さわやか易

人生も歴史もドラマとして描いております。易の法則とともに考えると現代がかかえる難問題の解決法が見えてきます。(猶興)

人間と猫(2)

2024-01-27 | 浮生は夢

親分、僕も見ましたよ。「岩合光昭の世界ネコ歩き」 面白かったです。岩合さんが目の前にきて撮影しているのに良くもあんなに自然にしていられのか感心しました。

そうだろう。岩合さんと猫の間に信頼関係が出来上がっているんだな。普通は自分の飼い主との間には信頼関係はあるんだろうけど、いきなりやって来た岩合さんとの間に出来る信頼関係は凄いよ。あれは岩合さんの持つ人間味が猫にも伝わっているということかな。

そうですね。実は僕も岩合さんの真似をして、公園にいた猫に近づこうとしたんですが、逃げられちゃいました。失敗しましたよ。あれはなかなか難しい技術ですよ。

これも、その道何十年の岩合さんの得意技だな。あれを見ていると、猫の感性というか能力はすごいものがあるよな。近づいて来る人間を見抜くんだからな。お前なんかまだまだ、邪心が抜けてないからダメなんだよ。ところで、俺が猫の能力が凄いと思うのは適合能力だな。猫はネズミを捕るということで人間の役に立っていることもあるが、それはほんの一部であとはそんなに役に立つ仕事はしていないだろう。

そうですね。ペットとして癒されるということもありますよ。

確かにそうだが、俺が感心するのは人間社会に完全に適合している能力だな。それが、高級ホテルとか、老舗のお店とか、お寺とか、人間の環境によってどこにでも適合しているんだ。違和感がないというか、自然な存在感があるんだよ。それでいて、猫はマイペースなんだな。様になっているんだ。

ただのペットを超えた存在ですね。

猫の方も相手の人間に関心をもっている。仕事の手伝いはしないけど、応援しているんだ。踊りの師匠さんに飼われてる猫があったんだが、決まった時間にその師匠の稽古を部屋の隅からじっと見ているんだな。不思議な気持ちになってしまったよ。

それは、亡くなった先代の生まれ変わりじゃないですか。

うん、とにかく不思議なんだよ。それでいて猫は自由なんだよ。どこへでも行くし、野生の一面を見せる時もあるんだ。縄張りのパトロールもあるんだが、環境によっては、山の上まで歩くのもいれば、海岸を歩くのもいる。毎日2キロくらい歩く猫もいるんだよ。時々コロンと横になって寝てしまうんだ。

そうですね。だから猫をペットにしている人には猫は家族の一員なんですよね。解る気がしますよ。

あれを見ていると我々人間ももっと自然に生きなきゃいけないと思うな。あれこれと人間は考え過ぎるというか、恰好をつけ過ぎる。もっと力を抜いてすんなり生きたいと思うな。

猫のように、マイペースですか。

そうだな。猫を見習って、もう少しゆったりと生きたいなあ。


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