たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

酒と涙とジキルとハイド

2014-05-06 20:43:52 | 舞台・演劇
(2014年5月5日 天王洲銀河劇場 ソワレ 18時開演)

作・演出:三谷幸喜
出演:片岡愛之助 藤井隆 優香 迫田孝也

舞台は19世紀末のロンドン。
ジキル博士が開発した新薬は、人間を善悪二つの人格に分ける画期的な薬、のはずだった。
それを飲んだジキル博士は、別人格のハイド氏に変身する、はずだった。
学会発表を明日に控え、薬がまったく効かないことに気づいたジキル博士。

追い詰められた末の、起死回生の薬とは?




「ろくでなし啄木」から3年、ホリプロに書き下ろした新作は、爆笑に次ぐ爆笑のシチュエーションコメディ。
最近、笑わせるが重く終わる作品が多くて、純然たるコメディは書かないのかと思ってただけに今回は嬉しかった。

ゆったりとした前半から想像できない後半のスピード感!
つまり、後半に向けての土台作りが上手い。だから後半の畳みかけがガチャガチャしない。
最後の最後になってタイトルを回収するあたりが可愛い。

かつてのような伏線とすれ違いで見せる緻密な構造を期待するとそれは弱い。
でも、登場人物の表の自分、隠された自分が見え隠れする様で笑わせるという、キャストの力量が試されるもの。

「櫻の園」で三谷舞台経験済みの藤井さんは自分の色も出してさすが。
愛之助さんは主役ながらやや裏に回った感じ。「ホロヴィッツ」の渡辺謙さんもこんな感じだったなあ。
最後になって、おお来た!となるんですけどね。

で、今回は何といっても優香さんじゃないでしょうか。
後半は藤井さんと二人で舞台を引っ張ってました。
舞台初経験ながら、志村さんに鍛えられてコメディエンヌとしては超一流ですからね。

迫田さんはたぶん見るのは初めてでしたが、三谷映画にはもう3本出演なんですね。
決して前には出てこないですが、素晴らしいアシストでした。ブロンドの長髪がハリポタのあの人みたいでした。


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3 コメント

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追伸 (のら)
2014-05-17 00:38:27
これも「徹子・・」で話されてたんですけど
稽古中に三谷さんが急にピアノ弾きつつホリプロの
社歌を歌いだして、愛之助さんが優香ちゃんに
「社歌があるの?」と聞いたら、「聞いたことない」って(笑)
三谷さん流のドッキリ?遊び心だったみたいです。
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そういえば! (たまやん)
2014-05-15 20:30:56
愛之助さん、この舞台の前にテレビに色々出てましたね。
この舞台の宣伝も兼ねてたのかあ。

ホンが書かれたのはあの件よりも前なのでしょうが、ああいう風に時事ネタとして盛り込むのはサスガですよねえ。

ほんと、ひたすら笑えるコメディでした!
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徹子の部屋で (のら)
2014-05-14 17:18:49
愛之助さんが大爆笑のお芝居といっていたのが
納得できる内容でした。流れ的に小保方さんのことが
出てくるかなと思ったらやはりでしたね(笑)
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