あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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天王寺公園・1

2005-08-16 13:51:56 | 写真で見る高村薫登場アイテム小事典
引用文をどれにしようか迷ったのだが、今回はパスということで(笑)
だって、『神の火』(旧版・新版)にも、『わが手に拳銃を』にも、『照柿』にも出てるんだもん。
(あれ、『李歐』にも出てきてたっけ・・・? 隣の天王寺動物園の記憶はあるんだけどなあ。ヒマがあったら調べよう。それよりもご存知の方にコメント欄に投稿をお願いした方が早いかな?)

写真は、天王寺公園の公園ゲートをくぐって、すぐのところから撮影したもの。通天閣がぼんやり見えるでしょ?

特筆しておくと、高村薫作品に登場する「天王寺公園の描写」は、この写真のように綺麗ではありません。

十数年前(つまり昭和の終わり頃)、「天王寺博覧会」略して「天博」というものがありました。(大阪人でこれを覚えている人がいたら、ホンマにスゴイわ! ちなみに私は行ってません)
そのメイン会場として選ばれたのが、天王寺公園。
当時の天王寺公園は、ホームレス(もちろん、当時はこんな単語ではなかった)の人たちの生活の場でした。
「こんな人たちがいたら「天王寺博覧会」は開催できない」と強制撤去、綺麗に整備。
おまけにその後、天王寺公園は有料になってしまいました。そう、有料なんですよ! 信じられん。(但し市立美術館などの施設に入場する時は無料です)

だから、『神の火』(旧版・新版)に登場している天王寺公園は無料ではなく、有料なんです。当然、ホームレスの人もいません。

高村さんの描写は、無料の時期のもの。その光景は、私の記憶となんら違いも変わりもありません。強制撤去する前の天王寺公園を、私は知っていますから。(その近くの高校に通っていたので)

上記の作品で「天王寺公園」が出てきた時は、この写真より5割増し汚い公園を想像してお読み下さいね(苦笑)


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