【その「ツ」の正体は?!】
日本での古くから用いられてきた“繁体字”ですが、太平洋戦争以後、当用漢字から常用漢字に変更され、次第に意味の能く理解できない記号のような文字が出来ました。
日本では、識字率向上とやらでそれなりの成果はあり、蜻蛉も馴れ親しんでいましたが、漢字を学んで行くに連れて、疑問だらけになって来ています。
その一つが「ツ」のような、俗に言う「冠」のように覆い被さった存在、これが俄に理解できなかったのです。 皆さんはどうでしょうか?
ここいらで解決して行きましょう!
(1)
学・覚 (「臼爻冖」の組み合わせ)
學 覺 ⇒ 繁体字
↓ ↓
学 覚 ⇒ 常用漢字
↓ ↓
学 覚 ⇒ 中国漢字も同じ(見は少し省かれていますが・・・)
関連 その他:鷽(うそ) 鱟(かぶとがに) 嚳 黌 礐 など
(2)
労・栄・営・蛍・鴬 (「火火冖」の組み合わせ)
勞 榮 營 螢 鶯 ⇒ 繁体字(かがり火を焚くようす)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
労 栄 営 蛍 (鴬) ⇒ 常用漢字
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
劳 荣 营 萤 莺 ⇒ 中国漢字(草冠にような形になっています)
関連 その他
熒(ひかる) 犖(まだらうし) 瑩(あきら)
縈(めぐる) 檾(いちび) 塋(はか)
膋 滎 煢 禜 嫈 嵤 罃 鎣 など
(3)
挙・誉 (“與”は、“与”の旧字体)
擧 譽 ⇒ 繁体字(持ち上げるようす)
↓ ↓
挙 誉 ⇒ 常用漢字
↓ ↓
举 誉 ⇒ 中国漢字
関連 その他:舉 轝(こし) 鸒 礜
(4)
厳・巌 (口口厂の組み合わせ)
嚴 巖 ⇒ 繁体字 ★ちょっと細かくて見難いですね
↓ ↓
厳 巌(岩) ⇒ 常用漢字
↓ ↓
严 岩 ⇒ 中国漢字
(5)
単・戦 (口口)
單 戰 ⇒ 繁体字(敵の攻撃を防御する盾に付く飾り羽の部分~勇者の印)
↓ ↓
単 戦 ⇒ 常用漢字
↓ ↓
单 战 ⇒ 中国漢字
(6)
桜 (貝貝の省略形)
櫻 ⇒ 繁体字(嬰は、ネックレスのように、キレイに並んだ花びら→カワシイ)
↓
桜 ⇒ 常用漢字
↓
樱 ⇒ 中国漢字(ほとんど繁体字のままです~貝の部分が略されています)
番外
見ようで「ツ」にも見えるモノ
~尚が上に付く~
常・黨(党)・堂・當(当)、嘗・甞・掌・棠・牚・裳・賞
略されてこのようになったもの
畄 = 留 の略字体(上部が略されています)
★「菑」とは異なる
<エピローグ~蜻蛉コラム>
このように数多く有りました。
新聞・テレビなど、限られた「紙面。画面」では、仕方ないことかもしれません。
でも、自身の手で書く時には、篆書体・金文・甲骨文字までとは言いませんが、基の字(簡体字)を思い浮かべながら、書いて見るのも、文化を知ることに繋がるのではないでしょうか!
最後まで辛抱してお読みくださり、傷み入ります。
日本での古くから用いられてきた“繁体字”ですが、太平洋戦争以後、当用漢字から常用漢字に変更され、次第に意味の能く理解できない記号のような文字が出来ました。
日本では、識字率向上とやらでそれなりの成果はあり、蜻蛉も馴れ親しんでいましたが、漢字を学んで行くに連れて、疑問だらけになって来ています。
その一つが「ツ」のような、俗に言う「冠」のように覆い被さった存在、これが俄に理解できなかったのです。 皆さんはどうでしょうか?
ここいらで解決して行きましょう!
(1)
学・覚 (「臼爻冖」の組み合わせ)
學 覺 ⇒ 繁体字
↓ ↓
学 覚 ⇒ 常用漢字
↓ ↓
学 覚 ⇒ 中国漢字も同じ(見は少し省かれていますが・・・)
関連 その他:鷽(うそ) 鱟(かぶとがに) 嚳 黌 礐 など
(2)
労・栄・営・蛍・鴬 (「火火冖」の組み合わせ)
勞 榮 營 螢 鶯 ⇒ 繁体字(かがり火を焚くようす)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
労 栄 営 蛍 (鴬) ⇒ 常用漢字
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
劳 荣 营 萤 莺 ⇒ 中国漢字(草冠にような形になっています)
関連 その他
熒(ひかる) 犖(まだらうし) 瑩(あきら)
縈(めぐる) 檾(いちび) 塋(はか)
膋 滎 煢 禜 嫈 嵤 罃 鎣 など
(3)
挙・誉 (“與”は、“与”の旧字体)
擧 譽 ⇒ 繁体字(持ち上げるようす)
↓ ↓
挙 誉 ⇒ 常用漢字
↓ ↓
举 誉 ⇒ 中国漢字
関連 その他:舉 轝(こし) 鸒 礜
(4)
厳・巌 (口口厂の組み合わせ)
嚴 巖 ⇒ 繁体字 ★ちょっと細かくて見難いですね
↓ ↓
厳 巌(岩) ⇒ 常用漢字
↓ ↓
严 岩 ⇒ 中国漢字
(5)
単・戦 (口口)
單 戰 ⇒ 繁体字(敵の攻撃を防御する盾に付く飾り羽の部分~勇者の印)
↓ ↓
単 戦 ⇒ 常用漢字
↓ ↓
单 战 ⇒ 中国漢字
(6)
桜 (貝貝の省略形)
櫻 ⇒ 繁体字(嬰は、ネックレスのように、キレイに並んだ花びら→カワシイ)
↓
桜 ⇒ 常用漢字
↓
樱 ⇒ 中国漢字(ほとんど繁体字のままです~貝の部分が略されています)
番外
見ようで「ツ」にも見えるモノ
~尚が上に付く~
常・黨(党)・堂・當(当)、嘗・甞・掌・棠・牚・裳・賞
略されてこのようになったもの
畄 = 留 の略字体(上部が略されています)
★「菑」とは異なる
<エピローグ~蜻蛉コラム>
このように数多く有りました。
新聞・テレビなど、限られた「紙面。画面」では、仕方ないことかもしれません。
でも、自身の手で書く時には、篆書体・金文・甲骨文字までとは言いませんが、基の字(簡体字)を思い浮かべながら、書いて見るのも、文化を知ることに繋がるのではないでしょうか!
最後まで辛抱してお読みくださり、傷み入ります。