人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

2/24 ビゼー『真珠とり』

2018-02-27 05:00:00 | 音楽

2月24日(土)、ビゼー作曲『真珠とり(採り)』(演奏会形式、東
京芸術劇場)を聴く。演奏会形式にせよ、『真珠とり』を生で通して
聴くのは初めてだ。

指揮:佐藤正浩
管弦楽:ザ・オペラ・バンド

レイラ(尼僧): 鷲尾麻衣
ナディール(漁夫): ジョン・健・ヌッツォ
ズルガ(ナディールの旧友、真珠とりの頭領): 甲斐栄次郎
ヌーラバット(バラモン教の高僧) : 妻屋秀和
コーラス:国立音楽大学合唱団(指導:工藤俊幸、秋山理恵)


以下、いつものことながら、まことに、つたない演奏会レポートを・・・・・・

会場は1階から3階までほぼ満席。開演時、2,000席のキャパに対して、
99%は入っていたのではないかしらん。ステージから見たら満席に見
えるはずだ。

ステージ上、前には歌手用の譜面台が4台。2管編成、7型のオケ席の後
ろに合唱団席が設けられた。
弦は、下手から順に1stヴァイオリン、コントラバス、チェロ、ヴィオ
ラ、2ndの対向配置。

14時に数分過ぎ、国立音大の混声合唱団から、続いてオケが入場。
長身の佐藤先生が下手から登場。指揮台に上がるとすぐに短い前奏曲へ。
その後の合唱がお腹からの声がオケを飛び越え、すばらしかった。

ここで上手からズルガ役の甲斐さんが登場。演奏会形式といっても出入
りなど多少の動きもあり、照明も効果的だ。こちらも第一声がすばらし
い。続く合唱もこれまた。

そこへナディール役のヌッツォさんは下手から。ナディールとズルガの
二重唱の場面(オケ、ビゼーの音楽が美しい!)。

というように--オペラは小さい場面の積み重ねだ。すべてが聴きどこ
ろと言えば、聴きどころかしらん。

この調子で書いていくと、とんでもない長文になってしまう(笑)。

ズルガの甲斐さんとヌーラバットの妻屋さんは、本場で活躍されたキャ
リアどおり、すばらしい声と役になり切る表現力。

ナディールのヌッツォさんは、楽譜をしっかり見て、やや「安全運転」
だったかしらん(笑)。しかし、ナディールのロマンス最後は、さす
がにプロで安定感のある高音(ファルセット)だ。
名場面の歌唱の後は、会場から大きなブラボー、ブラビーが飛ぶ。佐
藤先生が先に行きかけて、急ぎ止める場面も。

売り出し中(--既に中堅?)の、レイラ役鷲尾さんは、とくに第2幕
ではほぼ暗譜の熱演。ややリリック、コトルバスを彷彿とさせるかしら
ん。

第2幕のオーボエソロがまことに美しかった!

佐藤先生は、二の腕と指揮棒を一直線に、指揮台からソリストを半身
で見つつ、ピアノのようにオケを「あやつ」り、ブレスよろしく、歌
手のアゴーギクに見事に付けていた。


一方、50人ほどの合唱も4人に劣らず、すばらしかった。佐藤先生は
合唱にはアゴーギクとデュナーミクはやや控えめだったかしらん(畑
中先生が「オペラの合唱は大きく粘らず、前へ前へと進んでいく」と
言われていたことを思い出した。最初から最後まで「やりすぎ」は聴
いているほうが疲れる?)。

第1幕の合唱「ブラーマの神よ」は本当に立派で、しびれた。合唱指揮
(工藤さん、秋山さん)にも大きな拍手を送りたい。

最後のレイラとナディール、そしてズルガの場面が暗転で終わると会
場からは拍手とブラボーの嵐となり、カーテンコールは10分近く続い
た。


東京芸術劇場コンサートオペラでは、佐藤先生の指揮で『ドン・カル
ロス』(パリ初演版)や『サムソンとデリラ』も聴いている(あれは
いつだったかしらん?ブログには書いたはずだが)。
普段、私にとってはどちらかというとなじみの少ない、フランスオペ
ラに、佐藤先生によって、少しずつ「開眼」(--大げさに言えば)
させられていくのは楽しいことだ。
ワグネルOBの顔もたくさん見られたが、その方々も同じ想いではな
いかしらん。


プログラム冊子の「歌劇≪真珠とり≫の見どころ&聴きどころ」が分
かりやすかった。

休憩時間のロビーでは評論家の東条氏の姿も拝見した。



演奏会終了後は、池袋の「わん」にて99回定演オンステ有志8人で、
軽く(?)2時間の「反省会」(飲み会)。
「いや~、すばらしかったね~」
「1回公演じゃもったいない」
「(いまさらながらだけど)舞台はセイロンなんですね~」
「ナディールって結局どんな男?」
等々談論風発、大いに盛り上がった。

会話は途切れることを知らず、お互いの話で次から次へ時間が流れて
いった。



プログラム冊子



11:57


12:57 JR池袋南口改札


13:02 メトロポリタン通りのドトールで一服


13:06
お隣の女性二人がハングルの会話をしている。一人は片言だ。どうも
語学学校のレッスンらしい。


13:36


13:38


15:03 休憩中


15:07 同上


15:50 同上


16:47 終演後


16:55 同上


16:57 東京芸術劇場前


16:59


17:05 500円で1回のサイコロサービス


17:09


17:29


18:09


19:04


19:13 池袋地下


19:15 山手線池袋 帰路へ 誰か二次会に行ったのかしらん?


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