酒酒楽楽

酒酒落落という言葉があるらしいですが、私の場合は『酒酒楽楽』で、お酒と共に楽しい人生を送りたいと考えております。

我が家の昔乙女は80歳

2005-09-19 20:36:07 | 家族のこと
我が家の義母は今年6月に満80歳になり、今でも元気に畑仕事をしている。

今日は敬老の日、それでも畑へ行った。

本人は、2.3年前から年齢を聞かれると「80歳」と答えていた。

「えっ? 若いですねー」と言われるのが快感となっていたらしい。

この手は私も使ってみたいと思う。

娘から愛情を込めて「おばあ」と呼ばれるようになったのは、

国中涼子演ずる「ちゅらさん」を見てからだ。

そのおばあは、平成8年2月に大病をしている。

それまでも冬になるとちょこちょこと寝込む事が多いので、

義父に「あんた、南国で出稼ぎしたらいいんでないのがい」とよく言われていた。

無事手術が成功し、3日目くらいに歩けるようになると、

「これ、私の腸なんです」と静かな声で言いながら、

同室の一人一人に挨拶代わりに切り取った腸の写真を見せて歩いて、義父をやきもきさせた。

手術時には恐怖感が全くなかったと言う。

病名を知らされたのは約一ヵ月後の退院の日で、それでも動揺する様子が見られなかった。

あれから9年経った今、医者の診察を全然受けていない。

初めのうち定期的に検査を受けていたが、「もうよっぱら」になり、

自分で作る「無農薬野菜」と「焼酎漬け」と「ウコン」など色々と、

そして、みのもんたの番組とだけが頼りなのだろうか。

ある時、「こんなにいろいろ呑んで、何が効いでっかわかんね」だの

「みんないなくなって、最後に一人になったらどうすっぺ」なんて心配したりで

私達家族の笑いをとっているが、一人残されることは?これはなんとも言えない。

私が先に逝くことだけはないことにしよう。

「父ちゃんが先に死んだら、この写真を見て笑うんだ」と、

旅先で大きな口を開いて何かをほおばる義父の写真を見てよく笑っていたが、

その義父が急逝して早や7年が経過したが、未だその写真を使ったことがない。

数あるアルバムの中から捜すのも容易でないので、この写真を見てもらいたい。



また、横浜に住む従兄のYさんが来て3人で話をしていた時のこと。

Yさんがお酒を呑みながら、

「おばちゃんはさあ、若い頃月に一度くらい具合が悪くて寝ていたんだよね」

と、確かにこう言った。

ん、ん、ん?なに? 一瞬、空気が淀んだとでも言おうか。静かになった。

嫁の私にそんな過去のみっともない事知られたくないのか?

私は隣に座っている義母の顔は見えないけれど、空気を察して静かに席を立った。



これは、きのうの敬老会で写したもの。

しわを気にしている風なので、

「80歳なんだから、しわがなかったらへんでしょう?」と言ったら、

「いや、これではありすぎる」と。確かにありすぎだ。

手術前、40数キロあった体重が38キロに減り、今夏は35キロまで激減した。

その結果がこの顔のしわに・・・・。

我が娘に「おばあは、顔だけ神経質だね」とよく言われている。

今朝は「おばあの後姿、歩く姿は、お母さんより若くみえるよ!!」と。

だけど、この間、近くで一人暮らしのおばさんがちょっと壊れたかのようなので、

「Nおばさん、最近ちょっと変だわね」と言ったら、

「私も1週間ぐらい前からなんだか変なんだよ。」

畑に行くのにフラフラしたと言うので、お医者さんに行く事を薦めると、

口にコップを運ぶ仕草をしてすましている。

全く、いつもそうなの。当たり前でしょう、お酒を呑めばフラフラするよ。


義父が叙勲の栄誉に輝いた時、義母は入院していた。

宮城まで行かなければならないし、和服も色留袖(?)と指定されているので、

外出してデパートへ行き、着物を買ってきた。勿論私が連れまわした。

天皇に謁見した時の顔は病気上がりのためむくんでいるので、

せっかく着物を新調しても肝心の顔が気に入っていないようだ。記念写真も押入れの中に隠してある。

いよいよ最後は今年の梅干で〆にしよう。

100キロもの梅を一人でもいで、なんと一人で漬けたのだ。

オニ嫁とも言える私は、一切手を出さないで相変わらず食べるだけの人となった。



このようにして親戚や知り合いに配っている。喜んでもらえるのが生きがいなのでしょう。
おひとつ如何ですか?



*新幹線で岩手花泉へ旅立つおばあ 8月20日*



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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごーい (さっちゃん)
2005-09-19 21:55:04
100kgの梅干を漬けて皆に配るを楽しんでいる
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続きです。 (さっちゃん)
2005-09-19 22:12:05
ごめんなさい②です。絵文字を入力するつもりで投稿を。とても綺麗なすっぱそうな梅干。これだけの量を1人で・・頭がさがりますね。猪苗代の梅は高田梅でカリカリ梅にするか梅酒にします。とても大きいですよ。梅干だけは挑戦したことないんです。これから覚えていかなくてはいけないことに1つです。主人の実家にも同じこけしがありますがいわくありですかだと言っていましたが
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すごいですね (m)
2005-09-19 23:06:26
こんなにたくさんの梅干をつけるのは大変だったでしょうに。

たくさんの喜ぶ顔が見られるからかな。

私の母も今度79歳になります。

まだ元気に自転車を飛ばしています。老人暴走族です(笑)



いつまでも頼りにしているのも親孝行かもしれませんね。
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昔の乙女は今も乙女 (オヤジな私)
2005-09-19 23:27:19
昔どころか今の乙女。かわいいお義母さんです。皺は全く気づきませんよ。

2~3歳前の年齢をいう。私も真似しましょう。ゆかいなお義母さんです。



いっこんま3さんのお義母さんを思われる気持ち、よくわかります。

ご主人も幸せですね。



梅干もうまそうです。

昔の乙女は今も乙女。よろしくお伝えください。

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頑張ってください。 (pochiko)
2005-09-20 06:15:46
いっこまんさんの所のお義母さんって、我が家のば~ちゃんとほとんど同じ年です。

うちは今年の12月で81歳になります。

ちょっと 羨ましい気持ちで読みました。

うちのば~ちゃんも、ひょっとしたらこんな元気でいたかもしれないと思うと、すごく残念です。倒れる前まで、畑仕事一生懸命にやってたのを思い出しました。何と言っても9年も前のことなので忘れてしまった事もありますが…。

せめて 話す事くらい出来ればなぁ…と思います。

写真もとってもステキな年の取り方をされてきたようで、あのこけしの顔が何とも言えなく良い笑い顔です。笑うかどには福来る…ですね。いっこまんさん 少しでも長生きしてもらえるように

自分で出来ることはやってもらった方が良いですよね。

いっこまんさんもお義母さんも頑張ってください!!
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☆さっちゃん様 (いっこんま3)
2005-09-20 16:17:50
伝統こけしも創作こけしも好きで集めていたことがありますが、これは、お祝い事の引き出物に戴いたものです。

頭の部分をクルクル回すと表情がいろいろ変わって面白いですよ。



毎日を明るく過ごせればいいですね。
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☆m様 (いっこんま3)
2005-09-20 16:25:21
mさんのお母様、自転車で暴走ですか?



私、今恐くて乗れないですよ。

折りたたみの自転車、ただ持ってるだけです。どこか広いところで乗りたいと思いますが。

梅干しだけでなく、らっきょう、菊の酢漬け、干し柿などいろいろ作ります。

体重は私の半分くらいしかないんですけどね。
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☆オヤジな私様 (いっこんま3)
2005-09-20 16:38:08
お義母さん、喜びますよきっと。

でも、この写真を見たら怒られるんじゃないかと思い、言い出せないでおります。



私も真似をすればもう60歳です。少々抵抗がありますね。

思い切って言っちゃおうかな。そして、ホントの満60歳になったときに、あのセリフ。

「私初めて還暦を迎えました」って言うんです。

えっ?ご存知ですよね。長嶋さんの言葉。



>ご主人も幸せですね。

さあ、どうでしょう。本人に聞いてみないと。

時々三乙女(昔乙女、元乙女、今乙女)にいじめられてはいますよ。
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☆pochiko様 (いっこんま3)
2005-09-20 16:49:15
激励の言葉、ありがとうございます。



本当はもっと笑顔の素敵な写真があるはずなんですけどね。その写真を見ていただくために書き出したのに、どこへ入れたのか分からなくなってしまったんです。ドジな私。



きのうの敬老の日には、義妹から送られてきた洋服を着て嬉しそうでした。



pochikoさんのおばあちゃんもお元気ならば、いろいろ楽しいかもね。

pochikoさんのことはいつも感心しております。偉いと思っています。

pochikoさんも頑張ってください。
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