人生ブンダバー

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5/1 第71回東京六大学合唱連盟演奏会(長文)

2022-05-08 05:00:00 | 音楽

5月1日(日)、曇り後雨。第71回東京六大学合唱連盟演奏会を聴
く(於東京芸術劇場)。

東京芸術劇場の地下トイレで先輩と思しき方とすれ違う。お互い
マスク姿。
「やあ、〇〇くん」
「あ、どうも。ご無沙汰していますッ」
どなただったのかしらん(笑)。

新型コロナのため2年続けて中止になり、3年ぶりの「六連」だ。
オンステする学生はほとんどが初めての六連ということになる。

それにしても、法政がいないのは寂しい。「六連のための臨時合唱団」でもい
いから、15~20人くらい集めてオンステして
もらえるとうれしいのだが・・・・・・
(個人的意見)。


<プログラム>
エール交歓
1.東京大学音楽部合唱団コールアカデミー
 Mass for Three Voices
 作曲:W.Byrd 指揮:酒井雅弘
2.明治大学グリークラブ
 無伴奏男声合唱のための『カウボーイ・ポップ』
 作詞:寺山修司 作曲:信長貴富 指揮:佐藤賢太郎
 --休憩--

3.早稲田大学グリークラブ
 16分で分かる!平成 J-POP史
 構成・編曲:田中達也 指揮:今井啓誓(学生) 伴奏:久田菜美
4.立教大学グリークラブ
 National Anthem à la carte
 編曲:田中達也 指揮:田中豊輝 ピアノ:内木優子
5.慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団
 男声合唱とピアノのための組曲『ハレー彗星独白』
 作詩:大岡信 作曲:鈴木輝昭 指揮:宮本益光 ピアノ:髙田恵子


以下、いつもながらつたない寸評&メモを・・・・・・
--合唱の「評価」は、①発声、②アンサンブル、③音楽性、④その他である
として。

エール交歓 入場時は全員がマスクをしている。
東大:7人(3年前は17人。以下同じ)。学生指揮者は挨拶後、中に入り一緒に。
マスクは取って歌う。

明治:16人?(同42人)。東大、明治とも山田耕筰作曲。
早稲田:35人(同52人)。マスクしたまま歌う。テンポはゆっくり目。
立教:14人(同25人)。マスクのまま。
慶應:36人?(同32人)。マスクを取って。最後は「(慶)應~」でわずかに
クレッシェンド。

1.東京大学音楽部合唱団コールアカデミー
 Mass for Three Voices
プログラム上のメンバーは、4年生1、3年生2、2年生3、1年生2の8人だが、実際
には9人がオンステしていた(5人×3=15人はいるといいのだが)。
指揮は、いつもの有村先生ではなく、OB合唱団も指揮している酒井雅弘さん。
曲は16世紀末に作曲されたミサ曲。少人数、譜面持ちながら、ミサ曲の<すば
らしき予定調和の世界>を作っていた。

2.明治大学グリークラブ
 無伴奏男声合唱のための『カウボーイ・ポップ』
プログラム上メンバーは18人だが、オンステは16人。指揮の佐藤賢太郎さんは、
黒の上下に赤入りのネクタイ。佐藤さんによる音叉での音取り。
1曲目の開始と同時に、全員が腰を落として動き出す。上体も動く。動きが速く
なったり、遅くなったり、時にストップモーション。
(4)「ある日」からアタッカで(5)ヒスイへ、音楽の流れがよかった。寺山修司の
詩はそれだけで音楽になる。
ちなみにヴォイストレーナーは、杉山範雄さんに濱松孝行さんが加わった(二
人体制?)。
アンコールは、一人加わり17人で草野心平作詩、千原英喜作曲「わが抒情詩」。

--休憩--
久しぶりにドリンクコーナーが復活。S野さん、T村さん、S口さんと談笑。

3.早稲田大学グリークラブ
 16分で分かる!平成 J-POP史
メンバーは、比較的多く35人。ワセグリのエンタメ路線。
平成のJ-POP12曲メドレー--何より16分に抑えたところがいい(1曲平均1分
20秒)。
曲によってフルボイスでよく声を出していたが、やや寸胴型の嫌いがあったか
しらん。
ソリストが5,6人。歌い終わるたびに拍手が来る(「I LOVE YOU」のソリスト
[Bass]だけがジーパン姿だった)。DA PUMPの「U.S.A.」などでは指揮者も
一緒に踊る。
終わると拍手が続き、最後に指揮者より「編曲いただいた田中達也先生をご紹
介します」(拍手)。学生指揮者としてはステージをよくcontrolしていた。

4.立教大学グリークラブ
 National Anthem à la carte
オンステメンバーは14人。3年前の六連は25人。コロナのまん延と影響があるの
かどうか。人数がより「dim.」しているのがやや心配だ。
2曲目ペルー国歌は、行進曲のfとpの表情がいい。3曲目のドイツは耳をこらし
ても語尾の子音が聴こえない。ユニゾンから四声となった米国国歌はすばらしか
ったが、さすがにトップ・テノールはきつかった?急遽
ウクライナ国歌を入れて
もよかったかしらん。題材がおもしろかった。
アンコールは森山恵作詩、田中達也作曲「夏のまぶた」。ここでも田中達也先生
のご紹介。

5.慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団
 男声合唱とピアノのための組曲『ハレー彗星独白』
宮本さんは多才な方だ。宮本さんの歌唱を聴いたのは、平成22(2010)年のか
ながわゴールデンコンサートが初めてで、木下牧子作曲「サッカーによせて」、
「鷗」が印象に残っている。
宮本さんがワグネルを指揮するのは2回目だ。前回も六連でだった(→こちら)。
人数は36人(内4年生が16人)?今回の曲は鈴木輝昭の力作。宮本さんは上下
とも黒のいで立ち。

(1)言葉が立つというか、言葉がハッキリ聴き取れる。すべて歌や合唱はディク
ションよろしく、言葉が聴き取れないといけない。ピアノ伴奏は超絶技巧。

(2)宮本さんは指揮棒なしの指揮、左手でキューを出す。発声、アンサンブル、
デュナーミクがいい。

(3)フタを大きく開いたピアノが激しい伴奏。宮本さんも合唱もconcentrationを
発揮。

(4)緊張感あふれるppと微妙なアゴーギクに惹きつけられる。宮本さんも没入
の指揮。柔らかなピアノ伴奏もいい。
全体的には男らしくもデリカシーあふれる演奏だった。
演奏時間「25分間」が短く感じられた。
宮本さんは拍手の中、くるりと回っておじぎ。
個人的には、定演で再演を聴きたいものだが・・・・・・。
アンコールは「最上川舟歌」。若々しく、メリハリがあり、デュナーミクにあ
ふれ、隅々までコントロールされた演奏で、手垢にまみれた「最上川舟歌」が
芸術的で新鮮に聴こえた。トップのソロも不安なく。
 


合同演奏こそなかったが、この演奏会開催にこぎつけた学生諸君
に心から拍手を送りたい。



○合唱は人数だ。人数が少ないと選曲の幅も限られる。
 各校なりに事情は異なるだろうが、人数を増やす<努力>は継続すべき??



プログラム


15:05 雨模様


15:14 あざみ野


15:38 渋谷


15:41


15:48 埼京線渋谷


16:00 池袋


16:02


16:04 読響ポスター


16:06 東京芸術劇場地下1階


16:09 大ホール入口


16:10


16:13 1階D席 最前列だ。


17:26 休憩へ


17:29 久しぶりの赤ワイン


19:01 お開き


19:05


19:06


19:20 副都心線池袋


19:38 渋谷


19:40 田園都市線渋谷


20:18 あざみ野に戻る。


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