人生ブンダバー

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9/7 アニモKAWASAKI 『トゥーランドット』(演奏会形式)[長文]

2019-09-15 05:00:00 | 音楽

9月7日(土)、今年も堀俊輔氏が音楽監督を務める合唱団「アニモ
KAWASAKI」の演奏会がやってきた。数えて第18回である(--私
は「アニモ」は第12回以降7回目?)。

ソリストは一流、オケは東京交響楽団、会場はミューザ川崎シンフォ
ニーホールと、どれをとっても不足はない。

今回は、初めて、オペラ(プッチーニ『トゥーランドット』)を取り
上げた(--えっ、オペラに挑戦?)。


開演前、全席指定でよく詰まっている。私の席は、2LB-6-1という、
好きな通路側。

開演前にロビーで堀夫人とすれ違う。「(席は)お近くかも知れない
ですネ」(--終演後、お姉さまにもお会いした)。


14時過ぎ、コーラスから入場。ざっと数えて110~120人の大合唱団。
続いて東響。コンマスはニキティンさん。弦は14型?5丁のコントラ
バスが見える。木管センターは、荒、相澤、ヌヴー、福井の各氏かし
らん。
ややあって、堀さんが登場、拍手に応えて、ウンウン。

この日は、「演奏会形式、原語上演、字幕付き(F.アルファーノ補筆
版)」。--ソリストは、椅子から立って歌うわけではなく、出たり
入ったり、動きのあるものだ。


第1幕
演奏が始まって、「字幕はどこに?」と一瞬探すが、すぐ見つかった。

アニモKAWASAKIの演奏会なので、私はどうしても合唱に注目(注聴
?)してしまうが、最初の長い合唱からイタリア語よろしく、すばら
しい。合唱団の2/3以上は暗譜だ。P席の児童合唱22人は全員暗譜!

トゥーランドット姫は、どこに登場?と思いきや、いつの間にか堂々
とオルガン席に。

リューの「ご主人様、お聞き下さい」にミューザ川崎が静まり返る。
--上手い(リューはいつも上手い?)。
カラフの「泣くな、リュー!」も好調だ。
お二人とも、私は初めてだったが、さすが二期会メンバーだ。

堀さんは、珍しく(--というとおかしいが)、ところどころ膝を使
う指揮ぶり。ラストの「したいようにさせろ!」の大合唱で大いに盛
り上がる。


第2幕
ここは、ピン、パン、ポンの「おしゃべり」後、トゥーランドット姫と
カラフの「対決」に皇帝(P席。児童合唱の後ろ)がからむ。
ここでも「永遠なれ、我が皇帝」などの合唱が会場に響き渡る。
トゥーランドットとカラフのやりとりに緊張が続く。

と、このあたりで気づいたが・・・・・・、実際のオペラの指揮では、指揮
者はオケとステージが見える位置で指揮をする。しかるに、このよう
な演奏会形式では、指揮者はオケと合唱は指揮できる指揮台に位置す
るが、ソリストは指揮者の背中側で歌うことになる。
私などシロウト考えでは、お互いに合わせるのが難しいのではないか
しらんと思ってしまうのだが、プロならわけないことなのかな(笑)。

カラフが、合唱の「応援」で全問正解したところでトゥーランドット
はガックリ!、続く大合唱がこれまたすばらしい。

このオペラは、ポイント、ポイントで合唱が活躍する構造になってい
ることに気づく。

最後、カラフの「今度は私が謎を出そう」。気品あるプッチーニ節。
第2幕のフィナーレ、大合唱に涙がにじんだ。

--休憩(15分)--

第3幕
前奏から合唱へ。--13人のテノールが起立して、「姫の仰せはこう
だ!」。
カラフの聴かせどころ「誰も眠ってはならぬ」--城さんは中背、や
や重ための声、最高音はさすが、すばらしい。

ピン、パン、ポンも登場。いまさらながら、プッチーニのオーケスト
レーションがすばらしい。

リューの「黙ることで愛を捧げるのです」に、会場に緊張感が走る
(ちょっと『蝶々夫人』のアリアに似ている?)。
リューの死に会場からすすり泣き。ティムールもいい場面で好調だ。

カラフの姫への接吻と同時に、ジャ~ン(オケが鳴る)。
「愛」という名前が分かったというクライマックス--残り5分。堀
さんは所々大きく膝を使い、「永遠なれ、我等の高弟よ」の大合唱で
音楽もドラマチックに鳴らす。「アルファーノ補筆」を楽しむ。
トゥーランドットとカラフの抱擁で幕!

と同時に、拍手とブラボーの嵐となる。私もお隣のご婦人(知らない
方)に負けじとブラボーを10回以上叫び、のどがガラガラに。

10分近く続いたカーテンコールでは、ソリストに合唱団もオケも盛ん
に拍手。合唱団にも大きな拍手が送られた。

堀さんの音楽は、プッチーニの「ロマン性」の中に、なにがしかの
「格調の高さ」が感じられた。--それははたして堀さんの人間性か
ら来るもの?

『トゥーランドット』は新国立オペラで聴いて間がなかったが、あら
ためていろいろな点に気づかされた演奏会だった。
「現代演出」に惑わされない、演奏会形式もいいものだ。

16時30分お開き。

お開き後、堀夫人には「いや~、すばらしかったですね~。もう声が
ブラボーでガラガラ。ガラコンサート(笑)」。


<Cast>
音楽監督・指揮;堀俊輔

トゥーランドット;並河寿美
皇帝アルトゥム;五郎部俊朗
ティムール;長谷川顕
名を秘めた王子(カラフ);城宏憲
リュー;大隅智佳子
ピン・役人;山田大智
パン・ペルシャの王子;新津耕平
ポン;新海康仁

児童合唱;ゆりがおか児童合唱団(合唱指揮;藤井大輔)
合唱;合唱団「アニモKAWASAKI」
管弦楽;東京交響楽団



プログラム いつもながら堀さんのエッセーがすばらしい。 





南武線 武蔵溝ノ口駅


川崎に到着





丸善で本を物色 新書を1冊購入。

















招待の高校生?











P席に児童合唱団





開演間近


休憩中 今日は白ワインで


同上 CD等の販売




お開き 退場する合唱団に拍手


ご婦人が多いかしらん。


マエストロ堀のサイン会


出待ちの人がごったがえす。


南武線 川崎駅


武蔵溝ノ口


少々購入。


あざみ野へ戻る。


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