あるタカムラーの墓碑銘

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文庫 『黄金を抱いて翔べ』・1

2013-07-11 22:01:50 | お遊びコーナー&イメージの迷宮

「幸田さん、あそこへ行ってみようか……」
モモは、フェンスの向こうの尖塔を指した。

幸田は首を横に振った。あそこは遠い。絶対的に遠い。
過去でも現在でもない、彼岸のように遠い、という気がした。

「……いつか、行こう」
モモは静かに、だが、しっかりとささやいた。「いつか、行こう……」



『黄金を抱いて翔べ』(新潮文庫 p271) より


この写真は2006年夏に大阪地どりを実施した際に、私が撮影したものです。
やはりここは本物の吹田カソリック教会を使わねばなるまい、と。
尖塔と分かりにくいですが、そこは想像力を補って見るように(笑)





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