が、行きつけの書店に置いてあったので貰ってきました。(もちろん無料)
私、こういう「目録」が好きなんですよ~♪ ガイドブックにも、在庫を調べるにも、暇つぶしにも最適ですし。他社の文庫や新書の目録を探しに書店を訪れることも多々あります。引越しの際に過去の目録の半分(!)は処分したんですが、また増えつつあります(笑)
出版社によって、目録を年一回作成するところと、年二回作成するところに分かれています。高村薫作品の文庫が収められている出版社さんでは、講談社さんは前者。新潮社さんと文藝春秋社さんは後者です。
さて今回の目当ては、何といっても『照柿』 (講談社文庫) の内容紹介ですよ。昨夏文庫が発売されてから、初めて「解説目録」に収められたんですからね。
「そんなもん、文庫の裏を読めばいいのに。アホやね」とお思いでしょうが、またえらく違っていたりするので、私にとっては面白いんです。
「3行×32文字=96文字」で、興味をもたれるように内容紹介しなきゃならないのですから、解説目録を担当している方々の、短く濃密にまとめる努力と苦労がしのばれます。
せっかくなので、講談社文庫に収められている文庫3作品、ちょっと引用してみましょうか。全て190ページに掲載されています。
『李歐』 (講談社文庫)
ふーん、李歐ってテロリストだったの・・・? 何故だろう、あまりそんな気はしないんですけどね。高村作品読んでいると、そういう感覚が麻痺してしまうのか、あるいは偏見がなくなってしまうのか(苦笑)
ちなみにタイトルの横に小さく「旧作『わが手に拳銃を』を下敷きにした文庫書下ろし」と添えられています。
『マークスの山』 (講談社文庫)
どひー、合田さんの名前がない!(入力して気付いた) ポイントをマークスくんの方にもっていったわけですね・・・なるほど。文字数が決められているので、句読点がかなり省かれていますね。
太字部分は、本当に太字なのです。講談社文庫の目録では、「○○賞受賞作」というのは、全て太字になっています。
『照柿』 (講談社文庫)
フルネームですね、よしよし(笑) しかしこれだけを読んだら、「ドロドロの恋愛小説」と思う未読の方もいるんじゃなかろうか。(まあ、肯定もしないが否定もしない) 「恋愛小説だけではない」ということは、読了された方はお解かりのはず。
再三書いてますが、私は「恋愛小説」というジャンルをめったに読まないので、どう判断していいのかわからないのです。「高村薫作品に限っていえば、ジャンル分けすることは愚かしく、不要である」という自論の持ち主なので。(そんな大層なものでもありませんが)
さて、いかがでしたか。なかなか興味深いでしょ?
新潮文庫と文春文庫は、新しい目録を入手したらやりますね~。
私、こういう「目録」が好きなんですよ~♪ ガイドブックにも、在庫を調べるにも、暇つぶしにも最適ですし。他社の文庫や新書の目録を探しに書店を訪れることも多々あります。引越しの際に過去の目録の半分(!)は処分したんですが、また増えつつあります(笑)
出版社によって、目録を年一回作成するところと、年二回作成するところに分かれています。高村薫作品の文庫が収められている出版社さんでは、講談社さんは前者。新潮社さんと文藝春秋社さんは後者です。
さて今回の目当ては、何といっても『照柿』 (講談社文庫) の内容紹介ですよ。昨夏文庫が発売されてから、初めて「解説目録」に収められたんですからね。
「そんなもん、文庫の裏を読めばいいのに。アホやね」とお思いでしょうが、またえらく違っていたりするので、私にとっては面白いんです。
「3行×32文字=96文字」で、興味をもたれるように内容紹介しなきゃならないのですから、解説目録を担当している方々の、短く濃密にまとめる努力と苦労がしのばれます。
せっかくなので、講談社文庫に収められている文庫3作品、ちょっと引用してみましょうか。全て190ページに掲載されています。
『李歐』 (講談社文庫)
アジアを駆け抜けるテロリストの李歐と宿命の出会いをえた阪大生の一彰。満開の桜の大樹の下、広大なる中国大陸へと夢を馳せる二人の美しくも壮大な青春の物語。男たちの友情と裏切りを華麗に描く長編傑作。
ふーん、李歐ってテロリストだったの・・・? 何故だろう、あまりそんな気はしないんですけどね。高村作品読んでいると、そういう感覚が麻痺してしまうのか、あるいは偏見がなくなってしまうのか(苦笑)
ちなみにタイトルの横に小さく「旧作『わが手に拳銃を』を下敷きにした文庫書下ろし」と添えられています。
『マークスの山』 (講談社文庫)
精神に〈暗い山〉を抱える凶暴な殺人者マークス。南アルプスで播かれた犯罪の種子は16年後発芽し東京で連続殺人事件として開花した。被害者たちのつながりは? 直木賞受賞作を全面改稿。警察小説の金字塔。
どひー、合田さんの名前がない!(入力して気付いた) ポイントをマークスくんの方にもっていったわけですね・・・なるほど。文字数が決められているので、句読点がかなり省かれていますね。
太字部分は、本当に太字なのです。講談社文庫の目録では、「○○賞受賞作」というのは、全て太字になっています。
『照柿』 (講談社文庫)
ホステス殺害事件を追う合田雄一郎刑事は、人妻の佐野美保子に一目惚れする。だが美保子は合田の幼馴染、野田達夫と関係があった。合田は嫉妬に、野田は猜疑に苦しむ。そして殺人が起きた。全面改稿で文庫化。
フルネームですね、よしよし(笑) しかしこれだけを読んだら、「ドロドロの恋愛小説」と思う未読の方もいるんじゃなかろうか。(まあ、肯定もしないが否定もしない) 「恋愛小説だけではない」ということは、読了された方はお解かりのはず。
再三書いてますが、私は「恋愛小説」というジャンルをめったに読まないので、どう判断していいのかわからないのです。「高村薫作品に限っていえば、ジャンル分けすることは愚かしく、不要である」という自論の持ち主なので。(そんな大層なものでもありませんが)
さて、いかがでしたか。なかなか興味深いでしょ?
新潮文庫と文春文庫は、新しい目録を入手したらやりますね~。
でも、視点が違うというか、感じ方が違うな・・・
「李歐」がテロリストというのは???だし、単に友情云々も違うな・・・
「マークスの山」の殺人鬼?もそこにウェートを置いていいの?と思うし、なんで合田雄一郎の名がない!
とも、やはり怒っちゃう!
「照柿」だって、恋愛かね?「友情」と大衆の言葉を使っては理解しづらいでしょう!とも言いたいです。
読んで自分の人生、考え方、価値観と照らし合わせてみる。
その紹介として、その文・・・いいのでしょうか?
まあ、良いも悪いも仕方ありませんが。
>視点が違うというか、感じ方が違うな・・・
限られた文字数で内容を嗅ぎ取らせないとだめですからねー。ニュアンスに違和感があるのは、どうしようもないのかもしれません。
あまり情報入れすぎても、読む楽しみを奪う恐れがありますから。
「帯のコピーに騙された」「文庫裏のあらすじに騙された」と憤慨している方、たまにいらっしゃいません?(苦笑)
>「李歐」がテロリスト
李歐の転々とした職業や、使用した偽名を並べるだけで、50文字は超えますよね(笑)
一彰の前に初登場した時は「踊り子」(爆)、次は「テロリスト(暗殺者)」、さらに「泥棒」、「経営者」・・・以下略。
>なんで合田雄一郎の名がない!
せめて苗字だけでも・・・と思いましたよ、私も。「合田刑事」とあるだけでも、大分違いますもん。<合田シリーズ>であることが、分からないじゃありませんか、ねえ?