
「おかーさんを、おまもりしなきゃ」
自宅で仕事をしていると、どこかのおうちのイヌが吼えた。
さっきまで寝ていたおれこが、むくり、とおきて、わわわわわわわ~ん!と吼えながら、玄関へ突撃。
ばわわわわわわう!と吼える吼える吼える。
こらいかん。
こらいかんね、ということで、リビングの扉を閉めて、玄関へ突撃できないようにした。
そうしたら、こんな格好で、ずっとリビングの扉を見張っている。

「おまもりしなきゃ」
昔の人はいいました。
弱いイヌほどよく吼える。
「アサリちゃん」という漫画で、タタミお姉さんが、アサリに向かっていうせりふ。
あのシーン、すごく強烈に思い出として残ってるんだよなあ。
確認したいけど、何巻のどの話なのか、わからない・・・。
ところでおれこも弱虫である。
弱虫で怖いから、吼えるんである。
一人じゃ怖いから、ハリーちゃん(右ハリネズミのぬいぐるみ)つきである。
なのに、なのにさ。
こわいよう、こわいよう、という吼えではないのだ。
「おまもりしなきゃ、おまもりしなきゃ」
という、吼えなのである。
弱虫さんのくせに、一生懸命、私を守るんである。
この姿勢のおしりの方には、私がおれこに背を向けるかたちで、いる。
仕事してる。
背を向けてる私を、守ろうって言うんですよ、この2歳の女の子は。
野太い声、出してさ。
・・・だけどこの子は、とびきりの、弱虫なんですよう。
なんだか母ちゃん、泣けてきちゃうじゃないか。
ずずー。
正直、猫は、ここまでのことはしてくれない。

「もんばんくらいはしてやるが、おまえのためではない」
・・・ねー。
まあ、彼らには、そういうようなことは、一切、求めてはいないけれども。
やのあっこさんがいってた、ねことイヌのかわいさの違いって、ここなのかしらねー。