どこか遠くでフッチボル

鹿島サポだが裏の顔は日本代表サポ組織「食う軍」の司令。徒然なるままボソボソと。

'05Jリーグ/鹿島vsG大阪/鹿島ホーム開幕はドロー

2005-03-13 | Football
鹿島のホーム開幕戦となるガンバ大阪戦を見てきた。
結果は2-2のドロー。
課題満載で、気が重い結果となってしまった。

予報と違い朝から雲が垂れ込め、気温が上がらない茨城。
それは、カシマスタジアムを訪れた午後2時では、辛いほどの気温となっていたのだ。
吐く息が白いスタジアム。
今日の座席は、サポーターズシートのゴール裏の2階席。
いつものバックスタンド2階席は、座席が売り切れていていたのだ。
今日は友人と二人。
いつもは4人以上だが、今日の試合は私の都合で急に決行を決めたので、都合がついたのが1人しかいなかったのだ。

ホーム開幕戦では、クラブからいつも何かオマケがもらえるのだが、今年はシールが一枚だけだった。
去年はナイキからバンダナ貰えたんだよな~。

3万枚のチケットが売れていたというので満員になるのかと覚悟していたのだが、試合開始時にはその半分程度の埋まり具合。
なぜ???

鹿島先発は
GK:曽ヶ端
DF:内田・岩政・大岩・新井場
MF:フェルナンド・青木・本山・小笠原
FW:鈴木・アレックス

鹿島伝統の4-4-2。
ボランチを二人置くダブルボランチで、細かく言うと4-2-2-2のシステムだ。
このシステムの鍵となるのが両サイドバックと、ボランチの二人。
そこが機能しないと、単なるディフェンシブなサッカーになるのだ。
中田浩二が抜けた中盤の底。その位置を任せられる青木の出来が気になるところだった。

試合は前半G大阪のペースで進む。
前節、J1初昇格の大宮にまさかの敗戦となった大阪だが、優勝候補の一角であり、やはり強い!
ゴール前でのパス回しで、鹿島DFが切りか裂かれるシーンを何度も見る羽目に。
内田の守る右サイドは無防備状態ほどにやりたい放題。
アラウージョのボールさばきと、パスは驚異的。
フェルナンジーニョ、大黒との連携も合っており、何度も決定的なチャンスを与えてしまった。
前半終了間際、内田が上がったスペースを使われセンタリング。
二アサイドに走りこんだアラウージョにヘッドで合わされて先制されてしまったのだ。
しかし、1点で終ってよかったと思われるほど、大阪のサッカーは良かった。

一方の鹿島。
ボランチの青木が機能していないと感じた。
プレーに自信感がみられず、走りこむタイミングが合わない。
また、イージーミスも目立つ。
代表の遠藤と対峙するボランチ対決では、勝負有りだった。
両サイドバックの攻め上がりが見られないのと、青木のボランチとは無関係ではない。
中盤の底でボールが収まらないので、上がるタイミングが取れないのだ。
結果、ボールが走らないので、前線へのロングボールを繰り返す、放り込みサッカーをやってしまった鹿島。
気温同様、サッカーもお寒い内容となってしまった。

得点の気配がしないまま時間が過ぎていく後半戦。
ゲームが動いたのは、機能していない内田を外し、前線に野沢を入れた直後。
この日、動きと連携が目に見えて良くなったアレックスが、距離があったものの、正確なヘディングで同点弾を決めてくれた。
同点で一気にチームが勢いづく。
逆転を目指し、気持ちが前掛かった同点直後のプレーで、何とまたG大阪に勝ち越し点を許す。
今年のDF陣は、細かいパスで振り切られるシーンが目立つ。

この失点で目が覚めたのか、選手が動き始めた。
更に押し上げる為、調子が良かった本山を下げ、FW深井を投入。
隆行・アレックス・深井の3トップ、その下に野沢と小笠原の調攻撃的布陣をしいた。
青木は右サイドのDFに入り、フェルナンドのワンボランチに変更している。
この布陣を取った直後の79分。
押し上げた中盤でフェルナンドがボールをキープ。パスと思った瞬間、正確なロングシュート!
ゴール右隅へグラウンダーで打ったシュートが入り、鹿島が同点に追いつく。
その後勝ち越しを狙って攻めあがるも、一瞬の隙をカウンターで狙うG大阪にも何度も決定的なチャンスが。
しかし、ゲームはこのまま終了。
2-2の引き分けで、両チームに勝ち点1が加わる結果で終ってしまった。

2回のビハインドを追いついた鹿島としては“負けるよりはいいか”の結果。
大きな課題として、ボランチのポジションをどうするかだ。
今日の結果を目の当たりにして、青木には駄目出しをしたい。
ここ数年彼を見ているが、進歩を感じられないのだよね。
技術よりも精神的なものかな。
プレーがおどおどしている様に感じるのだ。
彼には、鹿島のボランチは荷が重いようだ・・・。
開幕間際に加入したブラジル人のアリ、新人ながら素晴らしいシュートと度胸を持つ中後、この二人に期待したいな。

全体的な課題も残る。
前半戦の戦い、ありゃ何だい?
プレーにまったく気持ちを感じないんだよね。
選手から何も伝わってこない。
孤軍奮闘する小笠原に申し訳ない気持ちはしないのかな?
昨シーズンも感じたのだが、失点して追い込まれないと気持ちが乗ってこない感じ。
やはりジーコがみていて、怒られないと駄目なのか?
試合を通じて、この日の後半戦のような気持ちが入ったプレーを。
そうしないと、サポーターはスタジアムに足を運ばなくなる事は間違いない。
この寒さのかな、選手達より早くスタジアムにいる観客に見せていい試合ではなかった。
猛省を期待するのだ。

まとめ。
とりあえず、G大阪相手に2度も先行を許したのを追いついたのは評価したい。
勝ち点1では満足できないが、0よりは良かった。
次に期待しよう。

帰りの道中は、アレックスの可能性の高さで盛り上がれた。
久しぶりに、当たりの予感がする。
また、小笠原のプレーをみるだけでもお金を払う価値があるとも。
後は・・・ボランチをどうするかだ。
俺達が悩んでもどうしようもないのは分かってるんだけどね~(笑)

さて、次はどの試合にいきましょうかね。