50歳の育児日記

うつ状態になり休職、復職
子供の誕生、Uターン・・
50代を目前に授かった子供の育児を中心に日々の暮らしを綴ります

適正価格

2012年04月10日 | 最近のニュースにコメント
WOWOWの食メンタリー特集4作品を観ていて、問題のひとつに『適正価格』があるんじゃないかと感じました。

生産コストに見合わない買い取り価格、損失分は政府の補助金で補填。
コストに見合わない激安農産物が世界を席巻、地元の農業を破壊して市場を独占する。

農業生産物は、だいたいこんな構図みたいです。


反対に水道水。
生活に欠かせないモノですが、民営化すると価格が必ず上昇するんだとか。


まず安く売ってライバルを打ち負かして独占できるようになったら高く売るというのは資本主義の古典的手法です。
また、株式を公開している企業は業績が悪化すると人件費を削減して、まず配当を確保するようです。
もっとも、アメリカの企業は、業績好調な時でも構わず従業員を削減しますけど。これも常套手段ですよね。

消費者(または納税者)としては、商品は安いほどウレシイものです。
でも、モノには必ず適正な価格というものがあるはず。品質を満足させるために、関係する人や会社がきちんと生活できるために。
利益を優先するために、削るモノが必要な人件費だったり、安全にかけるお金でないことを祈りたいですね。
まして、人々の暮らしを軽視する、社会を不安にさせるような手段や戦略は避けて欲しいものです。


そういえば、東日本大震災の原発事故に関連する放射能除染作業、大手ゼネコンが予定価格の10分の1の値段で落札したとか。
こちらは次の受注のための実績作りが目的のようです。先行投資みたいなモノ?
ルールがそうである以上、これもひとつの戦略なんでしょう。
でも、それで従業員や外注先の人が厳しい環境に置かれるのは避けて欲しいものです

もっとも、公共事業に関しては予定価格は定価に相当するわけですが、定価をどれだけ下まわっているかだけを報道する傾向が強いように思えます。マスコミの皆さんも、定価からいかに安く入札しているかだけを取り上げてしまうと、問題の本質を見失ってしまうようにも思えます


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