さて
みんな大好き
ハンラマソだよー!
第18話「時計」
まるで雲ひとつ無いような晴天、その言葉の一言で言い表せるような実に良い天気だった。
モディがいつも通りアトモスフェアに向かうとリーの姿が見えた。
「あれ、その時計は?」
モディがリーに質問した、リーは何故か腕時計ではなく目覚まし時計を持っている。
「ん・・・・、いや、レイさんが時計がほしいっていうんでね。余ってるから持ってきたんだ」
一瞬考えたような表情、その時計には何か曰くがあるのだと思った。
「へ~、時計かあ、うちはほとんど携帯で時間見てるし」
「だよな~・・・、でもレイさんは、寝坊したくない用事の時使うんだって言ってたぜ」
さも自分は時間を守るという表情で言う。
だが、忘れないで欲しい、リーは全体的に時間にルーズなメンツの多いアトモスフェアでも、かなり時間にはルーズな方である。
「あっ! リーさん時計持って来てくれたんですね!」
レイさんは喜びながら時計を受け取る。
「ん、こんなのでよかったらいつもであげるよ」
「助かりました~、携帯電話のアラームに慣れてきちゃったのか起きれない時があって」
「あるある、ウチもそれで寝坊したことが・・・」
「それにしても可愛い時計ですねぇ」
男が持つには少し可愛すぎるような形の時計だ。
「ん・・・・」
リーがあまり優れない表情になった。
「それはなコイツのっ・・・高校時代の後輩が・・・」
ブラックが茶化すように話に割り込んできた。
「てめーー!」
「はっは~ 捕まえてみろーい!」
まるで海辺のカップルのようなじゃれあいを見て、うんざりするモディであった。
だが思い出を語るような顔つきでしゃべってるリーの顔はなんだか寂しげであった。
その頃オッパーブの内部では。
「・・・・・今度は俺の番だな」
「ふざけないで、まだ私の番よ、あんたは引っ込んでな!」
「・・・・・・・好きにしろ、だがお前では力不足だろ?」
「っは?あんただって送り込んだ怪人が次々と倒されてるじゃない?」
その言葉の後クリューはとても不服そうな顔で表れた。
「ブリトニーよ、貴様はまだ戦果を上げたとは言いがたいな」
クリューは凄みをきかせる。
「返す言葉がございません・・・」
「まあよい、俺もずいぶんと丸くはなった・・・、だがあまり何度も失敗は良しとせんぞ?」
「申し訳ございませんわ」
多少不服な表情で返した。
「そう神妙な表情をするな、だが貴様も末席ではあるが立派な三幻神の一人・・・・そろそろハンラマンの1人でも倒してもらわないとな」
「末席ですか・・・・」
「なんだ、不服か? だが未だに戦果を挙げれぬ者にずっと高い給料を与えるほど俺も懐が深くはないぞ?」
そういい手元にある酒を口にした。
「もちろんゼロ、貴様にも言えることではあるぞ?」
「・・・・・・・」
「なら私に最後のチャンスをいただけませんか?」
「ほう? 最後とな?」
「ええ・・・・、必ずせんぱ・・・、いえ、ハンラマンを殺して見せますわ」
「・・・・なるほど、どうやら貴様なりの覚悟があるらしいな」
「はい、今までは弱点を攻める事ばかり考えすぎでした・・・、私の最強の怪人を使います」
そういいブリトニーは数ある怪人から選りすぐりの戦士を選んだ。
「サバゲー男爵、来なさい」
サングラスをかけたチンピラ風の男が現れた。
「フフフフ、ようやくわたしの出番ですねぇー?」
「ええ、貴方にはその豊富な武器の知識を使うときが来たわよ」
「フフフフ、なるほど、ブリトニー様も御目が高い!」
「御託を並べてる暇はないわ、すぐにハンラマン共を倒しに行くのよ」
「フフフフ、わかりました・・・・」
まるで、訓練されたようなレンジャーのように、静かに闇に消える。
その頃、ゼロはクリューの背後にいた。
「・・・・・クリュー、アイツに何度もチャンスなんて与えていいのか?」
「っふ、様が抜けておるわ・・・・、だがまあいいだろう、こちらの戦力が減るかも知れぬが相手も消耗する・・・・こちらのほうが圧倒的に戦力は高いのだ」
ブリトニーは手持ちの怪人の数が減ってきた、このままではブリトニーが戦力として削られるのも時間の問題だろうと考えている、なので、ブリトニーの軍勢がまだ残っているうちにけしかけて、ハンラマンの体力を削ぐ事にした。
「クリュー様!!」
「どうしたマネジャーよ」
「なぜ・・・なぜ我々キャッチーにもチャンスをくださらないのですか!」
マネジャーは一向にチャンスを与えられないことが不満で、わざわざ直談判をしに来た。その言葉に反応して立ち上がった。
「確かに貴様らにチャンスを与えないのは悪いと思っている、だがこうやって戦いで消耗している間でも店のためにキャッチーが働いているから怪人共を手に入れて、そいつ等がハンラマンに攻撃が出来るのだ、わかってくれるな?」
「しかし・・・それなら我々キャッチーも選りすぐりの精鋭を用意いたします!!」
「・・・・・雑魚は何匹集まっても雑魚だがな」
「っく・・・お言葉ですがゼロ様・・・、貴方様も人の事を言える立場でしょうか?」
「・・・・・・・・」
「残念ながらいまだ戦果を挙げていないと聞いていますが」
「・・・・・俺は俺の好きなときにだけ攻撃を仕掛けてるからだ、お前らとは違う」
「ふん・・・、いいでしょう。クリュー様、では次こそはチャンスをいただけるように願っています」
「ああ、考えておこう」
オッパーブ内部では嫌な空気が流れていた。
「お昼のロードショー、今日の映画は”麻呂マックス”です!」
TVを見ていたリーは、つまらなそうに肘をテーブルの上に立てていた。
「この時間帯ってあまりいい番組やってないねえ」
「ん~・・・・確かにそうかもですねえ・・・お客さんも来ないし」
「この映画つまんねぇ・・・・」
そんな時ビリーがバイクで登場した。
「こんちは~」
「あれ?ビリーちゃん、バイク・・・どうしたの?」
ヘルメットを見せびらかしながらビリーは言う。
「ようやく買えたんすよ~、250ccですけどなかなかの速さっすよ」
「ビリー、てめーのバイクのせいでテレビの音が聞こえないぞ!」
「・・・リーさん映画つまらないって言ってたじゃないですか」
レイさんが呆れながら言う。
「いや・・・・なんか楽しくなってきて・・・」
「そんなにこの映画楽しい・・・?」
ビリーは半信半疑でカウンター席につきながら見始めた。
「うぁ・・・つまんねぇ・・・」
麻呂っぽい2人組が、ずっとのけぞってるだけの映画を見ながらビリーがため息を吐く。
「いや、これからきっと面白くなるって」
4人はテレビでも見ながらまったりと時間をつぶしていた、だが突然の緊急速報で事態が急変する。
『現場からの中継です・・・・、ええと、BB弾を発射する銃のようなもので武装した・・・人間のような生き物が、我々を襲っています』
そこには、BB弾を四方八方に撃っている怪人、サバゲー男爵の姿があった。
「ようやく・・・・、僕のバイクが活躍するときですね!」
ビリーはバイクできていたので、とっさにヘルメットを取り店からでる。
「まてよ・・・一人で勝手な行動するんじゃねえよ」
リーが冷静に止める。
「そうだよ!みんなが来るのを待とう」
「だけどそれじゃ間に合わないかもしれないだろ!」
リーがビリーの肩に手をかけた。
「俺もいくぜ!」
「だからなんでそんな風になるんですか!!」
レイさんが珍しく怒鳴った。
「大丈夫っすよ! 2人もいれば平気っすよ!」
「ああ、大分戦いにもなれてきたしな。遅刻常習犯のユズィなんて待ってられねえよ」
リーとビリーはほとんど勝手な判断で出撃した。
「2人とも!勝手に行動しちゃ・・・」
モディの制止にも応じず走り出してしまった。
「2人とも・・・勝手なことして・・・後で・・・殺す」
レイさんが静かに怒っていた。
「あちゃー・・・・、あの2人、ご愁傷様・・・」
バイクでいち早く到着した2人はいかにもな怪人を見て余裕の表情だった。
「いた、あいつらだ」
「っへ、ただのサバゲーオタクじゃねえかよ!」
リーはそういい変身をする。
「超脱衣!」
「この前のより弱そうだし、楽勝だ」
ビリーも変身して2人で襲い掛かった。
「フフフフ、ようやく来ましたね、わたしはサバゲー男爵・・・・、このペイント弾を使って街を汚して住みづらくしてやりますよ」
「珍しく、普通に迷惑な事するじゃねーか!」
「だな、コイツはいつもの奴と違うかもしれない・・・」
「フフフフ、わたしには街を汚すという指名があります、あなたたちの相手はキャッチーですよ!」
その言葉の瞬間、大量のキャッチーが現れる。
「アニキー!!」
「こんなの雑魚、いつも通り一瞬だぜ」
リーは得意の剣道でバッサバサと斬りつけた。面への一撃で、キャッチーは次々と倒される。
「残念だったな!キャッチー程度じゃ足止めしきれない、後はお前一人だ!」
「フフフフ・・・・これはこれは、ピンチですねぇ・・・・」
だが2人は敵に裏をかかれていた。
「うぉ・・・・っあ、痛ぇ・・・」
「なんだ・・・どうした?」
「まったく・・・わたしが1人だといついいましたか?」
「狙撃・・・か?」
相手の場所がわからない、どうやらペイント弾のようで一撃必殺の威力はないにしろ、このままでは負けてしまう。
「ならば・・・先手必勝! お前からまず倒す!!」
ビリーは目の前のサバゲー男爵を倒す事にした。
「フフフフ、絶好の的ですよ!」
「そんな攻撃、1発や2発耐えてやる!」
「フフフ・・・・、わたしがそんな攻撃だけすると思ったなんて、非常に計算違いです」
サバゲー男爵は大きなショットガンを取り出す。
「ビリー! 危ない!」
まるで本物のような威力、その攻撃でビリーは吹き飛んでしまった。
「先ほどわたしのペイント弾を受けてしまった、それとこの特製の対ハンラマン用の弾丸がくっつくと、大きなダメージになるんです」
ビリーはほぼ全身をペイントされている、このペイント弾はダメージをあ与える為ではなく、次の攻撃の威力をあげるためのものだった。
「野郎・・・・、おいビリー! 起きろ!」
「う・・・っく・・・、この威力すげえぞ・・・」
2人の勝手な行動により、一気にピンチになってしまったのだった。
次回予告
リー「・・・・・」
モディ「あれ? リーちゃんなにやってるの?」
リー「ん? ああ、ホバゲーですよ」
ビリー「なに? サバゲー?」
リー「ちげーよ! ホバゲーっていうゲームだよ」
モディ「ふーん」
ビリー「へー」
リー「なんだよ! 興味ないなら聞いてくるんじゃねーよ!」
次回 第19話 「策士! サバゲー男爵の罠」 お楽しみに
みんな大好き
ハンラマソだよー!
第18話「時計」
まるで雲ひとつ無いような晴天、その言葉の一言で言い表せるような実に良い天気だった。
モディがいつも通りアトモスフェアに向かうとリーの姿が見えた。
「あれ、その時計は?」
モディがリーに質問した、リーは何故か腕時計ではなく目覚まし時計を持っている。
「ん・・・・、いや、レイさんが時計がほしいっていうんでね。余ってるから持ってきたんだ」
一瞬考えたような表情、その時計には何か曰くがあるのだと思った。
「へ~、時計かあ、うちはほとんど携帯で時間見てるし」
「だよな~・・・、でもレイさんは、寝坊したくない用事の時使うんだって言ってたぜ」
さも自分は時間を守るという表情で言う。
だが、忘れないで欲しい、リーは全体的に時間にルーズなメンツの多いアトモスフェアでも、かなり時間にはルーズな方である。
「あっ! リーさん時計持って来てくれたんですね!」
レイさんは喜びながら時計を受け取る。
「ん、こんなのでよかったらいつもであげるよ」
「助かりました~、携帯電話のアラームに慣れてきちゃったのか起きれない時があって」
「あるある、ウチもそれで寝坊したことが・・・」
「それにしても可愛い時計ですねぇ」
男が持つには少し可愛すぎるような形の時計だ。
「ん・・・・」
リーがあまり優れない表情になった。
「それはなコイツのっ・・・高校時代の後輩が・・・」
ブラックが茶化すように話に割り込んできた。
「てめーー!」
「はっは~ 捕まえてみろーい!」
まるで海辺のカップルのようなじゃれあいを見て、うんざりするモディであった。
だが思い出を語るような顔つきでしゃべってるリーの顔はなんだか寂しげであった。
その頃オッパーブの内部では。
「・・・・・今度は俺の番だな」
「ふざけないで、まだ私の番よ、あんたは引っ込んでな!」
「・・・・・・・好きにしろ、だがお前では力不足だろ?」
「っは?あんただって送り込んだ怪人が次々と倒されてるじゃない?」
その言葉の後クリューはとても不服そうな顔で表れた。
「ブリトニーよ、貴様はまだ戦果を上げたとは言いがたいな」
クリューは凄みをきかせる。
「返す言葉がございません・・・」
「まあよい、俺もずいぶんと丸くはなった・・・、だがあまり何度も失敗は良しとせんぞ?」
「申し訳ございませんわ」
多少不服な表情で返した。
「そう神妙な表情をするな、だが貴様も末席ではあるが立派な三幻神の一人・・・・そろそろハンラマンの1人でも倒してもらわないとな」
「末席ですか・・・・」
「なんだ、不服か? だが未だに戦果を挙げれぬ者にずっと高い給料を与えるほど俺も懐が深くはないぞ?」
そういい手元にある酒を口にした。
「もちろんゼロ、貴様にも言えることではあるぞ?」
「・・・・・・・」
「なら私に最後のチャンスをいただけませんか?」
「ほう? 最後とな?」
「ええ・・・・、必ずせんぱ・・・、いえ、ハンラマンを殺して見せますわ」
「・・・・なるほど、どうやら貴様なりの覚悟があるらしいな」
「はい、今までは弱点を攻める事ばかり考えすぎでした・・・、私の最強の怪人を使います」
そういいブリトニーは数ある怪人から選りすぐりの戦士を選んだ。
「サバゲー男爵、来なさい」
サングラスをかけたチンピラ風の男が現れた。
「フフフフ、ようやくわたしの出番ですねぇー?」
「ええ、貴方にはその豊富な武器の知識を使うときが来たわよ」
「フフフフ、なるほど、ブリトニー様も御目が高い!」
「御託を並べてる暇はないわ、すぐにハンラマン共を倒しに行くのよ」
「フフフフ、わかりました・・・・」
まるで、訓練されたようなレンジャーのように、静かに闇に消える。
その頃、ゼロはクリューの背後にいた。
「・・・・・クリュー、アイツに何度もチャンスなんて与えていいのか?」
「っふ、様が抜けておるわ・・・・、だがまあいいだろう、こちらの戦力が減るかも知れぬが相手も消耗する・・・・こちらのほうが圧倒的に戦力は高いのだ」
ブリトニーは手持ちの怪人の数が減ってきた、このままではブリトニーが戦力として削られるのも時間の問題だろうと考えている、なので、ブリトニーの軍勢がまだ残っているうちにけしかけて、ハンラマンの体力を削ぐ事にした。
「クリュー様!!」
「どうしたマネジャーよ」
「なぜ・・・なぜ我々キャッチーにもチャンスをくださらないのですか!」
マネジャーは一向にチャンスを与えられないことが不満で、わざわざ直談判をしに来た。その言葉に反応して立ち上がった。
「確かに貴様らにチャンスを与えないのは悪いと思っている、だがこうやって戦いで消耗している間でも店のためにキャッチーが働いているから怪人共を手に入れて、そいつ等がハンラマンに攻撃が出来るのだ、わかってくれるな?」
「しかし・・・それなら我々キャッチーも選りすぐりの精鋭を用意いたします!!」
「・・・・・雑魚は何匹集まっても雑魚だがな」
「っく・・・お言葉ですがゼロ様・・・、貴方様も人の事を言える立場でしょうか?」
「・・・・・・・・」
「残念ながらいまだ戦果を挙げていないと聞いていますが」
「・・・・・俺は俺の好きなときにだけ攻撃を仕掛けてるからだ、お前らとは違う」
「ふん・・・、いいでしょう。クリュー様、では次こそはチャンスをいただけるように願っています」
「ああ、考えておこう」
オッパーブ内部では嫌な空気が流れていた。
「お昼のロードショー、今日の映画は”麻呂マックス”です!」
TVを見ていたリーは、つまらなそうに肘をテーブルの上に立てていた。
「この時間帯ってあまりいい番組やってないねえ」
「ん~・・・・確かにそうかもですねえ・・・お客さんも来ないし」
「この映画つまんねぇ・・・・」
そんな時ビリーがバイクで登場した。
「こんちは~」
「あれ?ビリーちゃん、バイク・・・どうしたの?」
ヘルメットを見せびらかしながらビリーは言う。
「ようやく買えたんすよ~、250ccですけどなかなかの速さっすよ」
「ビリー、てめーのバイクのせいでテレビの音が聞こえないぞ!」
「・・・リーさん映画つまらないって言ってたじゃないですか」
レイさんが呆れながら言う。
「いや・・・・なんか楽しくなってきて・・・」
「そんなにこの映画楽しい・・・?」
ビリーは半信半疑でカウンター席につきながら見始めた。
「うぁ・・・つまんねぇ・・・」
麻呂っぽい2人組が、ずっとのけぞってるだけの映画を見ながらビリーがため息を吐く。
「いや、これからきっと面白くなるって」
4人はテレビでも見ながらまったりと時間をつぶしていた、だが突然の緊急速報で事態が急変する。
『現場からの中継です・・・・、ええと、BB弾を発射する銃のようなもので武装した・・・人間のような生き物が、我々を襲っています』
そこには、BB弾を四方八方に撃っている怪人、サバゲー男爵の姿があった。
「ようやく・・・・、僕のバイクが活躍するときですね!」
ビリーはバイクできていたので、とっさにヘルメットを取り店からでる。
「まてよ・・・一人で勝手な行動するんじゃねえよ」
リーが冷静に止める。
「そうだよ!みんなが来るのを待とう」
「だけどそれじゃ間に合わないかもしれないだろ!」
リーがビリーの肩に手をかけた。
「俺もいくぜ!」
「だからなんでそんな風になるんですか!!」
レイさんが珍しく怒鳴った。
「大丈夫っすよ! 2人もいれば平気っすよ!」
「ああ、大分戦いにもなれてきたしな。遅刻常習犯のユズィなんて待ってられねえよ」
リーとビリーはほとんど勝手な判断で出撃した。
「2人とも!勝手に行動しちゃ・・・」
モディの制止にも応じず走り出してしまった。
「2人とも・・・勝手なことして・・・後で・・・殺す」
レイさんが静かに怒っていた。
「あちゃー・・・・、あの2人、ご愁傷様・・・」
バイクでいち早く到着した2人はいかにもな怪人を見て余裕の表情だった。
「いた、あいつらだ」
「っへ、ただのサバゲーオタクじゃねえかよ!」
リーはそういい変身をする。
「超脱衣!」
「この前のより弱そうだし、楽勝だ」
ビリーも変身して2人で襲い掛かった。
「フフフフ、ようやく来ましたね、わたしはサバゲー男爵・・・・、このペイント弾を使って街を汚して住みづらくしてやりますよ」
「珍しく、普通に迷惑な事するじゃねーか!」
「だな、コイツはいつもの奴と違うかもしれない・・・」
「フフフフ、わたしには街を汚すという指名があります、あなたたちの相手はキャッチーですよ!」
その言葉の瞬間、大量のキャッチーが現れる。
「アニキー!!」
「こんなの雑魚、いつも通り一瞬だぜ」
リーは得意の剣道でバッサバサと斬りつけた。面への一撃で、キャッチーは次々と倒される。
「残念だったな!キャッチー程度じゃ足止めしきれない、後はお前一人だ!」
「フフフフ・・・・これはこれは、ピンチですねぇ・・・・」
だが2人は敵に裏をかかれていた。
「うぉ・・・・っあ、痛ぇ・・・」
「なんだ・・・どうした?」
「まったく・・・わたしが1人だといついいましたか?」
「狙撃・・・か?」
相手の場所がわからない、どうやらペイント弾のようで一撃必殺の威力はないにしろ、このままでは負けてしまう。
「ならば・・・先手必勝! お前からまず倒す!!」
ビリーは目の前のサバゲー男爵を倒す事にした。
「フフフフ、絶好の的ですよ!」
「そんな攻撃、1発や2発耐えてやる!」
「フフフ・・・・、わたしがそんな攻撃だけすると思ったなんて、非常に計算違いです」
サバゲー男爵は大きなショットガンを取り出す。
「ビリー! 危ない!」
まるで本物のような威力、その攻撃でビリーは吹き飛んでしまった。
「先ほどわたしのペイント弾を受けてしまった、それとこの特製の対ハンラマン用の弾丸がくっつくと、大きなダメージになるんです」
ビリーはほぼ全身をペイントされている、このペイント弾はダメージをあ与える為ではなく、次の攻撃の威力をあげるためのものだった。
「野郎・・・・、おいビリー! 起きろ!」
「う・・・っく・・・、この威力すげえぞ・・・」
2人の勝手な行動により、一気にピンチになってしまったのだった。
次回予告
リー「・・・・・」
モディ「あれ? リーちゃんなにやってるの?」
リー「ん? ああ、ホバゲーですよ」
ビリー「なに? サバゲー?」
リー「ちげーよ! ホバゲーっていうゲームだよ」
モディ「ふーん」
ビリー「へー」
リー「なんだよ! 興味ないなら聞いてくるんじゃねーよ!」
次回 第19話 「策士! サバゲー男爵の罠」 お楽しみに