人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

大熊研究会 昭和48年という時代  長文

2020-05-29 05:00:00 | Weblog

(以前、少々書いたかもしれないが)、昭和47(1972)年12月は
ボ~ッとしている間に(--というより、ワグネルの定演[12/9、
10]練習に追われている間に、かな?)学費値上げ反対の学生スト
ライキ突入となった(「第二次学費値上げ紛争」)。

年が明けてもストライキは続行され、解除されない。2月、3月、4月
と授業も学年末試験も行われず、月日が過ぎていく(--大学も性
急な解決策を取らず、持久戦?)。

当時は、携帯電話もスマホもない時代だったが、ワグネルも身動き
が取れず、予定していた「春の演奏旅行」は cancel せざるを得な
くなる。

昭和48(1973)年度の入学式も中止(初の中止)となり、したがっ
て部員募集のオリエンテーションも行われなかった。
*大学にとって学年末試験や入学式の中止はキッパリした決断だった?

その後、学費値上げが撤回されるはずもなく、このままでは全員留
年になってしまうのではないかと、ようやく6月になって、一般学
生多数によりストライキが解除され、正常化となった。

しかし、今になって冷静に考えると、「翌年度新入生からの学費値
上げ」がなぜ反対されるのか、よく分からない。
ちなみに、昭和50年10月には物価スライド制の学費値上げが発表に
なったが、全国的に学生運動も静まり、大きな反対運動は起きなか
った。
*消費者物価上昇率 S48:11.7% S49:23.2%

解除されて2週間ほど後に、入ゼミ試験が行われることになった。
久しぶりの募集となった大熊ゼミ(--大熊先生は、それまで常務
理事だったため、4年間お休みだった。)は、英語、数学、経済学、
(統計学も?)の試験のみ(--面接は情が移るので行わないと)。

ゼミの開催日は、毎週火曜、木曜とのことで、まことに好都合だ
(ワグネルは、月、水、金、土だった)。

一週間ほど勉強して、試験を受けた。合格者発表を見たら、私の名
前が一番最初に出ていた。
すぐやってきたゼミの「夏合宿」は、7月に完成したばかりの立科
山荘へ出かけた。

(ご参照)→こちら


最近、家を整理していたら(断捨離?)、ダンバーグ/マクドウガ
ルの『マクロ経済学』と私の卒業論文が出てきた。

D&M『マクロ経済学』はゼミで輪読したものだ。
この本は、マクロ経済学を具体的に学習する意味で良書だった。




卒業論文「財政・所得再分配・負の所得税」
大熊ゼミでは、理論、財政、金融等何を研究してもいいということ
だった。ただし、大きなテーマにしないほうがいい、ということだ
ったかしらん。
私の卒論は、最初、「負の所得税の理論的考察」というテーマにし
たが、大熊先生に「負の所得税はあまり理論はないよ」(ゼミ生一
同爆笑)とアドバイスを受け、変更した。

*余談だが、卒論の「所得再分配」の中でチラッと触れているが、当時の社会保障
 給付費率(対国民所得)は6.5%程度だったが、今日では30%前後になっている。

池袋だったか、卒論の製本を注文しに行ったら、その主人から「へ
~、『負けの所得税』ですか」と感心された。


卒業論文「財政・所得再分配・負の所得税」


<参考年表>--当時の日記から?
S47(1972)
10/23 学費値上げ発表(翌年度の新入生分から)
12/1 日吉学生大会 学費値上げ白紙撤回を求め、無期限ストライキ決議
S48(1973)
1/30 塾長会見(日吉記念館)塾長、各常任理事、6学部長、塾監局長出席
   大熊先生も常任理事として出席されていた。

1/31 学年末試験延期発表
2/8 第2回塾長会見(日吉記念館)生田常任理事が塾長代理として。
2/12 三田全学学生大会 ストライキ解除、自治会総辞職勧告決議
2/13 日吉学生大会 無期限ストライキ再決議
3/20 日吉学生大会 無期限ストライキ・後期試験放棄決議
3/27 日吉、期末試験中止決定
4/6 入学式中止を発表
5/22 塾長に久野洋教授が選任される。
6/6 常務理事改選
6/11 日吉全学学生大会開催 ストライキ解除


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5/28 NHK TV
韓国の元慰安婦李容洙(イヨンス)さん(91)が「正義記憶連帯」
(旧挺隊協)を寄付金不正利用で訴える。
「どうして私が性奴隷なのか」とも怒っているご様子。
どうなることやら、しばらく目が離せない?


〇中国、国家安全法を採択。日本政府も「深い憂慮」という、現状
 やや抑えた言い方だが、習主席国賓来日に影響が出るかも・・・・・・。
 米国は強硬だが、英独仏や如何。


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