トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

ゴマフアザラシ

2007-02-23 22:47:40 | ヒト以外の生き物たち
胡麻斑あざらし。だが子供時代はぶちがない。真っ白ふわふわ。そして黒目がちな、まさに「氷上の天使」(誰が言い始めたんでしょう)。こんなにかわいいのは武器だわ…。哺乳類も鳥類も、赤ちゃんはみんな丸顔で黒目がちで声もかわいいのか? 生涯の弱い時期にかわいい姿が与えられているなんて、うまくできている。だが、このかわいさ、実のお母さん以外には無駄であるらしい。よその子が寄ってくると、お母さんは長い爪で殴って(ひっかいて?)傷だらけにしてしまう。威嚇レベルではなく、本気で殺傷する。実のお母さんはかわいがってくれる。離乳期には寒い海にもぐって捕まえた魚をせっせと食べさせてくれる。赤ちゃんはまるまると太り…。厚い脂肪が寒さから守ってくれる。「今後のこともあるから、お前も自分でお捕り」と言っているのか、お母さんが漁、いや、まず泳ぎから教えようとする。海から頭だけ出して、氷上の我が子を誘う。だが、子供は嫌がる。根負けしたお母さんは今日も一人で魚捕り。子供はますます育つ。ぶちが浮かび髭は伸び目付きも大人になって、太ったおっさんのようだ。でも、まだ海に入ろうとしない。氷上でごろごろしてると、お母さんが魚を運んできてくれる。おっさんは食っちゃ寝食っちゃ寝を続ける。自活のきっかけはこんな感じ。おっさんは育って重くなっている。下の氷が割れてしまう。おっさんは海中に落ちる。仕方ないので泳ぐ。お母さんが泳ぎ方を見せる。次は魚捕りだ。こうしておっさんは独り立ちしていく。お母さんお疲れ様。(ずいぶん前のテレビ番組より)

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