右往左往の乳がんの日々

2012年7月乳がん告知。怒涛の術前化学療法・手術・放射線のフルコース治療終了。それでも、小さなことで揺らぎます~

鳥越俊太郎さん特別講演会

2013-06-10 14:54:51 | 公開講座
大学の医学展の特別講演会として
鳥越俊太郎さんの講演が
医学部のホールで行われた。
「がん体験者が一番言いたいこと」
 ~私が7年半じっと見つめたきたがんとは何か~

大学祭ということもあって、キャンパス内は人でぎっしり。
焼き鳥やら、たこ焼きやらのおいしいにおいが充満の中、


人をかき分けかき分け、
たどりつくと会場入口には長蛇の列。
予約者だけの列らしいのだが、
受付の手順が悪いのか、一向に前に進まない。
最終的には時間切れで、チェックなし。
「何のための受付?」と、
憤懣やるかたない思いで、会場へ入るも・・・

鳥越氏、挨拶がてら
『学生のやることなので、
 時間通りに始まらなかった受付業務を
 大目に見てほしい。
 僕にも同じような経験があります…』と。
状況を的確にとらえ、
自分側へ聴講者の気持ちを持っていくところは
さすがというところか 

まず、誰に焦点を当てていくか?
まさに治療を受けているがん患者なのか、
体験者なのか?これからがんになる人なのか
『可能性は2人に一人ですからねぇ~』と、
前列の二人に、話しかける。
周知の事実ながら、爆弾発言だよね


年間国内で100万~102万人の方が死亡、
誕生するのが約100万人。つまりは2万人の人口減少。
なくなる原因の3分の1が、「がん」。
死因のがんの部位の類は、
男性の場合―肺がん・胃がん・大腸がん・肝臓がん・すい臓がん
女性の場合―大腸がん・肺がん・胃がん・すい臓がん・乳がん

実は、大腸がんは早いうちに症状が出てくるため、
早期に発見しやすい。
血便で異常が見つかり、
その後精密検査、内視鏡で発見できる。
なぜ、女性の死亡原因で大腸がんが多いのか?
鳥越氏の推測では、男性医師に診てもらうことがいやで
先送りしてしまうのでは?

人間の身体を知れば知るほど、うまくできており
健康を保っている。つまり、
「いたみ」によって具合が悪いという信号を出している。
ただ、がんについては
末期になれば、神経に触って痛みを感じるが、
早期では痛みという信号を出さないし、自覚症状がない。
そのため、がん検診によって早めに見つけて処置を
しなければならない。
慶應義塾大学の近藤先生は
『CT検査によって被爆しがんとなる可能性あり』と説くが、
レベルの違った検診を、
鳥越氏自ら選んで、受けている。

鳥越氏がん病歴
2005年10月 大腸がん(II期)
2007年1月  左肺がん胸腔鏡による手術(7mm)
      半年後、右肺手術(ただし、良性)
      ⇒肺はとってみないとわからないそう
      抗がん剤3年間投与、免疫力アップの漢方薬服用
      ⇒脱毛無し・副作用が出なかったのは、
       抗がん剤は悪性細胞にも効いていない?
2009年   PETCTにて肝臓がん発見、開腹手術(1.5cm)70g切除
      

2012年にはホノルルマラソン完走したそうで、
参加中、「走るがん相談室」化していたとのこと。
その中で、声をかけながら
鳥越氏を追い越して行った女性が
会場にいたのですよ
その女性がすっと、立ちあがる。
『術後、何年?』
『乳がんの手術を受けて22年になります』
『おお~僕は来年2月で5年です』

日ごろから自分の身体に関心を持って
自分の健康をコントロールする。
食事
睡眠
運動

が大事・・・

4回の手術を受け、
73歳には見えない
がんに関わる活動を精力的に行っている
ダンディな鳥越氏の講演会でした


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