あるタカムラーの墓碑銘

高村薫さんの作品とキャラクターたちをとことん愛し、こよなく愛してくっちゃべります
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サントリーホール・2

2005-07-09 21:56:33 | 写真で見る高村薫登場アイテム小事典
手島が再度、ホールの正面広場に立ったのは、午後六時十五分だった。さっきは見えなかった人影か数十、三々五々、ホールの正面玄関に向かって動いていた。 (『リヴィエラを撃て』下巻p214)

というわけで、サントリーホールの正面玄関です。この日はたまたま催しがあったらしく、サントリーホール到着の約十分後に終演した模様。ほとんどのお客さんがホールを後にして、ガラガラになったところを撮影しました。

奥にチラッと階段が見えますが、この階段、ダーラム侯と手島さんの「どちらが駆け降りたのか」ともめたことがありまして(笑)

その同じロビーの反対側の端にある階段を、一階へ駆け降りていく者がいた。その横顔がちらりと見えた途端、手島も反射的にもう一つの階段へ飛び出した。 (下巻p216)

この写真の階段を駆け降りたのは、私はダーラム侯だと思っているんですよ。サントリーホール座席表 と サントリーホール ホールガイドと、上記の1~2ページ前からの描写とで、照らし合わせて検討してみましょう。

・手島さんの座席は、「二階右手、RAー2番の扉」 (下巻p214) つまり上手側(右側)。 一階正面玄関を見下ろすロビーに立った。 (下巻p215) そして、目立たないように柱に身を寄せた。 (下巻p215) とあるが、本能として(?)自分の座席のある方に近い柱に違いない(と思う)

サントリーホール ホールガイド で見ると、楽屋は下手側(左側)にある。当然ダーラム侯は、楽屋のある方向から来ている(はず)

・故に写真に写っているこの階段は、ダーラム侯が駆け降りたものである

・・・私の推理、いかがでしょうか?

関連HP → サントリーホールHP

***

追記。
手島さんが駆け降りた階段と、ダーラム侯が駆け降りた階段の両方は、サントリーホール ホールガイドのシャンデリア で見ることができます。手島さんが身を寄せた柱もありますね♪ このサントリーホールガイドは必見ですよ~  隅から隅までずずずいっと見るべし!


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