さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

人間と猫(1)

2024-01-26 | 浮生は夢

親分、ご無沙汰しました。今年もよろしくお願いします。

こちらこそよろしくお願いします。元気だったか?

年末年始はいろいろ重なって忙しかったですよ。でも元気でした。

そうか良かったな。俺はこの頃テレビばかり見ていたな。中でも一番気に入っているのが「岩合光昭の世界ネコ歩き」という番組なんだ。

岩合光昭さんって、あの動物写真家ですか?

そうなんだ。これが実に面白いんだよ。面白いばかりじゃなく、自分の生き方まで考えさせられるんだな。俺は動物は全般的に何でも好きだけど、特別猫が好きという訳ではなかったんだ。だけどこの番組を見るようになってからは猫が好きになったな。

へぇー、それは面白そうですね。いったいどんな番組何ですか?

岩合さんが日本中、そして世界中に猫を求めて取材に行くという番組なんだが、最初カミさんが面白がって見ていたんだな。俺も時々見ていて、流石は写真家だけあって後ろの風景とか写真の構図がうまいなあと思っていたんだ。ところが段々はまってしまったというか、猫がいいんだな。

そんなに良いんですか。

そうなんだよ。登場する猫たちが堂々としているというか、自然なんだが、上品だし、風格があるんだな。岩合さんもこんな猫の魅力に取りつかれてしまったんだろうと思うな。

昔から「招き猫」とか「猫の手も借りたい」とか「猫に小判」とか言われるくらい人間とのかかわりは長いですよね。猫を見ると癒されますよね。

大体、俺たちは動物と言うのは食べ物を探して行動していると思っているよな。

それとオスとメスの求愛行動ですね。

ところがな、この番組に出てくる猫たちはそんなもんじゃないんだな。食事は決まった人が用意してくれるケースが多いので、食事を探しには行動しないんだな。ちゃんとそれぞれのスケジュールがあるんだよ。ある猫は自分の縄張りを決まった時間になるとパトロールするとか、目新しいものを見つけるとひとしきりそれを相手に遊ぶとか、人懐っこい猫もいて、平気で膝や肩に乗ってくる。岩合さんなんかは、猫も気が合うと見えて、平気で側に寄って来るんだ。だから、撮影の機材を目の前まで持ってきて撮るんだが、猫の方も気を許して自然の姿を見せてくれるんだ。あれは凄いよ。岩合さんしか出来ない技だろうと思うよ。

近頃の猫はネズミは取らないんですか?

いや、ネズミよけに飼われいる猫もいるよ。馬小屋とか牛小屋なんかにはネズミ対策に猫は欠かせないようだな。兎に角な、俺が感心するのは、その猫たちが人間と対等なんだよ。遠慮もしないし、怖気づくこともないし、自然なんだよな。

成程ね。面白い番組のようですね。僕も今度見てみますよ。確かBSのNHKですよね。

ただ、面白いだけじゃないんだ。人間と猫とどちらが偉いのか解らなくなってくるんだ。

今日は完全に猫の話で終わってしまいましたね。たまにはこんな話も良いですよね。

そうだよ。人間の生き方を知る上にも他の動物の生き方を知ることも大事なことだよ。

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