あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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十数年ぶりの再会

2005-07-31 21:24:55 | 照柿(単行本版) 再読日記
28日(木)は祖母のお葬式だったので、読書は出来ず。

29日(金)の『照柿』(講談社) は、p118から・・・えーっと、どこまで読んだんだっけ はっきり覚えてへんわ・・・。ええい、キリのいいところで、p150まで読了、ということにしておこう(笑) 第一章 女 を終え、第二章 帰郷 に入りました。

ついに合田さんと達夫さんが再会。ようやく一本の糸がはっきりと見えてきました。
そして合田さんと《お蘭》こと森義孝の大阪出張。地どりポイント満載ですね♪

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★☆★本日の名文・名台詞  からなのセレクト★☆★
今回は、高村作品キャラクターの「いい男の表現」特集・・・ということで。

★人間は、楽な姿勢をとると身体の節々が緩み始めるものだ。 (p118)
・・・私も気をつけようっと・・・。

★上背があり、涼しげで無駄のない夏の身なりをし、習慣のように真っ直ぐに伸びた背筋から下半身への線は、爽快そのものだった。木を掘るとき、上から下へ、ノミを一気に打ち込むことの出来る線だ。そういう線を持つ人間は、現実にめったにいるものではない。  (p119)
達夫さんによる合田さん評・その1。手放しですなあ、達夫さん・・・。

★男はそれまでのいっさいの表情を手品のようにかき消した。唇が左右に開き、白い歯の花が咲いた。 (p119)
前回の秦野組長の表現に続いて、今回は合田さんの「白い歯」。思わず某CMの歌を口ずさんでみたくなりません?

★達夫が片手を出すと、相手はためらう様子もなくそれを握り返して、血走った赤い目でにっこりした。笑うと華がある。いかにも怜悧な感じに整った目鼻立ちが、笑うと突然弾けるような弾力に富む。 (p125)
達夫さんによる合田さん評・その2。しっかり握手できて良かったね。
しかし前回の秦野組長とはえらい違いだ。まあ、あっちは役者が上だから・・・。


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