あるタカムラーの墓碑銘

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特別公開講座 「小説の表現と同時代 「新リア王」をもとに」 手抜きレポート・2

2005-12-20 00:01:26 | 何となく、タカムラー気分(お知らせ含む)
タイトルに偽りなし。今回も手抜きで、しかも短いです。だって残業で帰宅が遅かったんだもん。
(コメントの返信は明日以降になります。ごめんなさい)

***

しつこく、断り書き。

今回の「手抜きレポート」は、私なりに形式を模索した結果の、非常に個人的なレポートになります。
高村さんのお話を、簡単にちょこちょこメモしていたとはいえ、抜け落ちている部分も当然ありますし、多少は端折ったり、あるいは曲解した部分もあります。ご了承ください。
もしもご参加された方がこのレポートをご覧になって、「ちょっと違うよ」とご指摘があれば、謹んでお受けいたします。

***

特別公開講座 「小説の表現と同時代 「新リア王」をもとに」 手抜きレポート
~オープニング編~


「プロローグ」と「オープニング」の違いって? ・・・なんてツッコミは無視します。

マイクを利用するにあたって、「聴こえますか?」 と気遣う高村さん。
その後、今回の講義の概要を簡単に述べられ、締めくくりに
「『新リア王』を読まれてなくても大丈夫な内容です」 (多少意訳あり) ・・・との仰せ。

な・ん・で・す・と~!?
『新リア王』 の下巻ではなく、『LJ』 の下巻を間違えて持ってきた私・・・安堵していいのか・・・拍子抜けしたというか・・・。 

ともかく、お話が始ま・・・る前に、高村さん、おもむろに、
「高村薫でございます」 とご挨拶。
ここでちょっと緊張していた空気が、和やかになった感じです。

・・・が、いざ本題を語り始められると、初っ端からひきつけられ、集中力を要します。

以下は、私の悪筆メモ(・・・解読するのは、書いた本人でも至難の技・・・)から、印象に残った言葉や事柄を抜粋して、適時私の感想などを挟んでいきます。(順番がバラバラの可能性もあり。ご容赦下さい)

「書き手」と「読み手」の距離が近い。 「書き手」と「読み手」の言葉の距離が、1対1になっている。


「晴子は電車に乗った。」という文があるとする。この「電車」はどんな電車なのか。都会を走っている電車なのか、田舎を走っている一日に数本の一両編成の電車なのか。それは「読み手」の経験や感覚によって違う。「電車」という単語一つでも、「言葉の広がり」がある。

ここで目から鱗が落ちるような感覚を味わったのは、私だけではないでしょう。
「何を当たり前のことを言ってるの」と思うのは、コロンブスの卵みたいなもの。そういう「当たり前」の感覚を改めて見つめ直して、「当たり前」ではなくなるようにする。
ここが高村さんの視点の鋭さ。鋭敏な感覚の持ち主なのだと思います。

『黄金を抱いて翔べ』 の出だしで、幸田弘之さんが双眼鏡を使っていろんなものを見ている描写がありますが、それを思い出した私なのでした。


・・・次回に続く。

「ホンマに短いわ!」って? ええ、まったくその通りですとも! ですから返す言葉はありません・・・。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様です (くん)
2005-12-20 16:42:01
手抜きレポート?面白いですよ

詳細なレポートにより、会場の様子や高村氏の容貌が目に浮かび、私もその場にいるような気になります。

これから少しずつで良いですから、からなさんらしい丁寧なレポートを期待しています。

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「手抜き」のはずが・・・ (からな)
2005-12-20 23:31:31
くんさん、またまたこんばんは(笑)



「手抜き」と銘打ったのに、「手抜き」になっていない気がするのは、気のせいではない気がします・・・(まるで禅問答みたい)



この調子では、5回程度のレポートでは完結しないかも知れません・・・どうしましょう(苦笑)



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