人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

カンボジア・ベトナム紀行(3) 3/7アンコール・トム

2017-03-23 05:00:00 | 旅行

3月7日(火)、シェム・リアップ、実質の初日。今日の予定は、午前
中にアンコール・トム(大きな都)観光、午後はアンコール・ワット
(寺院の都)観光だ。

アンコール・ワットは午前中だと「逆光」となるため、午後から行くの
がベストだ。
(4月からJTBツアーはアンコール・ワットが午前中になるとか)。


アンコール遺跡群は1992年登録の世界遺産だ。--アンコール・
ワットもアンコール・トムも12世紀の遺跡。

アンコール・トムには、三島由紀夫の戯曲で有名なライ王のテラス
(『癩王のテラス』→こちら)がある。
三島を触発した風景がアンコール・トムにはある。


ちなみにアンコール遺跡群は、修復や観光などをカンボジア王国国
立アンコール地域遺跡整備機構(略称:アプサラ機構)が一括して管
理している。


この日の朝は、ゆったりと8時30分にホテルを出発だ。

同室のAさんによると昨夜は、部屋で蚊が一匹プ~ンと飛んでいた
という。刺されなかったかと心配になる。


JTB旅の基礎知識より
・カンボジア人は敬虔な仏教徒で、王室を尊敬している人が多い。
・基本的に王室や現政権、戦争の話題は好まれない。
・女性は僧侶に触れてはならず、握手を求めたり、話しかけてはなら
 ない。
・一般的にカンボジア人のベトナムに対する感情はよくない。
・ベトナムの菅笠をかぶる等、軽率な行動は控える。



6:40 ホテルの部屋から。朝からプールで泳いでいる。


7:12 ビュッフェスタイルの朝食


7:38 ホテル内のレストラン


8:19 ホテル玄関前


8:20


8:23


8:24


8:26 ホテルロビー 

中央の写真はシハヌーク殿下 左はシハモニ現国王
シハモニ国王は、Wikiによれば、63歳、独身。


8:37 8時30分出発。自動車等は右側通行だ。トゥクトゥクが走る。


8:42


8:43 アンコール遺跡のパスポート売場へ


8:43 リダーさんについて行く。半そで姿--蚊は大丈夫、カ?


8:45


8:46
ここで顔写真を撮影し、写真入り入館証を発行してもらう。
3日間有効US$62.-(約7,000円)である。--ツアー料金に入っている。

以前は顔写真持ち込みだったが、偽造防止のため直接撮影になったという。


8:50


8:52 トイレ休憩


8:52


9:02


9:04 3日間有効のアンコール遺跡パスポート


9:04
Yさんのパパは50年ほど前にアンコール・ワットに行かれたそうだ。
(車内談笑)


9:05


9:05 
大きな堀。掘り起こした土はアンコール・トムの土台になった。
「戦争中」(注)はワニが放し飼いにされていたという。

(注)カンボジア内戦の歴史
1970 シハヌーク政権が倒れ、ロン・ノル政権成立~クメール共和国
1971 カンボジア内戦 米軍介入
1975 ロン・ノル亡命 クメール共和国崩壊
1976 民主カンプチア国 ポル・ポト首相
1978 ベトナム軍の侵入
1979 カンプチア人民共和国(ヘン・サムリン政権)
1982 カンボジア内戦(ヘン・サムリン×ポル・ポト派)
1990 カンボジア和平東京会議
1991 カンボジア和平パリ協定--20年の内戦が終結
1993 国民議会選挙--立憲君主制の採択~カンボジア王国
1999 ASEAN正式加盟
現在は、内戦が終結して25年以上になる。昨年は内戦終結25周年
だった。

日本では、「戦後」70余年だが、カンボジアはまだ25年あまりだ。


カンボジアには、根深い「反ベトナム」感情があるラシイ。一般的に、
隣国とはどこも仲がよくない?
「陸続きはいつ侵略されるか--怖いですよ~」とリダーさん。



9:10


9:11


9:12 すぐ横を走るトゥクトゥク


9:12

この先でミニバスを降り、アンコール遺跡群の一つ、アンコール・トム
(大きな都)へ。

アンコール・トムは、
アンコール・ワットの北側、シェム・リアップ川の西側に位置する。

12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世(1125-1218?)によって建
設された城壁都市だ。
まっすぐ南側の道から南大門を通って入って行く。

ジャヤーヴァルマン7世は、クメール王朝初の仏教徒であった。


cf.一方、アンコール・ワットは、12世紀前半、スーリャヴァルマン2世
 によって建立されたヒンドゥー教の寺院だ。

整理すると
・アンコール・ワット-12世紀前半-スーリャヴァルマン2世-ヒン
 ドゥー教

・アンコール・トム-12世紀後半-ジャヤーヴァルマン7世-仏教
となる。

ヒンドゥー教は、どうもピンと来ないが、シヴァ神やヴィシュヌ神な多く
の神々を信仰する多神教だ。

(注)
 6世紀にメコン川中流域にクメール人によってヒンドゥー教の影響の
 強いカンボジアがおこり、扶南を滅ぼした。この王国は9世紀以降
 アンコールに都をおき、12世紀にはヒンドゥー教や仏教の強い影響
 をうけながらも独自の様式と規模をもつアンコール=ワットを造営し
 た。(『詳説 世界史』山川出版社p.63)



9:14 ここでミニバスを降り、アンコール・トムへ歩いていく。


9:14


9:14 向こうに南大門が見えてきた。


9:15 南大門前の参道


9:17 ここは一つの観光ポイントだ。

幅100mの堀と高さ8mの城壁で防御されている。


9:20 左側に神々、右側に阿修羅が並んでいる。


9:20


9:23 南大門が徐々に大きくなる。


9:23
リダーさんがYさんを記念撮影。リダーさんは、機嫌よく、いつでもシャ
ッターを押してくれる。さすがJTBのガイドさんだ。サービスよろしく、頼
みやすい。


9:24 欄干は「蛇」の彫刻。蛇は神として敬われるようだ。


9:25


9:25


9:26


9:26


9:27


9:28 Iさんは、頭に小型ビデオ・カメラを付けている。


9:28


9:29 南大門

アンコール・トムには、北大門、西大門、南大門、そして東側に「勝利
の門」(凱旋門?)と「死者の門」の五つの門がある。

周囲は3km四方の城壁だ。


9:29


9:29


9:29


9:30


9:30


9:30


9:30 南大門 北側より振り返る。


9:31 写真撮影に夢中なIさん カメラはSony製のいい物


9:31 犬ものんびり~ けっして吠えない。


9:32 南大門を振り返る。


9:36


9:36 遺跡補修用の石がゴロゴロ


9:37
テクテクと歩くとバイヨン寺院が見えてくる。南大門からバイヨン寺院
までは1.2kmほどだ。

アンコール・トムは3km四方の城壁で囲まれているが、そのちょうど
中心部にバイヨン寺院はある。
ご参照→こちら

バイヨン寺院は、ジャヤーヴァルマン7世により仏教寺院として建て
られたが、のちにヒンドゥー教化した。54の塔があり、それぞれに四
面の観音像が彫られている。顔の数は200以上。


こちらに来るまで、バイヨン寺院のことは知らなかったが、すばらしか
った。


9:38


9:39


9:47


9:48 左からAさん、Iさん、Yさん、リダーさん
Aさんは動画撮影中。


9:48 ここにも蛇?


9:49 カンボジアの伝統、アプサラの踊りかな?


9:49 第一回廊--当時は「屋根」があった。


9:50 取材ノートにメモを取る。

帽子、サングラス姿のYさんは、ちょっと誰かに似てる・・・・・・かな?


9:52


9:52


9:54


9:54


9:55
壁のリリーフには病院や学校、闘鶏など当時の生活が壁に彫られている。


9:56


9:56 病院?


9:57


9:59
「キック・ボクシング」なども彫られている。カンボジアはキック・ボクシ
ング発祥の地だという。「これはその証拠なんですよ」とリダーさん。
リダーさんは女性の「愛国者」だ。
実際に、タイ語の「ムエタイ」は「ムアイ」というクメール語からきてい
るようだ。


9:59


10:00 トンレサップ湖を行く軍隊か


10:02 

壁のレリーフには、(南)ベトナム(チャンパ王国)との戦いなども彫ら
れている。


10:03 戦勝祝いの様子なども


10:03


10:04


10:04


10:06


10:06


10:06


10:06


10:07 コウモリの鳴き声が聞こえる。


10:07


10:08 観光用か、木の階段が設置されている。


10:09
観音菩薩面(仏教)が後にヒンドゥー教のシヴァ神の顔に転用された。


10:10


10:10
「右の顔は京唄子に似てるんですよ~」(リダーさん)


10:11


10:12


10:12


10:12


10:12


10:13 ここで約10分間の自由行動(リダーさんも一服)


10:14 ガイドさんから離れ、それぞれがカメラ片手にウロウロ


10:16


10:16


10:17


10:17


10:17


10:18


10:19 こちらが「京唄子」さん


10:21


10:22 読売旅行のグループ


10:22 一服中のリダーさん


10:23


10:23 欧米人も多い


10:24


10:25


10:26


10:27


10:28


10:30


10:31


10:31


10:34 リダーさん、「TOUR GUIDE」の公式ワッペン


10:34


10:36


10:37


10:37


10:38 バプーオン(「隠し子」)→こちら
1060年頃、ウダヤーディティヤヴァルマン2世建立

バプーオン(隠し子)伝説
昔、シャム(タイ)の王様とカンボジアの王様が兄弟だった。シャムの
王様が自分の子供をカンボジアの王様に預けたいと申し出、カンボ
ジアの王様も喜んで受け入れた。しかし、カンボジアの王様の家来
たちが「将来、カンボジアがシャムに乗っ取られてしまう」と反対し、
シャムの王子を殺してしまった。シャムの王様は激怒。シャム軍の大
軍が押し寄せた時、カンボジアの王妃は自分の子供をこの寺院に隠
した・・・・・・とさ。

リダーさんによれば、シェムはシャム、リアップは負けたで、シェム・リ
アップは「シャム(は)負けた」という意味になるという。


10:41 バプーオン手前は沐浴場


10:41 “I'm a bloger.” 日差しが強い。


10:42


10:43 東西に伸びる空中参道


10:43


10:43 空中参道の下


10:44 リダーさんに勧められて、このポーズ


10:45

カンボジアの宗教は上座部仏教。寺院は国家管理。お坊さんは大変
尊敬されており、生涯独身、一日一食、禁酒と厳しい。日本のお坊さ
んはゆるやか?


10:46


10:47


10:48


10:50 ピミアナカス--ヒンドゥー教寺院
10世紀末-11世紀初頭、スーリヤヴァルマン1世建立

下部は重たいラテライト(溶岩)、上部は砂岩でできている。
最上階には、木造の王様の宮殿があった。

ピミアナカスの伝説
毎夜、王様は蛇(蛇神)が姿を変えた女性と一夜を共にしていた。女
王も宮殿には立ち入ることができなかった。もし王様が一日でもこの
行為を怠ると早死にすると信じられていた(王様も大変だ。かえって
早死にしないかな?)。


11:01


11:02


11:03 象のテラス→こちら。 祭り、儀式の時に王が使用した。


11:04 同上 王の閲兵席だ。まっすぐ行くと勝利の門へ。

ジャヤーヴァルマン7世は、ここから凱旋してくる兵を閲兵していた
のだろうか。
ジャヤーヴァルマン7世は、チャンパ軍(南ベトナム)を打ち破った、
救国の英雄と言えるのではないかしらん。
ジャヤーヴァルマン7世死後、アンコール王朝の国力が衰える。


11:05


11:05


11:06 象のテラスは、高さは3m以上、長さ約300m。


11:06 ゾウ(象)がたくさん彫られている。


11:07


11:08


11:08 象がはっきり見えるゾウ。


11:09


11:10


11:10 頭が3つある象


11:11 こちらが「ライ王のテラス」(→こちら) 
三島由紀夫の戯曲で有名だ。


11:11


11:11


11:12 ライ王のテラスを撮影中。


11:12


11:12 ライ王のテラスの前のIさん


11:13

アンコール・トム北門を出て、ミニバスへ。南から北へ2時間ほど歩い
たことになる。


11:17


11:23


11:36 ランチへ。


11:39


11:39 JTBご用達(?)レストラン
JTBツアーの、他の皆さんと一緒だ(ガイドさんは別々)。お隣のグル
ープとは、行く先々でお会いした。--ハノイでも。


11:41 ビールはアンコール


11:43


11:43 食べる前に撮影会


11:49


12:01 小ぶりのライチ


12:16


12:22

ここからいったんホテルへ戻り、「昼休み」。


12:50


12:55 ホテル内の売店


13:00


13:00 マッサージを注文。JTBツアーの無料サービスだ。


13:01 プール


13:06 VISAカードなどでUS$がおろせるATM


13:07


13:09


13:13 英語、中国語、ハングルによる観光者用注意書き
なぜか日本語はない。


13:21 植木の葉を拭いている。


13:28 私とAさんは13時30分からマッサージへ

第2の心臓--ふくらはぎのフット・マッサージ20分が疲れた足に気
持ちよかった。


13:52


13:55 部屋で小休止

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