(1㎡当たり51万円)

北陸新幹線開業に向けて、金沢がいい方向にどんどん変わっていることが数字にも表れていますね。


【相続】個人経営の会社の株式

2013年08月04日 | インポート

相続税の計算をするとき、全ての財産の金額を決定します。これを「評価」と呼んでいます。

現金預金なんかは金額がはっきりしているので非常に分かりやすいです。

土地は路線価、建物は固定資産税評価額を基に「評価」します。

そして、一番ややこしいのが個人経営の会社の株式(取引相場のない株式)です。

上場会社と違って株が売買されることはほとんどないので、そんなものに金額をつけること自体意味がないというのが実態だと思います。

でも国からすると、「当然価値はあるでしょ。」ということになります。

なので、ややこしい計算方法を定めて、「評価」するようになっています。

少数株主かどうか、会社の規模は大きいか小さいか、会社の資産内容はどうか等によって、配当還元方式や純資産価額方式や類似業種比準価額方式等。

おそらく実際に計算してみたら、思わぬ高い金額になったり、予想外に安かったりすると思います。なんせ、金額のないものに金額をつけるわけですから。

子供に事業を承継したい経営者は、早目にその金額を把握して、その対策を考えておく必要があると思います。いざというときに、想定外に高かった、となっても手遅れです。