[前回までのあらすじ]
ドラゴンポールを探し求めることになった人魚姫は第一のポールがあるという鬼がしまに行くため、犬と猿と雉を仲間にしましたが…
さて、人魚姫とズラタンとオリーとキジは鬼が島へと上陸しました。
そこには3匹の大鬼と無数の小鬼がいました。
「ムムッ? 何奴?」
大きなオリーと犬にしては大きなズラタンがいたせいで、4人はすぐに気付かれてしまいました。
「お前たちのお宝を貰いにきたぜ!」
「ほう」
白い呪術師と呼ばれた大鬼が自信満々に立ち上がりました。
「みんな、アイツは『とるしえ』と呼ばれるフランスの赤鬼です!」
主人公なのに進行役になりさがった人魚姫が説明します。
「くらえ! フラットスリー!」
トルシエが指示を出すと、途端に三匹の小鬼が横一線に並んで上下動を繰り返します。その動きに思わずズラタンとキジは一歩後退してしまいました。
「ひるむな! 動きが統一されているだけで一体一体の能力は大したことがない! 戦っていればいずれ左の奴がミスをする!」
オリーの叱咤に気を取り直したズラタンは空高く飛び、上空から激しく蹴りを食らわせました。その間にキジはチョコマカと三人の間を動き回り、オリーの言葉通りに左側の小鬼にちょっかいを出します。
すると左側の小鬼が集中を欠いてラインをずらしてしまいました。
「よくやったぞキジ! うおおおおおっ!」
ズラタンが雄叫びとともにとるしえに飛び掛りました。
「うわ~、来るんじゃない!」
とるしえが動転しました。フラットスリーは崩されると脆い諸刃の剣だったのです。
「変形ローリングソバット型ヒールキック!」
どれだけ固い南京錠であっても簡単にぶち抜くズラタンの必殺キックが炸裂し、とるしえはあっさり過去の人になってしまいました。
「ふむ。やはりとるしえではダメだったか」
二人目の鬼が立ち上がりました。
「『おしむ』と呼ばれるボスニア・ヘルツェゴビナの鬼です!」
「レーニンは、『勉強して、勉強して、勉強しろ』と言った。私は、選手に『走って、走って、走れ』と言っている。
肉離れ?ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか?準備が足りないのです。私は現役のとき一度もしたことはない」
「……?」
次々と繰り出される語録にズラタンとキジは面食らいました。
「惑わされるな。余計なことを考えるんじゃない!」
「ノーノー。選手は考えてサッカーをしなければならない」
オリーの叱咤におしむは鋭く突っ込みました。
「クッ。コイツ、強敵だ…」
おしむの走る小鬼の前にズラタンとオリーとキジは苦戦しています。
「…でも、小鬼は言うほど考えているようには見えませんけれど」
人魚姫の何気ない言葉に三人は「ハッ」と覚醒しました。
「中に高い選手をあげたのに、選手は周りを回っているのみ。これは自殺行為だ…」
何時の間にかおしむの意図を理解できない小鬼が自分勝手な判断で戦っていたのです。
「こんな奴等は俺様一人で! Proud of Swedenの力思い知るがいい!」
冷静さを取り戻したズラタンは小鬼一体一体を巧みな体さばきで軽やかに仕留めていきました。
「全部仕留めたぞ! あとはお前だけだ!」
「…子供の戦いをしてしまった。今日は負けて本当によかった。悔いはない」
おしむは観念して海中に身を投じてしまいました。
大鬼は残り一匹となりました。
「えっと、最後の大鬼は…」
人魚姫が資料を調べている間にお供三人は大鬼とその配下の小鬼と対峙します。しかし、この大鬼に率いられた小鬼は動きが統一されていません。
「何だ。こいつら一番弱くね?」
キジが楽々と左側を破って言いました。
「キジ、危ない!」
「うわあああああっ!!」
キジは謎のオーラに跳ね飛ばされ、海中まで飛ばされてしまいました。
「その大鬼の名前はじーこ。神のオーラを前に、相手がことごとく最後に力尽き、また決定力を欠くという恐るべき特殊能力をもっているのだそうです!」
「くらえ、決定力不足!!!」
じーこが両手を広げると金色の光が輝きました。
「うわっ。相手(ゴール)があんなに小さく見える。これじゃ攻撃(シュート)が入らねえ!」
「…ってか何でじーこの敵であるはずの俺達が決定力不足をくらうんだ?」
オリー、そんなことを気にしててはいけない。相手は神なのだから。
決定力不足を喰らったズラタンとオリーがいくら攻撃してもウンともスンともなりません。逆に相手の統率の取れない攻撃がボディブローのように効いてきました。
「…このままだと奴の必殺技のボンバーヘッドでやられてしまう…」
オリーが焦燥を露わにつぶやきました。
「…オリー。何かこういう時を打破する必殺技とか持ってないのか?」
「…おまえ先輩には敬語を使えよ。残念ながらない」
「このサボりめが。俺様はこういう時のためにしっかりと編み出していたのによ。これさえあればどんな相手でもゴールを決められる。が、繰り出すのに時間がかかる。大体10分ほど立ち止まったまま集中することが必要だ」
「…仕方ない」
オリーは仕方なく1対1でじーこと相退治することになりました。
フリーになるとズラタンは右手の二本の指に気合を充填させはじめました。
「…ズラタン光殺砲。充填開始」
さて、およそ10分ほどオリーはじーこと1対1で戦い、神のシュートを何本も受けながらも辛うじて死守していました。
そして隙を見てオリーはじーこを背後からはがいじめにしました。
「今だ。俺ごとやれーっ!」
「Proud of Sweden! ズラタン光殺砲!!」
ズラタンの指先から放たれる黄色い光線がオリーとじーこを貫きました。
「オリー!」
人魚姫が叫ぶ中、二人は海中に沈んでしまいました。
「ああ、私がドラゴンポールを集めるがためにキジだけでなくオリーまで…」
「別にいいじゃん。どうせドラゴンポールが七つ揃った時に一緒に生き返らせればいいんだから。さて、お宝お宝。そういや、俺様神を倒したのだし、次の神様になっちゃってもいいんじゃないか?」
ズラタンの言葉には実も蓋もありませんでした。
人魚姫を脱線して桃太郎の要素を入れてみようとしつつ、でも桃太郎も普通に脱線してしまっているのが…
ドラゴンポールを探し求めることになった人魚姫は第一のポールがあるという鬼がしまに行くため、犬と猿と雉を仲間にしましたが…
さて、人魚姫とズラタンとオリーとキジは鬼が島へと上陸しました。
そこには3匹の大鬼と無数の小鬼がいました。
「ムムッ? 何奴?」
大きなオリーと犬にしては大きなズラタンがいたせいで、4人はすぐに気付かれてしまいました。
「お前たちのお宝を貰いにきたぜ!」
「ほう」
白い呪術師と呼ばれた大鬼が自信満々に立ち上がりました。
「みんな、アイツは『とるしえ』と呼ばれるフランスの赤鬼です!」
主人公なのに進行役になりさがった人魚姫が説明します。
「くらえ! フラットスリー!」
トルシエが指示を出すと、途端に三匹の小鬼が横一線に並んで上下動を繰り返します。その動きに思わずズラタンとキジは一歩後退してしまいました。
「ひるむな! 動きが統一されているだけで一体一体の能力は大したことがない! 戦っていればいずれ左の奴がミスをする!」
オリーの叱咤に気を取り直したズラタンは空高く飛び、上空から激しく蹴りを食らわせました。その間にキジはチョコマカと三人の間を動き回り、オリーの言葉通りに左側の小鬼にちょっかいを出します。
すると左側の小鬼が集中を欠いてラインをずらしてしまいました。
「よくやったぞキジ! うおおおおおっ!」
ズラタンが雄叫びとともにとるしえに飛び掛りました。
「うわ~、来るんじゃない!」
とるしえが動転しました。フラットスリーは崩されると脆い諸刃の剣だったのです。
「変形ローリングソバット型ヒールキック!」
どれだけ固い南京錠であっても簡単にぶち抜くズラタンの必殺キックが炸裂し、とるしえはあっさり過去の人になってしまいました。
「ふむ。やはりとるしえではダメだったか」
二人目の鬼が立ち上がりました。
「『おしむ』と呼ばれるボスニア・ヘルツェゴビナの鬼です!」
「レーニンは、『勉強して、勉強して、勉強しろ』と言った。私は、選手に『走って、走って、走れ』と言っている。
肉離れ?ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか?準備が足りないのです。私は現役のとき一度もしたことはない」
「……?」
次々と繰り出される語録にズラタンとキジは面食らいました。
「惑わされるな。余計なことを考えるんじゃない!」
「ノーノー。選手は考えてサッカーをしなければならない」
オリーの叱咤におしむは鋭く突っ込みました。
「クッ。コイツ、強敵だ…」
おしむの走る小鬼の前にズラタンとオリーとキジは苦戦しています。
「…でも、小鬼は言うほど考えているようには見えませんけれど」
人魚姫の何気ない言葉に三人は「ハッ」と覚醒しました。
「中に高い選手をあげたのに、選手は周りを回っているのみ。これは自殺行為だ…」
何時の間にかおしむの意図を理解できない小鬼が自分勝手な判断で戦っていたのです。
「こんな奴等は俺様一人で! Proud of Swedenの力思い知るがいい!」
冷静さを取り戻したズラタンは小鬼一体一体を巧みな体さばきで軽やかに仕留めていきました。
「全部仕留めたぞ! あとはお前だけだ!」
「…子供の戦いをしてしまった。今日は負けて本当によかった。悔いはない」
おしむは観念して海中に身を投じてしまいました。
大鬼は残り一匹となりました。
「えっと、最後の大鬼は…」
人魚姫が資料を調べている間にお供三人は大鬼とその配下の小鬼と対峙します。しかし、この大鬼に率いられた小鬼は動きが統一されていません。
「何だ。こいつら一番弱くね?」
キジが楽々と左側を破って言いました。
「キジ、危ない!」
「うわあああああっ!!」
キジは謎のオーラに跳ね飛ばされ、海中まで飛ばされてしまいました。
「その大鬼の名前はじーこ。神のオーラを前に、相手がことごとく最後に力尽き、また決定力を欠くという恐るべき特殊能力をもっているのだそうです!」
「くらえ、決定力不足!!!」
じーこが両手を広げると金色の光が輝きました。
「うわっ。相手(ゴール)があんなに小さく見える。これじゃ攻撃(シュート)が入らねえ!」
「…ってか何でじーこの敵であるはずの俺達が決定力不足をくらうんだ?」
オリー、そんなことを気にしててはいけない。相手は神なのだから。
決定力不足を喰らったズラタンとオリーがいくら攻撃してもウンともスンともなりません。逆に相手の統率の取れない攻撃がボディブローのように効いてきました。
「…このままだと奴の必殺技のボンバーヘッドでやられてしまう…」
オリーが焦燥を露わにつぶやきました。
「…オリー。何かこういう時を打破する必殺技とか持ってないのか?」
「…おまえ先輩には敬語を使えよ。残念ながらない」
「このサボりめが。俺様はこういう時のためにしっかりと編み出していたのによ。これさえあればどんな相手でもゴールを決められる。が、繰り出すのに時間がかかる。大体10分ほど立ち止まったまま集中することが必要だ」
「…仕方ない」
オリーは仕方なく1対1でじーこと相退治することになりました。
フリーになるとズラタンは右手の二本の指に気合を充填させはじめました。
「…ズラタン光殺砲。充填開始」
さて、およそ10分ほどオリーはじーこと1対1で戦い、神のシュートを何本も受けながらも辛うじて死守していました。
そして隙を見てオリーはじーこを背後からはがいじめにしました。
「今だ。俺ごとやれーっ!」
「Proud of Sweden! ズラタン光殺砲!!」
ズラタンの指先から放たれる黄色い光線がオリーとじーこを貫きました。
「オリー!」
人魚姫が叫ぶ中、二人は海中に沈んでしまいました。
「ああ、私がドラゴンポールを集めるがためにキジだけでなくオリーまで…」
「別にいいじゃん。どうせドラゴンポールが七つ揃った時に一緒に生き返らせればいいんだから。さて、お宝お宝。そういや、俺様神を倒したのだし、次の神様になっちゃってもいいんじゃないか?」
ズラタンの言葉には実も蓋もありませんでした。
人魚姫を脱線して桃太郎の要素を入れてみようとしつつ、でも桃太郎も普通に脱線してしまっているのが…
ついにトルシエまで。。。
話が脱線していい感じです。。゜(σ^∀^゜。)
結末が全く読めないから面白いです。
ヾ(@゜▽゜@)ノあははは
コメントありがとうございました
(。・ω・))(。uωu))ペコリ
スポット出演の人達は奇麗にいなくなりましたので、また人魚姫とズラタンで別の童話に介入させようかと思います。