犬がおるので。

老犬から子犬まで。犬の面倒をみる暮らし。

かわあそび。

2012年05月15日 | おせわがかり日誌


「わーい」(じゃぼーん)


おれこは怖いものが多い。

だから散歩では、あっちは歩けない、そっちは行きたくない、などと、

「怖いものやだやだ」のこまったちゃんだけど、自然は大~好き。田舎、だーいすき。

(東京出身なのに、都会が大嫌いなんだからねー。)

冬の間「川を見たらどんなふうになるかな?」は、私たち夫婦の間でよく語らったこと。

いろいろ想像して、ああでもない、こうでもない、というのが楽しかった。

というわけで「ね、春になったら川へ行こうね」と、家族の間で約束ができた。





「ちべったーい、きもちいー」


春になった。

人間には心地いい季節だが、毛だらけのオレコにはちょっとしんどい季節らしい。

冬よりあきらかにテンションが低い。なんかぐったりしていて、覇気がない。

「この暑がりぷりなら水に入っても大丈夫なんじゃないかね」というわけで、GWは川あそび。

川へ行く前にいつも行くうどんやさんの庭の席を借りて、おれこ連れで昼食。

最初は楽しそうだったのだが、山のほうから、銃声のような、花火のような大きな音が聞こえて、パニックに。

一度きりではなく、断続的に音が鳴り、しかもずっとやむ気配がない。おれこは帰る帰る帰る、と騒ぎ出す。

ああ、これはだめかもしれない。一気に暗いムードになったのだが、じゃあまず山に登ってみましょう、ということになった。

人が少なくて静かな山で、日本古来の山里の風景が広がる。

不思議だけど音のある位置が下になると、あんなに町中にとどろいていたのに、音はほとんど聞こえてこなかった。

おれこは次第にリラックスしてきた。涼しい森に入り、誰もいない山道を、三人で歩く。

人間は汗だく。しかし犬の足は軽い。四足の強みでどんどん先を急ぐ。人間はその速さに息切れ。

時折、滝の音がして、オレコと夫が見に行った。足元も悪く、山深そうなところだったので私はよした。

帰ってきたときのオレコの目はきらきらしていた。

「なんてたのしいんだろう!なんてたのしんだろう!」

その状態のまま、川へ向かった。初めての川。結構、川音も大きい。雨の影響で勢いもある。

どうかなあ?怯えてるかしら?と思って顔を見てみると、さっきよりもっと、にっかにっかである。

「わーい」という笑顔になって、じゃばじゃば入った。

前足で深さを確かめながら、ざぶざぶ、と、元気に歩いてた。

これは夏になったらざっぶーん、と、飛びこんで、もしかしたら泳ぐであろう。

それがGW前半のできごと。半日程度の出来事だったけど、楽しかった~。



GW中日の平日は二人とも仕事だったので、後半はどう過ごそうかと夫に相談したら、

「あんまり楽しそうだったから、もう一度、川に行こうかね」とのことだった。即同意。

こないだと同じ場所へ行ったんだけど、違う川に行った。そこでのスナップが上の写真2点だ。



「ねえ夏になったらさ、海に行こうかね」


今、夫婦の間ではこの話が楽しい話題。

海をみたらおれこどうなるだろうか。怖いっていうだろうか。

なんだか大丈夫な気がする。