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カタスミ

『本をめぐる物語一冊の扉』中田永一他著

中田永一氏の『メアリー・スーを殺して』が読みたかったので購入。
本に関する物語の短編集。
いろんな著者の作品が読めます。

『メアリー・スーを殺して』はサスペンスかと思ったのですが
メアリー・スーってのは物語を作った時に登場する
作者の願望が投影されたオリキャラの事らしい。
ふーん、知らなかった。
主人公は自分の小説に登場するメアリー・スーを消す為に
図書館で調べて、やれる事は自分で体験して、様々な知識を得ていくのですが
ここまで出来たらすごいと思うけど
実際はみんなどこまで入念な取材活動してんだろうね。
さすがに同人誌レベルではここまでの事はやらんと思うけど。
でもここまでひとつの作品の為にいろんな経験をしようと思える事は良い事だと思う。
私は無理だわ~。
お話自体は可もなく不可もなく、普通の面白さ。

短編集の中で一番良かったのは朱野帰子氏の
『はじめて本をつくるあなたがすべきこと』でした。
この旦那めっちゃ面倒くさいやっちゃな~。
奥さんほんと偉いと思うわ。
最後に奥さんがブチ切れるところが良かったw

後、宮木あや子氏の『校閲ガール』ってお話の主人公が
くそ態度悪くて、社会人としてどうなのこれって思った。
どんだけ仕事出来ても、この態度では希望の部署行けねぇだろ…

他にもいろいろお話はありましたが割愛。
全体的に、短編集なので読みやすかったですが
ずば抜けた面白さはなく。
星は3つ。

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