あるタカムラーの墓碑銘

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Q66 「音楽」からイメージする本は?

2005-08-14 20:58:59 | イメージが結ぶ100の言葉と100の本
リヴィエラを撃て (単行本版、文庫版ともに新潮社)

美貌の天才ピアニスト(←やはりこの枕詞は必要でしょ?)、サー・ノーマン・シンクレアさんの奏でるピアノ曲の数々。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、ブラームスのピアノ協奏曲などなど・・・聴けるものなら聴きたいよ~。

番外としては、合田さんのヴァイオリンも聴いてみたい・・・。(レディ・ジョーカー (単行本版のみ毎日新聞社))

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シンクレアさんのレパートリーを(推測付で)挙げると、スクリャービン、シューマン、ショパン、ドビュッシー、バッハ、ブラームス、ベートーヴェンといったところか。(漏れがあると思うので、後日追加変更の可能性あり)

高村さんによると、物語の中核を占める「ブラームスのピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83」のモデル演奏は、マウリツィオ・ポリーニのピアノ、クラウディオ・アバドの指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、録音年月は1976年5月・ウィーンのものだそうです。今も発売してるのかどうかは不明。

シンクレアさんによるブラームスの演奏の詳しい描写は、こちらのブログの記事 でご紹介されてますので、今回は私は手抜きさせていただきます(苦笑) ぜひご覧下さいませ。

ところで、これは全くの個人的好みなのでどうしようもないのだが、私はポリーニもアバドも好きではない(苦笑) だから上記の録音のものは持ってません。

私と同じくポリーニが苦手な方は、ウィルヘルム・バックハウスのピアノを強くお薦めしておく。2年ほど前に「N響アワー」で放映された、アンドラーシュ・シフの演奏も良かった。映像でピアニストの手の動きや、楽器の演奏も見られるのは、いいよね。
ついでにベートーヴェンのピアノ・ソナタも、バックハウスがお薦めです♪

1982年5月――《シンクレア》で、ジャックが爆弾作成中にシンクレアさんが演奏していたベートーヴェンのピアノ・ソナタ第二十九番から第三十二番。これは、リヴィエラを撃て の世界にもピッタリ当てはまると思う。
特に、Q75 「階段」からイメージする本は? で取り上げた場面は、第三十一番のフーガの部分に、最もふさわしい音楽ではなかろうか。

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イメージが結ぶ100の言葉と100の本 からお借りした質問に回答しています。


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