
2014年2月21日~3月3日、今年初の『世界の巨樹を見に行く会』の海外ツアーが開催されました。
場所は南米です。

今回訪ねたのは、チリとアルゼンチンの巨樹、そして、ボリビアのウユニ塩湖でした。

世界最大の塩湖は四国の半分もある広さ。そして、天空の水鏡ともいわれる絶景を余すところなく見せてくれました。標高3700メートルで高山病にも悩まされましたが、青空を映すウユニ塩湖の中でいただいたランチは忘れられない思い出になりました。

チリではトゲトゲの樹皮と葉が印象的なモンキーパズル(チリ松)の巨樹を見に行きました。常緑の南極ブナとチリ松、竹の混合林はこれまで見たことのない森です。
そして、かつて日本の建築材として盛んに伐採されていたアレルセの巨樹も見に……。樹齢3000年以上の圧倒されるほどの木でした。

アレルセの森を見た晩はこんな美しい火山と湖が窓の外に広がる素敵なホテルに宿泊しました。
富士山のように美しいこの山を眺めながら、次の日は、バスと船を7回も乗り換えながら、陸路でアルゼンチンへと渡りました。

アルゼンチンでは、南米のスイスといわけるバリローチェからこんな変わった森も見に行きました。ギンバイカというユーカリの1種で巨木もありましたが、この森は世界で唯一ここにしかないそうです。
ビクニックにきていた現地の方が飲んでいたマテ茶をいただいたのもいい思い出になりました。特製のカップに水筒からお湯を注いで、金属性のストローで飲むマテ茶はあまりにも苦かった~。

ブエノスアイレスではこんな巨木も見ました。イチジク属のゴムノキの仲間らしいです。植えられたものだということでしたが、これよりも大きい木など数本がありました。

樹の本を探しに行ったブエノスアイレスの本屋さんもこんなに素敵なところでした。元映画館だったということですが、それにしても素敵!!
ほかにも、今回はタンゴショーを見学したり……。
チリとアルゼンチンはとにかく遠く、広い国。3つの国を訪ねたこともありますが、なんと飛行機には10回乗りました。途中でも船とバスを何度も乗り換えたりと結構たいへんな旅になりましたが、それだけに中身のたっぷり詰まった忘れられない旅になった気がしています。
ということで、そんな旅を動画にまとめてみました。
※ハイビジョン撮影していますので、720HD画質&大型プレーヤーに設定変更してご覧ください。
YouTube: 2014年南米ツアーvol.1
YouTube: 2014年南米ツアーvol.2
YouTube: 2014年南米ツアーvol.3
YouTube: 2014年南米ツアーvol.4
YouTube: 2014年南米ツアーvol.5
参加してくださった皆さん、たいへんお疲れさまでした。そして、ありがとうございました。
来年はいよいよスイスですよー!!!!
そして、今年2回目はブータン? ボルネオ? スリランカ? どこにしようかな?
いま、調査中なので、お楽しみにー!!!!!!!!

「世界の巨樹を見に行く会」での海外ツアーは毎年2回ほど、15年ほど続けてきました。
そのなかでイギリスツアーは4回目、今回は12年ぶりのイギリスでした。そして、マーコスと順子さんコーディネイトのツアーは6回目になります。


でも、伯爵邸にあるため、許可がなかなか下りないのです。
最後の最後まで手を尽くして、今回やっと見に行くことができてよかったです。何度も見ても、本当にこの木は心を打つ、胸が震えてしまう木です。
今回もたくさんの方がこの木の下で泣いてしまいました。
また、数年前からヨーロッパではトネリコの木のウィルス病が蔓延。ほとんどの木が絶滅寸前にありますが、そのなかで最大の木にして元気な木も見ることができました。
サマセット州の小さな村の大豪邸内にあり、こちらも寸前まで見学許可が下りませんでした。しかし、辛うじて許可をもらい、見学できました。保護のため撮影許諾はいただけませんでしたが、ハリウッド女優のようなオーナーが案内してくださいました。これも本当に感動的なすばらしい巨木でした。

10km離れた宿泊していたホテル近くの家々のほうが、静かでとても素敵。朝のお散歩でそんなおうちの方とワンちゃんにお会いしたのが、最高の思い出にもなりました。

ここではちょっとおめかししてディナーもいただきました。

巨樹に会うことは、癒され、諭され、自分のこれからにたくさんの元気と自信と勇気をももらえることだと、私自身も再認識させられた旅でもありました。
コーディネイトをしてくださった老川順子さんの通訳、ガイドも植物の研究者だけに本当に至れり尽くせりでしたよ!
というわけで、旅の様子を6本の動画にまとめてみました。
YouTubeサイドで、720HD画質、大型プレーヤー画面でぜひご覧ください。
1本目
http://www.youtube.com/watch?v=FUtZfdRmvd0
2本目
http://www.youtube.com/watch?v=NLzjjZda3k4
3本目
http://www.youtube.com/watch?v=i_adENfLP_Q
4本目
http://www.youtube.com/watch?v=SXhfeZWakFo
5本目
http://www.youtube.com/watch?v=_QMyW4D2rcg
6本目
http://www.youtube.com/watch?v=hus2F2xBha0

参加してくださったみなさん、すべてにいろいろお気遣いいただいた老川順子さん、そして、マーコスさん、今回は本当にありがとうございました。
(ちなみに、写真はエンジバラからピーターボロー駅まで乗った特急列車の運転席。運転手さんが撮影してくださいました)。
次の「巨樹の旅」をお楽しみにしていてください!!

昨年5月以来、約1年ぶりの染野さんの植物セミナーを5月3日に開催しました。

そして、講師の染野さんはいつもどおりの博識をご披露してくださいましたし、参加してくださったみなさんは熱心にメモをとられていました。

ここは気根がニョキニョキ出ているラクショウ(ヌマスギ)のところですが、木道が整備されていましたっけ……。

ちなみに、このモミジバスズカケノキは国内でいちばん古いモミジバスズカケノキで、樹齢は130年だそうです。
新宿御苑ではいちばん大きなモミジバスズカケノキでもあります。
染野さんに解説していただいている動画です。
</object>
YouTube: スズカケノキ解説

こちらは新宿御苑で4番目に大きく、モミジバスズカケノキでは2番目に大きな木です。
世界の巨樹を見に行く会のツアーで、いろんな国の巨木を測定してきた大野さんと塀内さんが幹周りを測ってくださいました。

世界の巨樹を見に行く会の諏訪ツアーで、諏訪大社に行ったときに梶の葉は神紋とされていると聞きましたが、花は今回初めてみました。
というわけで、今回のセミナーの模様を動画にまとめてみました。
名前を忘れてしまった方はぜひ復習にご覧くださいませ。
</object>
YouTube: 2013年5月3日植物セミナー1
次回は、9月あたりに千葉北部の巨木を見に行くバスツアーを予定していますので、ご興味がある方はぜひいらしてくださいね。