第13話 「緊急事態!?酒がない?」
ウィカはカリカリしていた、何故か今日はどこを探しても酒が無い。
いつもならどこに行ってもあるのだがすべてを買い占められてしまっているらしい。
「くそ~、仕事終わりに飲もうとしたら居酒屋はやってねえし・・・どこでも酒は売り切れてるし」
仕方なくドクターペッパーで我慢しようとするが全く代用にはならなかった。
普通ならありえない状況である、それもそのはずオッパーブの怪人が関与している事件であった。
それは数時間前にさかのぼる。
「くそぉ・・・ハンラマンめ・・いつもいつも」
ゼロの刺客が良いところまで追い詰めたのだが、倒すまでにいたらなかった。このままではオッパーブの存続問題にまで発展しかねない。
「クリューさま・・・それなら我々キャッチーが必ずや」
マネジャーが抑えるように言う。
「確かにオッパーブの資金源は貴様らだが、ハンラマンとの戦いで実質功績などあげてないだろう?」
「次こそ必ずや!」
「ふん、そのセリフ、聞き飽きたわ!」
接待ルームの奥のほうから不気味な声がした。
「そんな出来そこないなんかアテにしちゃいけませんよ~」
「・・・・・これはこれは、ブリトニー様じゃないですか」
マネジャーを横目にクリューの近くへ近づく。
「クリュー様ぁ~、なら私に手を打たせてくれませんか?」
そう言い出したのはブリトニーであった。
「ほう、貴様どういう手が?」
「一人とんでもない弱点を持った奴がいるんですよ~、ソイツから潰しましょう」
「弱点・・・だと? それは本当の話なんだろうな」
「ええ、今までの怪人との戦闘データから得た情報ですわ」
「なるほどな・・・今度こそ期待していいのだな?」
「ええ、確実に期待に添えましょう」
そういい不気味に笑う。
「はははは!貴様は狡猾で頼もしい、よし貴様に任せたぞ!」
「ふふ、当然勝利して差し上げますわ」
そういい呼び出した怪人が現れた。
「お呼びですか?」
「アンタのその能力でアレをすべて市場から消し去ってきなさい!」
「分かりました・・・・」
この怪人の名前は”大人買い男爵”どんなものでも一括払いで買い占めるオッパーブの中でもっとも金持ちな怪人である。
その財力に物を言わせ、女の子にいやらしいことを強要していたところをキャッチーに取り押さえられて、クリューの怪人にされてしまった。
「ワシの財力を持ってすれば、買えないものはあまりないですからね!」
それによってウィカが本領発揮するために必要な酒をすべて買いつくしたのであった。
ウィカはカリカリしながらも、大手スーパーへと足を伸ばす。
先ほどまでは個人店やコンビニなど、在庫数の少ない場所だったが、ここなら数も桁違いである。
「うぇいーーい、酒がねーっすよーー!!」
「お客様すみません・・・・、先ほど変な格好をした方が・・・全部買い占めてしまいまして」
「うぇい・・? 変な格好?」
「はい、大量の黒ずくめの男と一緒にきていました」
「まさか・・・その黒ずくめの男って・・・”アニキー”とか叫んでました?」
「そうですね、確かに叫んでました」
「くそぅ・・・オッパーブかよ・・・・ってか今回の怪人・・・なんて事しやがるんすか」
大型酒店ですら休業に追い込まれるその驚異の財力に少しばかり寒気を覚えたのであった。
「うっ!!ハンラマンかっ!」
「お前の仕業か!」
今日はこの店で最後にしようと思っていた場所から出た瞬間に敵であるキャッチーが出現した。
「アニキー!! 酒買占めてるところがばれやしたぜ!?」
そして奥からボスらしき怪人が現れた。
「おや?困ってるようだな?」
どうやらこの怪人が元凶らしい。
「酒が無ければ貴様など敵ではないと聞いているからな」
「酒なんて無くても戦えるさ!」
そういい目の前にいるキャッチーたちを次々と倒していく、その姿は少し八つ当たりに近いものであった。
イエローは確かに酒が無くても戦うことが出来る、だが酒を飲むことによってより分からなくなり相手が混乱することによって相手のペースにならないという強さが失われた。
「次はワシが直接戦ってやろう!」
イエローらしからぬふつーの戦いを行う、このまま酒が無ければ負けてしまうかもしれないという状況にまで陥った。
「何だこの遅い攻撃はっ!?蚊が止まるわっ!!」
「うぃ・・・、お前なんて酒があれば1分で倒せるんすが・・・・まぁ、ハンデってことで!」
「情報通りだな、ハンライエロー!」
「うぇい、情報・・・?」
「我々オッパーブはただの変態の集まりなのではない、組織なのだ、これまでの戦闘データを元にお前らの対策など立てておるわ!」
「なんだって・・・」
策士、大人買い男爵の悪質な手口により一気にピンチに陥るイエローであった、連日の仕事の疲れもたたってか思うように体も動かない。
「どうした? ハンラマン最終回も近いな?」
「うるさいっすよー、最終回は47話なんすから・・・」
このままでは負けてしまう、そう思ったそのときであった。
「確か日本酒は気桜でよかったんだっけ?」
紙パックの日本酒を用意している男が目の前にいた、その男はシルバーであった。
「うぇい、俺はなんでも良いんすが、気桜だと元気1000倍っすね」
「な・・・なにっ!?貴様・・・ワシが買い占めたはずの酒を・・・・」
「っふ、そこにあるのはお前の車だろ?」
怪人の自家用車から盗んできたらしい、だが大人買い男爵という名に沿わない軽自動車がそこにあった。
「くそっ!!ワシの知られたたくない真実を!!」
「うぇーーーい、コレさえあれば!」
「しまった!」
それをグイッと飲む、それによってイエローは疲労も伴いわけが分からなくなってきた。
「うぇぃ! これからお仕置きタイムっすよぉ」
「ひぃぃっぃぃい!!」
「一人しかいないから・・・形だけっすが!」
ハンライエローは影絵でやる蝶の形を手で作った。
「うぇい、俺のシンボルアニマルは蝶っすよ」
「蛇じゃなかったのか! 不覚!!!」
「別に決めてねーっす!」
「なにぃいいいいいい!!」
イエローの酔拳が一閃、持ち前の意味不明な動きは大人買い男爵を吹き飛ばす。
「う・・ぐぐ・・・・」
怪人は手痛い反撃を食らってしまった、先ほどまでのピンチとは裏腹に一気にチャンスへと変貌した。
「さんきゅーっシルバー・・・・いないっ!?」
シルバーは風のようにその場から消えてしまっていた。
「あら・・・・、ブリトニーちゃんの手下って、やっぱりダメね」
「ソフィーめ・・・クリュー様に媚びているだけの女が何をいう!」
「あれぇ~? この薬・・・欲しくないの?」
「そ・・・それは・・・・」
イエローが目を離した隙にソフィーが怪人に薬を渡していた。
「うぇい・・・くそ、このままじゃ・・・・」
「わかった!その薬を大人買いしてやる」
「別にお金なんていらないわよ」
「本当か?」
「ただし・・・ちゃんとハンラマンを倒すのよ?」
「もちろんだ、ワシは大人買いだけが能ではないわ!」
そういい巨大化する怪人、このままではピンチだと思われたが、騒ぎを聞いたスー司令が皆を召集してピクシーロボを発進させていた。
『イエロー!すぐさま乗り込むんだ!』
5人の戦士はロボットへと乗り込んだ。
「ふはははは!今までの奴と一緒にするなよ!」
なぜかわからないが、すごい強気である。
『なんだと!しかし先手必勝!ハンラパンチ!』
『おい!ちょっと左手で攻撃するんじゃねーよ!』
『何を言うんだ、左の方が出力高いんだ、仕方ないだろ!』
そういい得意の攻撃で先手を決める、当然のようにそれをくらい倒れこんでしまった。
「ぐぁあああ・・・・」
『なんだ・・・弱いじゃないか!』
『ユズィちゃん、早く止めを!』
「っく・・・まて!待ってくれ!貴様らの腕を買おう!5人全員分だ!」
『・・・・・・』
「100万・・・いや!1000万だそう!」
『・・・・悪に売る力はない!』
「ですよねぇえええええ!!!」
『悪 脱 斬!!』
「無・・・無念・・・、初めて大人買いが・・・できなかった・・・・」
そういい爆発していった。
その後イエローは即座に店に駆け込んだ。
「ちょっとビリーさんとスーさんを借りるっすよ~」
ビリーとスーは軽トラでスタンバイしていた。そしてすぐさまウィカが乗り込みアトモスフェアから出て行った。
そして1時間後。
ウィカが颯爽と軽トラから降りた、荷台には大量の箱が積まれている。
「何を買ってきたんだ?」
「もうまた買い占められないように・・・・」
軽トラ一台分はあろうかと思うほどの酒、一緒に買いに行ったビリーとスーがぐったりしている。
「ウィカさん・・・・」
レイさんが少し引く量の酒が目の前にあった。
「すげえよ・・・」
「あのタフな2人がヘタってる・・・」
リーもユズィも冷や汗をかいていた。
「まだまだ本当は足りないんすけどねぇ、これじゃ怪人とやってることが変わらなくなるんで、ちょいと手加減したんすよ」
「もう・・・・無理・・・」
「スーさんと同じく・・・・」
その執念を見て皆は軽く”この人すげぇ・・・”と思うのであった。
次回予告
ウィカ「うぇい、あれ? ビリーさんは?」
リー「あのバカは仕事らしいっすよ」
レイさん「あれ? 今日はジムに行くとか言ってたような・・・?」
ユズィ「え? ボクシングの試合見に行くって聞いたけど?」
スー「熊を倒すとか言って、山に行く格好をしてたけど?」
モディ「この前、町で合気道の達人に負けたからリベンジって聞いたんだけど・・・・」
ウィカ「うぇい・・・あの人、地味に謎っすよね」
次回 第14話 「漆黒の拳」 お楽しみに
ねもい・・・
ウィカはカリカリしていた、何故か今日はどこを探しても酒が無い。
いつもならどこに行ってもあるのだがすべてを買い占められてしまっているらしい。
「くそ~、仕事終わりに飲もうとしたら居酒屋はやってねえし・・・どこでも酒は売り切れてるし」
仕方なくドクターペッパーで我慢しようとするが全く代用にはならなかった。
普通ならありえない状況である、それもそのはずオッパーブの怪人が関与している事件であった。
それは数時間前にさかのぼる。
「くそぉ・・・ハンラマンめ・・いつもいつも」
ゼロの刺客が良いところまで追い詰めたのだが、倒すまでにいたらなかった。このままではオッパーブの存続問題にまで発展しかねない。
「クリューさま・・・それなら我々キャッチーが必ずや」
マネジャーが抑えるように言う。
「確かにオッパーブの資金源は貴様らだが、ハンラマンとの戦いで実質功績などあげてないだろう?」
「次こそ必ずや!」
「ふん、そのセリフ、聞き飽きたわ!」
接待ルームの奥のほうから不気味な声がした。
「そんな出来そこないなんかアテにしちゃいけませんよ~」
「・・・・・これはこれは、ブリトニー様じゃないですか」
マネジャーを横目にクリューの近くへ近づく。
「クリュー様ぁ~、なら私に手を打たせてくれませんか?」
そう言い出したのはブリトニーであった。
「ほう、貴様どういう手が?」
「一人とんでもない弱点を持った奴がいるんですよ~、ソイツから潰しましょう」
「弱点・・・だと? それは本当の話なんだろうな」
「ええ、今までの怪人との戦闘データから得た情報ですわ」
「なるほどな・・・今度こそ期待していいのだな?」
「ええ、確実に期待に添えましょう」
そういい不気味に笑う。
「はははは!貴様は狡猾で頼もしい、よし貴様に任せたぞ!」
「ふふ、当然勝利して差し上げますわ」
そういい呼び出した怪人が現れた。
「お呼びですか?」
「アンタのその能力でアレをすべて市場から消し去ってきなさい!」
「分かりました・・・・」
この怪人の名前は”大人買い男爵”どんなものでも一括払いで買い占めるオッパーブの中でもっとも金持ちな怪人である。
その財力に物を言わせ、女の子にいやらしいことを強要していたところをキャッチーに取り押さえられて、クリューの怪人にされてしまった。
「ワシの財力を持ってすれば、買えないものはあまりないですからね!」
それによってウィカが本領発揮するために必要な酒をすべて買いつくしたのであった。
ウィカはカリカリしながらも、大手スーパーへと足を伸ばす。
先ほどまでは個人店やコンビニなど、在庫数の少ない場所だったが、ここなら数も桁違いである。
「うぇいーーい、酒がねーっすよーー!!」
「お客様すみません・・・・、先ほど変な格好をした方が・・・全部買い占めてしまいまして」
「うぇい・・? 変な格好?」
「はい、大量の黒ずくめの男と一緒にきていました」
「まさか・・・その黒ずくめの男って・・・”アニキー”とか叫んでました?」
「そうですね、確かに叫んでました」
「くそぅ・・・オッパーブかよ・・・・ってか今回の怪人・・・なんて事しやがるんすか」
大型酒店ですら休業に追い込まれるその驚異の財力に少しばかり寒気を覚えたのであった。
「うっ!!ハンラマンかっ!」
「お前の仕業か!」
今日はこの店で最後にしようと思っていた場所から出た瞬間に敵であるキャッチーが出現した。
「アニキー!! 酒買占めてるところがばれやしたぜ!?」
そして奥からボスらしき怪人が現れた。
「おや?困ってるようだな?」
どうやらこの怪人が元凶らしい。
「酒が無ければ貴様など敵ではないと聞いているからな」
「酒なんて無くても戦えるさ!」
そういい目の前にいるキャッチーたちを次々と倒していく、その姿は少し八つ当たりに近いものであった。
イエローは確かに酒が無くても戦うことが出来る、だが酒を飲むことによってより分からなくなり相手が混乱することによって相手のペースにならないという強さが失われた。
「次はワシが直接戦ってやろう!」
イエローらしからぬふつーの戦いを行う、このまま酒が無ければ負けてしまうかもしれないという状況にまで陥った。
「何だこの遅い攻撃はっ!?蚊が止まるわっ!!」
「うぃ・・・、お前なんて酒があれば1分で倒せるんすが・・・・まぁ、ハンデってことで!」
「情報通りだな、ハンライエロー!」
「うぇい、情報・・・?」
「我々オッパーブはただの変態の集まりなのではない、組織なのだ、これまでの戦闘データを元にお前らの対策など立てておるわ!」
「なんだって・・・」
策士、大人買い男爵の悪質な手口により一気にピンチに陥るイエローであった、連日の仕事の疲れもたたってか思うように体も動かない。
「どうした? ハンラマン最終回も近いな?」
「うるさいっすよー、最終回は47話なんすから・・・」
このままでは負けてしまう、そう思ったそのときであった。
「確か日本酒は気桜でよかったんだっけ?」
紙パックの日本酒を用意している男が目の前にいた、その男はシルバーであった。
「うぇい、俺はなんでも良いんすが、気桜だと元気1000倍っすね」
「な・・・なにっ!?貴様・・・ワシが買い占めたはずの酒を・・・・」
「っふ、そこにあるのはお前の車だろ?」
怪人の自家用車から盗んできたらしい、だが大人買い男爵という名に沿わない軽自動車がそこにあった。
「くそっ!!ワシの知られたたくない真実を!!」
「うぇーーーい、コレさえあれば!」
「しまった!」
それをグイッと飲む、それによってイエローは疲労も伴いわけが分からなくなってきた。
「うぇぃ! これからお仕置きタイムっすよぉ」
「ひぃぃっぃぃい!!」
「一人しかいないから・・・形だけっすが!」
ハンライエローは影絵でやる蝶の形を手で作った。
「うぇい、俺のシンボルアニマルは蝶っすよ」
「蛇じゃなかったのか! 不覚!!!」
「別に決めてねーっす!」
「なにぃいいいいいい!!」
イエローの酔拳が一閃、持ち前の意味不明な動きは大人買い男爵を吹き飛ばす。
「う・・ぐぐ・・・・」
怪人は手痛い反撃を食らってしまった、先ほどまでのピンチとは裏腹に一気にチャンスへと変貌した。
「さんきゅーっシルバー・・・・いないっ!?」
シルバーは風のようにその場から消えてしまっていた。
「あら・・・・、ブリトニーちゃんの手下って、やっぱりダメね」
「ソフィーめ・・・クリュー様に媚びているだけの女が何をいう!」
「あれぇ~? この薬・・・欲しくないの?」
「そ・・・それは・・・・」
イエローが目を離した隙にソフィーが怪人に薬を渡していた。
「うぇい・・・くそ、このままじゃ・・・・」
「わかった!その薬を大人買いしてやる」
「別にお金なんていらないわよ」
「本当か?」
「ただし・・・ちゃんとハンラマンを倒すのよ?」
「もちろんだ、ワシは大人買いだけが能ではないわ!」
そういい巨大化する怪人、このままではピンチだと思われたが、騒ぎを聞いたスー司令が皆を召集してピクシーロボを発進させていた。
『イエロー!すぐさま乗り込むんだ!』
5人の戦士はロボットへと乗り込んだ。
「ふはははは!今までの奴と一緒にするなよ!」
なぜかわからないが、すごい強気である。
『なんだと!しかし先手必勝!ハンラパンチ!』
『おい!ちょっと左手で攻撃するんじゃねーよ!』
『何を言うんだ、左の方が出力高いんだ、仕方ないだろ!』
そういい得意の攻撃で先手を決める、当然のようにそれをくらい倒れこんでしまった。
「ぐぁあああ・・・・」
『なんだ・・・弱いじゃないか!』
『ユズィちゃん、早く止めを!』
「っく・・・まて!待ってくれ!貴様らの腕を買おう!5人全員分だ!」
『・・・・・・』
「100万・・・いや!1000万だそう!」
『・・・・悪に売る力はない!』
「ですよねぇえええええ!!!」
『悪 脱 斬!!』
「無・・・無念・・・、初めて大人買いが・・・できなかった・・・・」
そういい爆発していった。
その後イエローは即座に店に駆け込んだ。
「ちょっとビリーさんとスーさんを借りるっすよ~」
ビリーとスーは軽トラでスタンバイしていた。そしてすぐさまウィカが乗り込みアトモスフェアから出て行った。
そして1時間後。
ウィカが颯爽と軽トラから降りた、荷台には大量の箱が積まれている。
「何を買ってきたんだ?」
「もうまた買い占められないように・・・・」
軽トラ一台分はあろうかと思うほどの酒、一緒に買いに行ったビリーとスーがぐったりしている。
「ウィカさん・・・・」
レイさんが少し引く量の酒が目の前にあった。
「すげえよ・・・」
「あのタフな2人がヘタってる・・・」
リーもユズィも冷や汗をかいていた。
「まだまだ本当は足りないんすけどねぇ、これじゃ怪人とやってることが変わらなくなるんで、ちょいと手加減したんすよ」
「もう・・・・無理・・・」
「スーさんと同じく・・・・」
その執念を見て皆は軽く”この人すげぇ・・・”と思うのであった。
次回予告
ウィカ「うぇい、あれ? ビリーさんは?」
リー「あのバカは仕事らしいっすよ」
レイさん「あれ? 今日はジムに行くとか言ってたような・・・?」
ユズィ「え? ボクシングの試合見に行くって聞いたけど?」
スー「熊を倒すとか言って、山に行く格好をしてたけど?」
モディ「この前、町で合気道の達人に負けたからリベンジって聞いたんだけど・・・・」
ウィカ「うぇい・・・あの人、地味に謎っすよね」
次回 第14話 「漆黒の拳」 お楽しみに
ねもい・・・