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どこか遠くでフッチボル

鹿島サポだが裏の顔は日本代表サポ組織「食う軍」の司令。徒然なるままボソボソと。

トニーニョ・セレーゾ監督退任へ

2005-10-21 | Football
鹿島の監督を6期勤めたセレーゾ監督の退任が決まった。
本人の意向とクラブの意向が合致した、円満退団のようだ。
以前からうわさのある、ブラジルや自宅のあるイタリアのクラブの監督となるのだろう。
契約の終了は来年1月1日。
天皇杯決勝の日だ。

J最長の監督在任歴、J最多の5タイトルを獲得している事は、大いに評価されるところ。
若手の成長を図りながら鹿島の伝統を引き継ぎ、そして成長させた事は間違いない。

いつでもタオルを首に巻いたジャージ姿。
リーグでの優勝に最後までこだわり手にしたい。
そして・・・その姿を、元旦の国立競技場で舞わせてみたい。

これで燃えなきゃ鹿島じゃないよ。
闘え闘え!

G大阪3-3鹿島/スタイルを貫く美学

2005-09-27 | Football
J1優勝争いをリードする鹿島とガンバ大阪の激突は、事前の予想通り打合いとなり、首位争いらしい激しい試合となった。
残り時間がない状態でアラウージョが決勝点を挙げるが、その直後のロスタイムにアレックス・ミネイロが同点弾。
勝ちを確信したであろうG大阪の気の緩みを見過ごさなかった鹿島。
負けたら勝ち点差が4になったシーンだが、再度G大阪に食らいつき勝負はまだこれから。
しかも、勝ち点差6の位置に浦和・磐田など数チームがやはり虎視眈々と首位を狙う。
混戦は残り試合9試合のJリーグを、最後まで盛り上げる事となりそうだ。
今年のJリーグ、面白いな~。



G大阪の攻撃力はシーズン前半から相変わらずだが、失点が後半に入り格段に減っている。
チームとしての成熟もみられ、大黒・アラウージョ・フェルナンジーニョの攻撃陣は相手チームの虚位の的だ。
G大阪の、攻め続けることで相手を守備に押し込む戦法は、効果的であり見る者にとても魅力的だ。

一方の鹿島。
好調だった守備にほころびが出始め、シーズン後半に入って、点を取っても逃げ切れなくなっている。
首位を快走していたが、現在はG大阪を追う立場。
一気に崩れそうな流れだったが、前節の神戸戦で若手が奮起。
再び勢いを取り戻して、首位争いに食いついてきたのだ。

鹿島はこの試合、超攻撃的なG大阪に対して、打ち合いを予想させる布陣を敷いて真っ向勝負を挑んだ。
小笠原をボランチにいれゲームを組み立て、攻撃はアレックス・深井・本山・増田を先発させ走る事で相手を押し込める戦法。
キーポイントのプレーヤーは小兵の深井。
Jリーグ登録選手中2番目に低い身長ながら、その闘志でボールを追い続けるファイター。
前線からボールを追い、一度ボールを奪取すると果敢な攻撃でチームのムードを盛り上げる選手だ。
鹿島サポーターからの人気も高く、ピッチに立った時の声援は、あの小笠原を凌ぐほど。
伝統的にファイタータイプが好きな鹿島サポーターの、今一番のお気に入りなのだ。

結果的に同点で終わったが、試合内容は全てがつまったような濃密な90分。
普段経験を武器に、相手をいなして行くかのような鹿島が、攻撃的なG大阪に対し、プライドを掛けて打ち合いに出た。
相手の得意な試合を、真っ向勝負でぶつかって行ったのだ。
引いて負けたりドローだと残り試合の影響が怖かったが、打ち合いに出て、しかも終了間際の同点劇は、鹿島を再び調子が上がらせる予感がある。



鹿島は本当に選手層が厚くなってきたね。
元代表FWの鈴木が控えに追い込んだのは、前記の深井。
更には、神戸戦・G大阪戦と連続して元来小笠原の位置に入った増田誓志(ちかし)。
ジーコの秘蔵っ子としてしられ、そのプレーの質から“天才”と呼ばれるMF野沢。
※野沢は決定力の高さから、現在はFWとして出場
控えに鈴木がいるのは体調を落としているからではない。
それを上回るパフォーマンスを見せ始めた深井と野沢。
鹿島は新しく生まれ変わる脱皮を成功させたのかもしれない。

最後に、ボランチの青木。
昨年まで中田浩二の影に隠れ、出場は僅か。
今シーズンの前半戦、ピッチに自分の場所を見つけられないかのように、ポジション取りが悪く。ゲームの流れから乗れずにおどおどしている印象があった。
しかし、叩かれるのとゲームに出る事は彼を成長させた。
現在、フェルナンドとのダブルボランチの一角として君臨。
正確なロングボールと、ロングシュートもはまり始め、鹿島の攻守の要となってきた。
優勝へのポイントは小笠原ではなく、以外に青木かもしれない。
闘え青木よ!

鹿島vs浦和・・・見てきたよ、トホホ

2005-09-05 | Football
鹿島2-2浦和

前半を2-0で折り返した鹿島だったけど、後半は浦和が2得点でドロー。
勝ち点1は取ったものの、気分としては完全なる負け試合。
開幕から守ってきた首位の座を、G大阪に明け渡す結果となりました。
いやぁ凹んだ。



試合開始前から両チームサポーターが激しく応援合戦を繰り返し、どこか不穏な空気が流れるカシマスタジアム。
バックスタンドの2階でのんびり見るつもりが、熱はそこにも伝わってきたね。
応援が始まってからは、隣の友人と話すのも一苦労と言う状況だったのだ。
こんな一戦を味わえることに感謝。

試合開始前、審判団の方がピッチを点検に回るのだが、その際に柏原主審を確認。
このヒートアップするゲームで、柏原さんで大丈夫かと一抹の不安がよぎる。
熱くなると、自分までヒートアップ・・・ゲームに飲まれる主審と言うのが、今まで見てきた感想なのですね。
これ・・・当たりました。

前半は鹿島ゲーム。
ボールももてるし、サイド攻撃も効果あり。
裏に出た鈴木のユニフォームを浦和DFが引っ張りPKで、小笠原が冷静に決めて先制。
追加点はカウンターから一人で持ち込んだアレックス(ミネイロ)が、ミドルシュート、これが浦和DFの足に当たってコースが変わりゴール。
自殺点といってもいいゴールだったかも。
過去何戦も柏原主審に痛い目にあって来ている鹿島、微妙な判定の連続でも余計なイエローを貰うような真似はしていませんでした。
しかし判定で自分のペースを乱すと言う、前戦でも犯したミスを浦和は再び犯す。
再三に渡り不服を表明していたトゥーリオがレッドカードとなり退場。
前半2-0で折り返した時には、正直今日は楽勝だって思ってました。
ハーフタイムに、浦和はスピードがないし、エメルソンがいないと怖くないなと話していたのだ。

2点差で更に10人しかいない浦和。
圧倒的に不利な状況だったが、再三に渡り勝負を仕掛けてくる田中達也によって、ゲームを押し戻し始める。
人数が少ないはずなのに、攻撃に入るとサイドからの押上が凄く、まるで一人少ないのが鹿島のよう。
状況から、気持ち的に守りに入ってしまったのだろう鹿島。
押し込まれた状況なら、人数が一人少ないのは関係ない。
だからこそ、勇気を持ってラインを押し上げ、浦和を自陣に押さえ込まなければいけないのはわかっていたのだろうが・・・この日ベンチだった三都主を入れると、流れが浦和の行け行け状態に。
たった10分の間に同点にまで持ち込まれてしまった。

さかんにラインを上げろと指示していたセレーゾ監督だったが、交代選手にも疑問が残る。
思い切りがないプレーが目立つ鈴木ではなく、前線でボールキープが出来るアレックスと深井を交代させた。
前線からのプレスを考えると、鈴木を交代ではなかったか?
また、同点弾を決められる直前に、右SBを名良橋から内田に交代させたのも疑問が残る。
守備固めで入った内田だったが、ゲームのスピードに馴染めないまま、三都主にキリキリ舞させられた感じ。
相手もやり易かったのではないかな?



同点とは言え実質負けゲーム。
反省は多々あるけれど、決して悲観する順位でないのも確か。
何が悪かったのかを反省材料として、これからの残りゲームをしっかり勝つ。
それしかないのだな・・・。
優勝は楽には勝ち取れないもの。改めてそう思った一戦になりました。

トホホ。



では、目にとまった選手を何人か上げてみましょう。

鹿島では小笠原のプレーが凄いと唸らされた。
とにかくボールキープとポジショニング、それに守備が凄いと感じた。
好調を維持しているのは間違いないね。
コンビを組んだ本山の調子が上がれば、攻撃に深みが出るのだろうけど・・・。
孤軍奮闘という感じだったかな。

浦和ではやっぱり田中達也。
復帰2戦目とは思えないほどドリブルが切れていましたね。
サイドに逃げる事なく、ゴールへ向かってくるドリブルは、ディフェンダーにとっては脅威でしょう。
これを繰り返されてしまった事で、鹿島DFはやられた感じがある。
勝負をしてくるFWは、DFにとっては本当に嫌なものだからね。

選手じゃないけど・・・柏原主審。
とにかく目立ちました。
ゲームに飲まれたのか、ジャッジに一貫性がなくなっていました。
それに、ファウルに過剰反応していた感じ。
イエローを出す基準も一貫していなかったかな。
前半、鹿島よりの笛が吹かれた感じがあるのも、浦和の選手が抗議を繰り返していた
事と無関係ではないでしょう。
ただ、そんな主審とわかった上でプレーをし、ジャッジに抗議を繰り返さない事も選手としては大事だと思う。
熱い選手が多い浦和、リーグを優勝する為にはもう一皮向けたほうがいいと思ったのも事実だな。
鹿島も判定では悔しい目に本当にあってきたから・・・それを越えなければね。



最後に・・・。
スタンドでは、日本代表戦のために帰ってきていた柳沢、それに中田浩二が本田康人と3人でスタンド観戦している姿が見られた。
恥ずかしい試合を見せちゃったなぁ。

コンフェデ杯・日本vsメキシコ/トホホな結果

2005-06-17 | Football
FIFAランキング6位の実力を見せ付けられた。
メキシコの強かさを非常に感じた試合でもあったな。

結果は1-2だが、点差以上に力量に差があった。
この試合、日本のシュート数は8本で、枠に飛んだのは2本のみなのだ。
これを決定力不足と言うのは単純だが間違っている。
得点機にすらならない、デンジャラスゾーンにさえボールを運べていないと見るべきだ。
日本がボールをもてたのは、自陣にある時のみ。
南米の自由なサッカーとは違う、システマチックなメキシコのサッカー。
完璧なまでに手玉に取られてしまった。

メキシコは、試合開始直後に失点するも、選手は慌てずにバランスを保ち続け、日本選手の特徴を掴むと、見事にいいところを消してきたのだ。
俊輔はサイドに追い込み、中央の小笠原にはスペースを与えず攻撃を封じる。
左の三都主は、ボールを持てばライン際を封じて、更に二人三人と囲んでボールを奪う。
ボランチの福西・ヒデが強いと見れば、徹底的にサイドを抉り始める。
痛快なほどに、嫌なところばかりを突いて来たのだ。

メキシコのサッカーは、シンプルながら非常に洗練されていた。
失点の2点は、どちらもシュート打った選手が素晴らしいと思う。
アジアレベルで行くと、失点には繋がらなかったろう。
ただ、そこで得点できる、また守れる。
この差が世界に出て勝負する時に感じる。

メキシコが強過ぎた感もあるが、あえて日本が悪かった点。
力量の違いに気付かされた選手が、後半になると闘志さえ消し去り沈黙。
前半パスに振り回された選手が、後半になると足が止まってしまっていた。
ルーズボールに勝負に行かず、引いて安全なプレーを選択。
結果として、いい位置でボールが奪えないので、カウンターにもならない。
選手個人を上げるのは気が引けるが、三都主の左サイドは問題ありか。
攻撃に守備にと、どちらも効果的とは言いがたい。
個人での打開も効果がないとは言えないが、そこに固執するのはチームに危険を及ぼすと思う。
チャレンジは効果的に・・・だな。

世界で戦うには、気持ちで負けたら終わりである。
闘えニッポン選手達よ。
このまま負けて帰ってくるつもりなのか?
アジア王者のプライドは忘れたのか?



さて、食う軍的な戦いも。

これを食いました。


・コロナビール
・カール/メキシカンチリ味
・ドリトス/メキシカンタコス味

コロナビールドリトスは試合中に完食するも、カールには手が出ず。
この辺り、司令と言う立場にありながら、カロリーを気にしてしまった。
メキシコ戦で闘志が足りなかったのは、自分自身かもしれないな。

ギリシャは夜中でも食う。

・・・何を?

W杯アジア最終予選 北朝鮮vs日本/いざドイツへ!

2005-06-09 | Football
我らが日本代表、選手たちはやってくれました!

無観客に加えて第3国での試合と異例づくしの北朝鮮との一戦。
2-0で快勝して、3大会連続の2006ワールドカップドイツ大会への出場権を獲得しました!
しかも、出場券獲得一番乗りのオマケ付。
全てが日本に向けて風を呼び込んだ感じです。
いまはただ喜びたいですね。
代表を応援する世界に散らばる友よ。
俺達はやったぞ!

スコールの予想があったもののゲーム中は何とかもったものの、ピッチのデコボコは、画面からも十分に伝わってきました。
ドリブルすると、ボールが跳ねる跳ねる。
これには、日本も北朝鮮も苦労した感じがありました。
しかし、ピッチの悪条件を克服したのは日本だったか。

左サイドに守備力がある中田浩二を抜擢、その意味するところはまずは相手を無失点に抑える事。
前半はリスクを犯さず、ボールキープ時間を長くした印象を持った。
ジーコの戦術の一つに、ボールポゼッションがある。
ボールを持っている間は敵の攻撃を受ける心配がなくなると言う、簡単な理論がベース。
ポゼッションを握って、その中でチャンスを作って得点。
前半は、この数度のチャンスを生かせないまま終わった。

後半に入ると意外に早くカードを切ってきたジーコ。
鈴木に変えて大黒投入。
この投入の裏には、北朝鮮の戦術の変化が原因と見た。
無限の体力と精神力でピッチを走り、ボールを追う。
その闘志が武器の北朝鮮が、この日まったくといっていいほど走れてなかったのだ。
ボールへの寄せが遅い、選手が走らず自分のポジションから動かない。
試合開始時から、既にスタミナを使い切っていたような印象。
モチベーションもまったく感じないほど・・・。
ジーコは、対肉弾戦用の鈴木より、スピードで切り裂くフォワードが効くと判断したのではないか?
ここで普段なら玉田投入となるところ、調子が上と見た大黒を投入。
右サイドのスペースを大黒、左サイドのスペースをヤナギ、中央はボランチの稲本、司令塔小笠原が攻め始めると、ボールが走り始める。
先制点は、中盤から前線に放り込んだボールを、大黒とディフェンダーが競ってこぼれたところ、猛然と飛び込んできたヤナギが右足ボレーシュート!
本当に綺麗に決まったゴールだった。
スピードがある大黒とヤナギが生んだゴールだったと言っていいだろう。

追加点は終了間際のカウンターから。
勝ちしかない北朝鮮が、ボールを持って攻め上がろうとしたところ、前線へのチェックに入ったDF田中がカット。
直ぐに前線へボールを出すと、大黒が一人抜け出し、GKまでもかわして追加点。
ゴール前での落ち着きもそうだが、北朝鮮が攻撃に入ってラインを上げていたにもかかわらず、オフサイドポジションをかいくぐっていた点が素晴らしい!
あのタイミングは、誰かがボールを奪ったら直ぐカウンターに入れるように準備していないと出来ないプレーだった。
常に狙っている証拠だといっていいね。

北朝鮮にいいところをまったく見せないまま、日本は完勝。
1次予選からハラハラさせられた日本だが、最後の最後で力強いプレーで安心して試合を見せてくれた。

選手個々の力もそうだが、チームとしてのまとまりが素晴らしい。
また、選手層の厚さも充実してきた。
数人の怪我ではチーム力が落ちない。

残り1試合を残し、ドイツ行きを決定しました。
嬉しいというより、正直なところホッとした。
もし負けたら・・・もし行けなかったら・・・考えないようにしていても湧き上がる不安。
稀有に終わったよ。
本当によかった。
ホッとした・・・。


静かなピッチに響き渡る、競技場の外から応援するサポーターの声。
その声は意外にも大きく聞こえ、画面を見ていると無観客試合と言うのが信じられないほど。
現地に行ったサポーターにもお疲れと言いたい。
ありがとう、代表の勝利に間違いなく力になってたぞ。
そして、我ら食う軍の力も。(笑)
俺達、がんばって食ったよな。

応援してきた全ての代表サポーター達と、喜びを分かち合いたい。

日本代表と、代表を応援するサポーターに
カンパーァイ!
ヤッホー!!!!!

ドイツだ。
本当にドイツだよ!!!

W杯アジア最終予選 バーレーンvs日本/成果分析

2005-06-04 | Football
【バーレーン 0-1 日本】
前半に小笠原のゴールで先制し、そのまま無失点で切り抜け見事勝利を物にしました!
とにかく結果が欲しかった試合。
勝ち点3を加えて、グループ2位に進出。
残り2試合で勝ち点1を加えれば、ドイツW杯への出場が決まります!
キャッホー!


小野の負傷により懸念されたシステムだが、予定通りの3-6-1のシステム。
ボランチにヒデを下げ福西とのダブルボランチ。
トップ下の位置には俊輔と小笠原を配置。
ワントップには柳沢が入った。
結果としてはこのシステムが大成功!
攻撃的な位置に入った柳沢・俊輔・小笠原の3人が動き回りながらパスを出す事により、ボールが自由に動かす事が出来た。
得点は、左よりだった俊輔がドリブルしながら右に動き、その空いたスペースに飛び込んだ小笠原にヒールパス。
DFが一人いたが、ワンフェイク入れて、右足でゴール左を狙う小笠原のシュート!
これが日本の唯一の得点となり、その後バーレーンの攻撃を無失点に抑えて逃げ切りました。
俊輔のヒールパスはタイミングといい位置といい、最高の場所に出したと思う。
小笠原のシュートは落ち着いていて、振りが速くインパクトが強いシュート。
素晴らしいゴールだったと言っておきましょう。
また、小笠原のゴールのシーンでは、小笠原がシュートを打った後、柳沢が素晴らしい反応で、こぼれ玉を押し込める位置に飛び込んでいた事も評価したい。
正に、この3人が作り上げたゴールだった。

ワントップに柳沢を置く事に不安を感じた人も少なからずいたろう。
しかしバーレーン戦での柳沢は、特長を生かしたプレーでその期待に答えたと評価したい。
DFラインの裏を狙う動きを常に行う柳沢。
このプレーを長時間にわたって繰り返されたバーレーンDF。
ラインの上げ下げに注意をし、そしてパスに反応して対応する。
精神的に、また体力的に消耗させられたDF陣の足は、後半になってピタリと止まったのだ。
柳沢は頭を使って裏を狙う選手。マークが本当に大変な選手なのだ。
後半、GKを引き出しておいて中央に走りこんだ小笠原にパス。
このプレーを批判する声が上がると思われるが、これもまた良くも悪くも彼らしい。
彼は一番得点への可能性が高いプレーを選択するFW。
あのシーンでは、GKに加えてディフェンダーがゴール前に数人、また自分の位置は角度がない。
そこで走り込みを待ってパスを選択したのだ。
“結果として誰がゴールしても構わない”
この<FW=点取屋>の構図を軽視する、鹿島の伝統が生んでしまったプレーかもしれない。
小笠原のシュートが決まっていれば、評価されたプレーになったであろう。
実に惜しいプレーだった。

この試合、なぜかバーレーン選手の足が重かった。
日本で行われた試合のような激しいプレスがない。
日本のボール回しに対応できないという感じでもなく、試合開始時で既に疲れていたような印象だ。
結果として、俊輔と小笠原には比較的スペースが生まれる事となっていた。
恐らくは、ホームでは負けられないというプレッシャー・・・。
プレッシャーから動きが堅く重くなり、それが結果として日本に有利に働いたと思う。
バーレーンは、若いチームにありがちな、メンタル面での強さをまだ持てていなかったのではないか?

日本で良かった点を数点。
まず、ヒデはやっぱりヒデだった。
ボランチとしてピッチ中盤を制したのは間違いなく彼だ。
存在感抜群で、攻守に顔を出しバランスをキープ。
攻撃的に、また守備的なチームへとゲームの流れを読んでコントロールしていたと思う。
バーレーン選手が必要以上にヒデを怖がっている印象もあったな。
また、守備では中澤。
KIRIN杯で不安視されたDF陣だったが、彼が入った事によって安定感が抜群になった。
マンマークの強さに加えて、中盤まで上がってのディフェンスなど、危険を事前に摘み取るプレーが素晴らしい。影のMVPは彼かもしれない。

気になった点。
バーレーン戦、サイド攻撃はまったくの不発だった。
DF陣の足が止まっている事を考えると、もっとずたずたに切り裂いてもいい試合展開。
守備的な指示が出ていたのかもしれないが、それにしても上がってからの精度が悪すぎ。
これは三都主・加地の両選手に言えたと思う。
次戦の北朝鮮戦は、三都主の出場停止により三浦アツの出番が来るだろう。
スカッとさせてもらいたいものだ。

北朝鮮・イラン戦を残し、勝ち点1以上を取る事でドイツW杯行きが決まる。
次節北朝鮮戦は6/8(水)に無観客試合で行われる。
もし次戦のイランvsバーレーンでバーレーンが勝利していると、イランも最終戦にドイツ行きが持ち越される可能性がある。
日本としては、ドイツ行きを北朝鮮戦で決めておくことが重要だ。
三都主・ヒデ・俊輔の主力3人が累積警告で出場停止だ。
おそらく3-5-2のKIRIN杯で見せたシステムに変更、FWに柳沢・鈴木、トップ下に小笠原だろう。
先発確実な三浦アツ、そして稲本の頑張りに期待したい!
次の北朝鮮戦で決めろ!
行くぞドイツへ、ニッポン!ニッポン!


出場選手評価(セリエA的)
(10点満点平均5.0点)

川口・・・5.0/無失点に抑えたものの危険なプレーがいくつか。
田中・・・5.5/スペースに放り込まれたボールの対応に難。最後の一線では体を張ったプレー。
宮本・・・6.0/セイフティーファーストで、危険な芽を摘み取っていた。
中澤・・・7.0/日本陣地左サイドに君臨。バーレーン攻撃陣を封印した。
福西・・・6.0/期待の攻撃力を控え気味にし、ヒデとの守備連携を重視。
ヒデ・・・6.5/攻守にチームのバランスを取る。苦しいところに現れる。
加地・・・5.0/守備では合格点も、サイド攻撃不発。上がったのならきっちりセンタリングを。
三都主・・5.0/期待の攻撃はまったく駄目。シュミレーションで不要なイエローも。
小笠原・・6.5/値千金のゴールを決めた。後半は疲労で細かいパスコントロールが乱れた。
俊輔・・・6.0/マークを一手に引受け他選手にスペースを作る動きを。アシストは素晴らしかった。
柳沢・・・6.0/イタリアに渡りキープに格段の向上が。好調持続中で相手の嫌な場所に現れる。
ジーコ・・6.0/ギャンブル的な先発も結果成功。選手疲労と流れを見て守備的布陣変更もよかった。

途中出場の稲本・中田浩二・玉田は評価なし。

BLUE CARD PROJECT

2005-05-23 | Football
アディダス・テレビ朝日が中心となり、
日本代表応援キャンペーンとして展開している「BLUE CARD PROJECT」はご存知でしょうか?

東京麻布六本木ヒルズ、テレビ朝日のガラス壁を日本代表のブルーで染めようという企画です。
一人一人の熱い思いをメッセージカードに託し、そのカードで埋めると願いが叶うと言う。
日本代表がドイツのピッチに立つという事なのだ。

先月、yogichogi第一偵察隊隊長のブログ「日々のヨギチョギ」にて紹介があったので、俺も登録していたのだ。

登録する事2ヶ月近く、ようやく本日、無事に登録されたとのメールが到着しました!
俺のカードは、この位置にあるそうです。

六本木ヒルズ/テレビ朝日のガラス外壁です。


俺のカードの場所は↓


こんなメッセージだ。





双眼鏡持参で見に行け!
見えないだろうな・・・。

鹿島で売ってるガシャポン

2005-04-26 | Football
先日行った磐田戦で、ハーフタイムに売店をうろうろしていたらガシャポン発見。
いままでピンバッチのやつは知っていましたが、今度は鹿島選手のフィギアです。
これ、スタジアムでしか買えない一品となっているので、超レア品と言っておきましょう。
ただ・・・鹿島ファンのみがありがたがりそうだけどね。

さて誰が当ったのかと見てみると。



柳沢の後輩で、富山の星・若手FW中嶋君ではないですかっ!
いやぁ、いきなり通な選手が当ったなぁ。
それにしても、これ出来がいいです。ソックリ!
カッコイー!




一緒に入っていたミニ取説を見ますと、第一弾として出ている今のシリーズは8選手。
ホーム・アウェイそれぞれのユニフォームバージョンがあるので、12種類。
それにプラス、シークレットも2種!?

ちなみに、中嶋の他に第一弾で手に入る選手は・・・。
金古・大岩・小笠原・本山・深井・岩政・青木

これは当てたくなりますね~。
次にスタジアム行ったら大人買いじゃ!

シークレットって誰だ?

鹿島2-1磐田/苦しみながらも勝利!

2005-04-24 | Football
難敵磐田を2-1と破り、開幕以来の無敗継続となりました!
前半は鹿島が2点を取り圧倒したものの、後半に入り1点を返すと磐田が攻勢に。
苦しんだ末の勝ち点3は大きいな!

過去の磐田戦ではスタジアムが満員になる事が珍しくなかったが、今日の入場者数は2万5千人だった。
改修後のカシマスタジアムは、4万人程度の収納能力があるので、それでも空いていると言う感じはいがめない。
ただ、強さを取り戻すチームに比例して観衆も戻ってきていると実感してきている。
シーズン終了間際には、満員をまた味わいたい。

前半は鹿島が一方的に攻めた。
開始直後にこの日野沢に代わって先発した深井が、左サイドでロングボールを受け、スペースがあると見るや、ミドルシュートを試みた。
それが、見事なシュートとなって川口の手の先はるかを通りサイドネットへ。
あっと言う間の先制に磐田が浮き足立った感じがある。
その後も小笠原・フェルナンドを中心にパスが面白いように周り、先制の場面と似たシチュエーションで深井が再びシュート。
川口が弾いたものの、そのこぼれ玉はゴール前に飛び込んでいた小笠原の足元に納まり、難なく追加点。
前半はそのまま終ったものの、鹿島には楽勝ムードが漂っていた。

前半終了前に交錯プレーで負傷した深井に代わり、MF増田を投入。
しかしこの交代が鹿島にブレーキをかけた。
後半開始直後、増田がシュートチャンスを枠上に外すと、それをきっかけにしたかのように、流れは磐田に。
ボールが走り始めると、サイド攻撃を再三にわたって勝負してくる。
右SBアリが攻め上がった時だったが、ボールを奪った磐田は手数をかけずに前線に。
見事なロングパスが決まったかと思ったら、あっけないほど簡単に太田が得点。
嫌な感覚に再び襲われる事となった。

磐田はやはり怖い。
のせると攻撃は手がつけられない。

この得点以降、磐田が圧倒した場面が続く。
鹿島の攻撃はカウンターだよりとなる。
しかし、不調の本山にカウンターで相手を切り裂くスピードは足りなかった。
攻撃の選手を減らし、中盤を厚くした鹿島が、なんとかそのまま逃げ切り、開幕以来の無敗を記録。
単独首位で、2位の名古屋まで勝ち点差5をつけた結果となった。

鹿島選手で気になった事。
故障の新井場に代わって出場した石川。
試合に出るチャンスが減っていた石川だが、成長振りが著しくて本当に驚いた。
ベンチ入りすらままならない選手層の厚さの鹿島だが、それでも腐らず上を目指す選手は成長する。
それを今日確認したのだ。
守備力がある石川と、攻撃が持ち味の新井場。
チョイスの幅が増えるのは、鹿島にとって武器となる。
2戦連続先発を勝ち取ったアリだが、チームにまだ完全にマッチしていない。
ブラジル人に多く見られるボールの持ち過ぎをやってる。
バランスを崩すキーとなることもあるので、内田を基本にするほうが現在のベストと感じるな。

磐田選手で気になった事。
FWカレン・ロバートが素晴らしい。
ボールを受ける前の動き、マークをかいくぐる技術。
決定的チャンスを与えてしまい、何度も冷やりとさせられたのだ。
経験を重ねる事でゴール前の落ち着きを得る事になれば、怖いFWになりそうだ。

前半は機能せず、“磐田弱くなったな”としか感じなかったのだが、後半のパス回しはやはり磐田だった。
ロングボールでのサイドチェンジ、後ろの選手がボールを追い越していくビルドアップ。
下位に低迷する磐田だが、このままでは終らないチームだと改めて確認した思い。
選手の若返り時期に来ている磐田だが、徐々に成功してきている感じだ。
ただ、補強した選手との連携、そして故障者の多発が問題点か。
いつかは強さが戻るのは間違いない。
問題は・・・それがいつなのかだ。
移籍問題にゆれる藤田の去就も注目されるな。


やっぱりスタジアムの生観戦は最高だ。
それで勝てば尚更。
さて、今日の試合を振り返りながら、祝杯を挙げますか。
カンパーイ!

首位鹿島は、ライバル磐田と激突!

2005-04-23 | Football
鹿島ファンとして特に気合が入る試合がある。
一つは浦和。
こちらは同じ赤をチームカラーにまとい、しかも隣の県と言う感情的なもの。
そしてもう一つが磐田戦だ。
苦杯をなめ涙を流し、勝者の杯を誇らしげに掲げて涙した。
その相手はいつも磐田だった。
お互い認め合うライバルチーム、鹿島と磐田。
負けられないのだ。

明日4/24(日)に迫った 日本版クラシコ鹿島vs磐田。
歴史の浅いJリーグで、伝統を意味するクラシコを名乗るとは…と思われる方も多いと思うが、いつでもこのマッチは見る者を魅了するのだ。
今シーズン無敗で首位を快走する鹿島、一方の磐田は故障者に苦しみ下位に低迷中。
しかし、それまでの好不調が当てにならないほど、気持ちが入る一戦となるのがクラシコ。
互いにライバルと認め合う鹿島と磐田は、相手よりもいいサッカーを魅せてやるとでも言うかのように、華やかなサッカーを展開するのだ。

鹿島では、日本代表FW鈴木隆行が故障中で出場が微妙だが、その穴を埋めるべく入った野沢が大活躍中。
FWの軸はアレックス・ミネイロとして、そのパートナーは・・・
隆行が復帰しても、先発が野沢ではと思ってしまう程だ。
また絶好調の小笠原、自信が安定を生み始めた青木は注目。
そして、解説で金子達仁さんが入ると、必ず大絶賛の嵐を浴びせるセンターバック岩政。
“彼のヘディングは、お金を出して見に来る価値がある”
わかりました。
見に行きましょう!

絶好調のチームにあって、一人不調を訴える本山が心配だ。
代表で遠征をしてチームに帰ってきてから、一向に調子が上がらないようだ。
これで本山の調子が上がってきたら・・・貰ったな、10個目の星は!

シーズン前の大型補強で優勝候補に上がっていた磐田。
ACL(アジアチャンピオンズリーグ)との連戦、そして故障者の続出でチーム状況が上がってこない。
特にFWグラウと崔龍洙の故障が響いたか。
控えのカレン・ロバートや前田が成長してきているが、強い磐田復活にはまだまだか。
更には先日のACLで村井が脱臼、成岡は靭帯損傷となり選手事情は更に苦しくなった。
山本体制への以降で結果が出ていないのが正直な感想だが、長い目で見れば強い磐田は必ず復活してくる。
そのきっかけが鹿島戦にならない事を祈りましょう。(笑)

勝つだけでは満足できない試合・・・それが鹿島ファンにとっての磐田戦だ。
お互いの全てを出し切った、ビリビリする試合が見たい。
そして最後には鹿島勝利だ!

さあ行こう、スタジアムへ!!!