人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

川淵三郎『「51歳の左遷」からすべては始まった』(PHP新書 新刊)  

2009-06-26 04:57:07 | 読書
昭和11年、ベルリン五輪で日本のサッカーは強豪スウェーデンに3対2で逆転勝ち
した。スウェーデンにはいまだにこの敗戦が「油断するな」の故事として伝えられ
ているという。

それから28年、昭和39年の東京五輪サッカーで日本は優勝候補のアルゼンチン戦に
3対2で逆転勝ちし、大騒ぎとなった。その試合で、釜本からのセンタリングで、
2対2の同点ゴールをダイビング・ヘッドであげたのが川淵三郎(元日本サッカー
協会キャプテン)である。

その川淵さんが「ロスタイムでも逆転できる」と銘打った、プラス思考の本を出版
した。


最近、(私は)涙もろくなっているのかもしれないが、この書の「プロローグ」-
-「51歳の左遷」からすべては始まった--は涙なくしては読めなかった。氏は古
川電工名古屋支店金属営業部長として業績をあげている昭和63年、自分は古河電工
の役員になるだろうと思っていた時期に、古河産業という関連会社に出向を命じら
れたのである。それをバネにサッカー協会の役員として活躍、Jリーグの初代チェ
アマン、そしてサッカー協会の会長(キャプテン)になるのである。


本書は、前向きに生きるサラリーマンへの応援歌(!)である。インターフェロン
治療に苦闘する、C型肝炎の奥様への愛情も深い。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最近購入のCD(2)「高(... | トップ | 大澤武男『ローマ教皇とナチ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事