昨日は 体調不良で
PCを起動させるような余力もなく
床に伏せっていました
なので今日は
ハンラマンだぜ・・・・
第43話「クリューとの最終戦!」
「・・・・・・・」
魂が抜かれた人形のように無言なリーがいた、その姿はさすがに皆しゃべりかけることのできない空気をまとっていた。
「うぇぃ・・・・・このままリーさん辞めちゃったりしないっすよね??」
「う・・・ウチもそれが心配なんだよね」
「リーさん・・・・・」
さすがにかける言葉が見つからない、皆はリーが立ち直るのを見守るしかなかった。
「・・・・ボクはちょっと基地に行ってきます」
「・・・・俺も」
ビリーとユズィは立ち上がった、事の元凶に話を聞きに行くつもりだ。
「人の気持ちを弄ぶなんて信じられねえっすよ・・・・・」
ビリーがいつに無く真剣な表情になった、その様子を見て最悪の事態をとめるためにユズィがついていくことにしたのだった。
その頃基地では司令とアジスによって尋問が行われていた。
「・・・・いつまでも黙ってたら話にならないな」
「まあ待ちましょうよ」
言葉は冷静に見えるが内心は怒っている、だが敵も一筋縄ではいかないようだった。
「なあに?こんな臭い所に連れてきて・・・、飲み物ひとつも出さないつもり?」
「っく!」
「アジスさん!!」
司令の静止でどうにか止まるが2人とも我慢の限界といった感じだった。
「・・・・なんとなく調べはついてる、もうお前たちに俺たちと真っ当にやりあうほどの余力はないのだろ?」
「・・・・・・・」
「その沈黙は答えとして受け取っておく」
司令はいつものやわらかい表情とは違い鋭い目つきでにらみつけた。
「そこでだ・・・・、オッパーブのアジトを教えろ、そうすれば悪いようにはしない」
アジスがすかさず質問をした、だがそんなことに答える筋合いなど無いといった表情で目線をそらす。
「教えてやるつもりは無いわ、それにお前等は間違ってる」
「なんだと・・・・」
「クリュー様はお前等を叩き潰すために今頃動いていらっしゃる、これから地獄を見てもらうからなっ!!」
「無駄だ・・・こんな狂った奴としゃべっててもな」
そういい薄暗い部屋のドアを閉めた、そこには光の一遍も射し込まれない地獄のような漆黒であった。
その頃クリューは焦っていた、それは会いたく無い人物が目の前に現れたからだった。
「貴様・・・ヒロシ、お前は東北支部へと移動させてやったろう・・・?」
「これはこれは、クリューさん、人聞きが悪いじゃないですか。もうダメになったこの本部を立て直すために俺はわざわざ戻ってきたんですよ」
そういい玉座から突き飛ばす、そして自分の腰をそこに落ち着かせた。
「さて・・・・クリューさん、早速で悪いんだけど、ハンラマンって連中の首を取ってきてくれないか?」
「き・・・貴様!」
「何か勘違いしてないか?もう貴様はオッパーブでの地位も危ういんだ、それにこのままではつぶれてしまうだから俺の手で立て直してやろうと思ってるんだ」
「ふんっ・・・良いだろう、だがお前がそこでふんぞり返ってられるのも今のうちだからな!」
その言葉に動じる様子は無いシン、まさに王者の風格があった。
「おのれぇ・・・・」
怒りが最高潮のクリューは部下もつけずにハンラマンを倒すべく街へと出向くのであった。
「出てこい!ハンラマン!」
「きゃーーー!」
「うぁ~~~!?」
数の少なくなったキャッチーを総動員して破壊の限りを尽くす、今までの怪人達とは違い鬼気迫るものがあった。
「お前等洋食なんて食べてるんじゃねえ!」
「な・・なんだ!俺は昼はパスタって決めてるんだ!」
「生ぬるい! 日本食を食べろ、日本人だろう!」
そういいお昼を食べているサラリーマンを投げ飛ばす、だがその投げ飛ばされた先にはピンク以外の5人の姿があった。
「・・・・貴様たちが、ハンラマンだな?」
「そうだ」
「うぇい、今日のは何男爵なんすかね?」
「和食だから和食男爵なんじゃない?」
その言葉を耳にしたクリューは高笑いをする。
「くっははは!俺様はオッパーブのリーダーである、クリュー様だ!!」
「な・・・なんだって!」
「お前がオッパーブのリーダー・・・・」
「お前らを全員和食しか食べれない体にしてやる!」
「っち、先手を打たせるな!」
超脱衣!!
5人はおのおの変身をしてキメポーズをとる。
「その首もらった!!」
そういいブラックの首を思いっきり掴んだ、完全にパワー負けをしているので全く指が解ける気がしない。
「ぐ・・・・ぁ」
「っく、今助ける!」
シルバーが華麗に連続攻撃を当てるが全く効果が見られない。
「お前はアジスらしいな・・・・、寝返った罪を今受けてもらおうか!」
そういいブラックを思いっきりシルバーに投げつけた。
「ぐっ・・・」
ブラックは完全にノビたがシルバーはギリギリ耐える、しかし次の攻撃で倒れてしまった。
「ふははは!よく研ぎ澄まされているだろ?俺の名刀は」
「ブラック・・・シルバー!!」
「こんなことなら俺が最初からお前たちを倒せばよかったではないか」
クリューは正直戦いには向いていない、だが怒りとおっパブに対する気持ちだけで2人を倒したのだった。
「うぇ~い、そんな商売女と遊んだってつまんねえっすよ!」
「そーそー、付き合いは健全にね!」
ブルーとイエローも攻撃を仕掛ける、だがやはり致命的な攻撃は当てることができない。
「うるせえ!! 何でも言うこと聞いてくれるんだよ!!」
そういいブルーの手裏剣を素手で受け止めた。
「えっ!?」
クリューはそのCDを思い切りブルーに投げ返す、それによってブルーは倒れてしまう。意識はあるのだがダメージの色は濃い。
「にゃろ~、やってくれんぜよ~」
イエローの奇抜な動きにはさすがについていけないのかクリューも混乱していた、だが狙いを決めてたった一発でその動きを止めた。
「クネクネ気持ち悪いんだよこのやろー!」
「うぇぃ・・・・ブレイカーが・・・」
イエローも力尽きるのであった。
「後はお前一人だな!」
「・・・・っく!よくも皆を!」
この戦いは明らかにレッドが不利なのはわかっていた。
「俺の・・・俺の血と汗と涙の結晶を・・・」
クリューはそういい刀を向けた。
「その首で償わせてやる!」
「お断りだ!!」
レッドはクリューの猛攻を必死に防いだ、だがその激しすぎる攻撃から逃れきるのは不可能だった。
「ぐ・・・・」
「どうやらこれまでのようだな・・・・」
「ま・・・まだだっ!!!」
レッドは諦めていなかった、ピンチのときになると必ず助けてくれたハンライザー。今回も必ず正義の心に呼び起こされてハンラレジェンドになれると信じていた。
「ぐっ・・・・貴様まだ余力があったか!!」
ユズィが最後の力を振り絞りクリューに思いっきりカカト落としを食らわせた。
「ぜぇ・・ぜぇ・・・」
「さすがだ、ハンラマンよ。最早尊敬すら覚える、だが次の攻撃で終わりだ!!!」
その攻撃が当たる刹那、ハンライザーは強い光を発した。
「ぐ・・・・」
ユズィはハンラレジェンドへと変身していた。
「ぜぇ・・・ぜぇここからが・・・勝負だ!!」
「ふん!せいぜい足掻くがいい!」
ハンラレジェンドになったレッドだがそれでも優勢というには及ばなかった、それほどクリューは強いのである。
「っく・・・確かにパワーアップしたようだがな、俺の恨みはそれを超えるほどの強さになった!」
そういいハンラレジェンドを吹き飛ばす。
「貴様達の命もこれまでだ!」
「うぇぃ・・・俺達だって・・・」
「そうっすよ、まだまだ戦えるんすよ・・・」
そういいイエロー、ブラックが足を抑える。
「ウチだってアレぐらいじゃやられないんだからな」
「クリュー・・・・やられるのはお前だ!」
ブルー、シルバーも両腕を押さえる。
「皆・・・・よし!」
レジェンドは突然脱力をした、そのまま奇妙な動きをして酔拳で攻撃、さらにワンツー、落ちていた鉄パイプを使い華麗に面を決めるとブルーが投げていたCDを拾い投げた。
「ぐぅ・・・しかし耐えたぞ!」
「レッド・・・早く・・・早く倒してくれ!」
「わかった!」
まるで自分がTVの画面の中に入り込んだような感覚になる、そこはリングの上だった。
敵であるクリューは味方によって押さえつけられている。
レジェンドは近くにある高いところに登り呼吸を整えた。
野外なので照明など見当たらないのだがスポットライトがやけにまぶしく見えた。
「お前にはこの技をお見舞いしてやる!!」
レジェンドはそういい華麗に舞った、前に失敗したときのような感じとは違う。まるで蝶が舞うように、そして決められていたかのように寸分野狂いなくシューティングスタープレスが決まった。
「はぁ・・はぁ・・、どうだ!」
レジェンドはレッドに戻ってしまっていた。
「ぐっ・・・・・・、だがまだだぁああ!!」
クリューは最後の力を振り絞り巨大化薬を取り出した。
「ぐぉおおおおお!!!」
「っく、こっちもピクシーを!」
-わかった! 今すぐに送る -
こうしてクリューとの最終決戦が幕を開けた。
『っち・・・ピンクがこないと左腕がない』
『うぇい、とりあえずこれでやるっきゃないんでね?』
『ああ・・・、そうするつもりさ!』
ピクシーにシルバーパック、ブルー&ブラックのロボットも到着、4体のロボットは勢ぞろいとなった。
次回予告
アジス「とうとう・・・最終決戦だな」
ユズィ「ああ、こりゃマジ展開っすね」
ウィカ「うぇーい、でも・・・リーさん戻ってくるんすかね?」
モディ「うん・・・、ウチもそれが心配だよ、元気が出るようにアニメとゲームたんまりおいてきたけど」
ビリー「そんなことより目の前の敵を倒さないと!!」
次回
第44話「決戦、想いを守るために」
お楽しみに
まだ 本調子ではない