木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

長~い撮影日

2009-01-31 16:45:00 | 仕事の様子


昨日は朝から13時間以上のハイビジョン撮影をしていました。
いやぁ、予想以上に長かったです!!


Img_6687 内容は、1/25のブログに書いた吉田繁さんの『デジタル モノクロファインプリント マスターブック(仮称)』(玄光社MOOK)のDVDです。


Img_6678 いつもは吉田さんがカメラマンですが、今回は語り手なので、昨日は水中写真家の豊田直之さんがカメラマンでした。

ふたりとも、スチールとムービーの両方が撮れる凄腕なので、こういうときに助かりますね。


Img_6680 朝からわいわいがやがや。世田谷にあるスタジオに集合して、楽しい雰囲気で撮影は始まりました。


Img_6674 スタジオには入れ替わり立ち替わり、上級モノクロプリントには欠かせないツールを扱っているみなさんも来てくださいました。

いちばん長くいてくださったのは、SOFTWARE Tooさんの椎野さん。午後から深夜まで、おつきあいくださって本当にありがとうございました。
隣は、いつもは撮る側でテキパキ仕事をこなしているのに、昨日は撮られる側でちょっと困っている吉田さんです。

ほかにも、X-riteさんの富田さんやWACOMさんの矢野さん、お疲れさまでした。


Img_6681_2 MOOKとDVDの製作および発売元の玄光社のみなさんも朝からずっと立ち合ってくださいました。

で、長~い撮影の一日が終わった~、といいたいところなのですが……、

じつはあともう少しで終わりというところでマシントラブルが。

ハイビジョンカメラ以外に、吉田さんが操作しているパソコン画面を画面キャプチャーで同時にパソコン内で撮影しているのですが、それがメモリを使いすぎていて……。50クリップほどになっていたのですが、1クリップが400GBもあって、外付けHDにもコピーできないほどだったので、涙をのんでしかたなく終了させたというわけなんですよね。(つまり、画面キャプチャーがそれ以上撮れなくなってしまったからなんですねぇ)

パソコンを再起動すると、モニタ・キャリブレーションが変になっちゃうトラブルも多発してましたし、そんなわけで今回はマシン・トラブルが多くって……、まったく、もうでしたね。

でも、もう一回、みんなで集まって撮影するのも楽しいから、まぁ、それもいいかなって思っていまーす!!

★しかし、それより、うちのパソコンが不調です。
SAFARIがすぐに閉じちゃってぇ。
これ書くのにも、30回は閉じたり開いたり。
しょうがないから、ちょっと書いては保存してますが、なんとか直りませんかね。どなたか、直せる方法を教えてくださ~い!!
(あぁ、やっと最後まで書けた……)




ハッとさせる花々

2009-01-29 11:58:21 | 旅行記


この花、誰かのクチビルに似ていると思いませんか?


Img_1251 これはコスタリカの雲雨林モンテベルデ自然保護区に咲いていた花で、「モンロー's リップ」といいます。

名前の通り、マリリン・モンローの色っぽい唇のようですよね。アカネ科の花なんですが、コスタリカにはこんなふうに見るものをハッとさせる花がたくさん咲いているんです(私もこんな唇になりた~い!!)。


Img_1351 クルマで移動中に道路の脇を見ていたら、こんなきれいなランもたくさん咲いていました。

竹のランとも呼ばれている着生植物で、低地から標高3000mまでの土手全体が何気なくこんな美しいランで埋め尽くされているのですから、びっくりするやら、うらやましいやらです。


Img_1449日本では園芸種として知られようになった皇帝ダリアも、道路脇一面に野の花のように咲いていましたっけ。

たしか、メキシコ原産と聞いたような……。だから、まるで野生の花畑のように咲き広がっていたのかもしれません。

花の色も日本で見かけるこの薄いピンクだけでなく、可憐な真っ白な皇帝ダリアもたくさん咲いていました。それはそれは見事でしたね。


Img_1329 ハッとしたといえば、コスタリカの民家のお庭ではこんな花も。これはパッションフルーツの花です。


Img_1527 パッションフルーツにはさらにこんな派手な花もありましたぁ。


Img_1355 お花ひとつひとつ見ているとハッとさせられるほど目立つのですが、コスタリカの風景のなかではどうしてどうして、そんなに派手に見えず、周囲に調和しているんですよねぇ。だって、このとおり、お庭にある花が全部派手なんですもの。よぉく見ないと目立たないことも多かったですねぇ。


Img_1360 まっ、コスタリカという国自体が、空がとっても青く、空気もきれいで、なにもかもがクリアにきれいな色で見えるものばかりだからかもしれません。


Img_1318 こちらはサンタルチアという花。アゲラタムの仲間です。ひとつひとつはそれほど派手ではありませんが、標高の高めの場所にはこれが一面に咲いている場所がところどころにあって、夢のようにきれいでした。

この花はお財布に入れておくと、お金がたまるとコスタリカではいわれているそう。当然、私のお財布にはいま、この押し花が入っていますよぉ。

さてさて、いろんな花をお見せしましたが、じつはこれはコスタリカではまだまだ質素なほうの花なんです。木の花なんて、それはそれはもっと派手な美しさものがたくさんあったんですよねぇ。

驚きの花情報は次回また。少しずつお見せしていきますね?








絵のような風景

2009-01-27 12:23:01 | 取材日記


もうすぐデジタルカメラマガジン3月号(2/20発売)の原稿締切り日。
いま、ちょうど連載『先駆者の現場』の原稿を書いているところです。


Img_4297_2 取材は、先週の北海道の旅の前半。場所は美瑛・富良野周辺でした。


Img_1677 今回取材させていただいたのは、富良野にフォト・ギャラリー「丘の写真館」を開設し活躍されている写真家の渥美顕二さん(写真右)でした。写真は大谷石でつくられた瀟酒な美瑛駅舎です。


Img_1662 中米・コスタリカ帰りの私には、最低気温-18℃という富良野の気候は身に堪えました。やはり、かなり寒かったです!!


Img_1691 でも、美瑛には最初の写真の「マイルドセブンの丘」やこの「哲学の木」のように、だれが撮っても絵になるような撮影ポイントがあり、景色を見ているだけで広大な大地と空に広がっていくような大らかな気分になりました。(※ただし、私有地に入る場合には許可が必要ですので、ご注意ください)


Img_17221 これは普通の民家ですが、それだってこんなにつくり込んだ景色のようにきれいなのですから、私のようなアマチュアでもとてもいい気分で撮影ができるところです。


Img_17341 誰もが素敵な写真を撮れる場所で、プロらしい違いのある写真を撮るのはかえってむずかしいことかもしれません。

そんななかで渥美さんは15年間以上もプロとして写真を撮り続け、「丘の写真館」では年間かなりの量のポストカードや作品を売り上げているそうですから、格段の腕前であることは確かです。

渥美さん流の素人とは違う撮り方、加工プリント術の秘密については、いま書き進めている原稿に詰まっていますので、乞うご期待です!!

いやぁ、それにしても北海道ではまたおいしいものと温泉をたっぷり堪能させていただきました。寒いからこそのおいしいもの、そして、温泉の気持ちよさでしたねぇ……。










モノクロがおもしろい

2009-01-25 15:41:53 | 仕事の様子


コスタリカから帰国した翌々日から北海道に取材および撮影に行き、23日に帰宅。翌24日(昨日)は、朝から浅草へ行ってきました。


Img_6591 デジタル・モノクロプリントをみんなで楽しもうという集まり。

写真家の吉田繁さんが、3月に玄光社さんから『デジタル モノクロファインプリント マスターブック(仮称)』を出版するので、上級モノクロプリントに欠かせない製品を扱っているみなさんでまずは実際に、デジタルでのモノクロプリントを体験してみようということになりまして……。


Img_1815 午前中の撮影を終えたあとは、カラーマネージメント ソフト『ColorMunki 』を扱っているエックスライトさんのセミナールームへ。

セミナールームにはナナオさんのモニター、ワコムさんのペンタブレット、SOFTWARE Tooさんのモノクロ写真ツール『Silver Efex Pro』がばっちり揃っていて、吉田さんからワンランク上のモノクロ写真の製作法、X-riteの富川さんからそれぞれの用紙(和紙やアート紙)が、どこまで黒や白のトーンをプリントできるかを知る方法を教えていただきました。


Img_1797 玄光社の担当編集さんたちはさすが、吉田さんのMOOK本を製作中だけに、すいすい写真を加工中。


Img_1804担当編集者の吉田さんは周辺光量も落として、こんなに素晴らしいモノクロ写真をつくりました。

このモノクロプリントは単にカラー写真から彩度を落としてモノクロ写真をつくるのではなく、PhotoShopで覆い焼きをしたり、Silver Efex Proソフトでフィルムの粒状感を出したり……。さらにはプリントする用紙でカラーチャートをプリントし、それをColorMunkiでスキャニングしてグレーパッチをつくり、用紙のプロファイルをつくってプリントするという、かなり高度なテクニックです。


Img_1807 ワコムの宝園さんと矢野さんの写真もこのとおり、素晴らしいもの。
タブレット使いはさすがに早くて上手くて、お勉強させていただきました。


Img_1813 写真を見るのに欠かせない高品質のEIZOモニタを扱っていらっしゃるナナオさんの伊藤さん、山口さん、羽白さんです。みなさん、写真もお上手ですよね。


Img_1812とくに、山口さんは2カ月に一度写真展を開いている腕前とか。納得の仕上がりです。

浅草寺境内のお線香の煙がいい感じに写っていました。

山口さんは以前、エプソンさんの動画で、モニターキャリブレーションの達人「省ちゃん」として登場してくださった、とても穏やかで信頼できる方でもあります。

この日はわざわざ、このイベントのために石川県白山市から上京してくださったそうで、頭が下がります。でも、久々にお会いできてうれしかったぁ。


Img_1814 こちらはSOFTWARE Tooさんの金子さん、椎野さん、海野さん。

初めて使わせていただきましたが、Silver Efex Proはフィルムのときのフィルター効果も後で選べますし、Photoshopよりも簡単に、私でもちょっとプロっぽいモノクロ写真に加工することができて、ぜひぜひ購入したくなりましたね。


Img_1810 で、こちらが私めの作品です。いかがでしょうか?
左の浅草観音温泉の建物にはフィルム粒状感を足して。デジタルではヌメッした感じになるところがフィルム特有のザラザラ感が出て、本人、非常に満足しております。

それにしても、デジタルでのモノクロプリント製作は楽しかったですよぉ。
参加者全員、本当に楽しく午後7寺ごろまで、すっかりはまってしまいましたねぇ。

で、じつは私、来週からこの加工からプリントまでの製作過程を追う動画づくりに入ります。動画DVDは吉田さんのMOOKの付録になります。
昨日は楽しかったから、動画撮影も編集もばっちり楽しめそうです。

モノクロファインプリントを楽しむ会はこれからも続くそうですから、そちらのほうもとっても楽しみ。

というわけで、このイベントを発案してくださった富川さんと吉田さんに感謝するとともに、いろいろ教えてくださった各社のみなさん、どうもありがとうございました~!!!!!









コスタリカから帰国

2009-01-19 17:50:14 | 巨樹の旅


8日から18日まで、今年1回目の「世界の巨樹を見に行く会」海外ツアーで、コスタリカへ行ってきました。


Img_1410 昨年1月のツアーと同じく、川がそのまま温泉になっているタバコン・リゾートにも行きました。すご~く温まって、気持ちよかったですよぉ!!


Img_1326 参加者は10名。5人が2回目で5人が初めてのコスタリカというメンバー。いつものツアーのように毎夜、楽しい乾杯のひとときを過ごしました。


Img_1312 そして、昨年に引き続き、モンテベルデ自然保護区近くの小さな小学校も訪問。

子どもたちの踊りを見せてもらったり、一緒に踊って歌って、給食もいただきました。あいかわらず、ここの食事はとっても美味しかったです。


Img_1189昨年、初めて行って、その大きさや変わった樹形に驚かされた巨木にも行ってきましたが、今年は、去年行けなかった新しい巨木もたくさん見てきました。

この絞め殺しの木イゲロンの幹周りは、なんと35.4mもありました。

さすがの大迫力!!

この木は、2008年の並外れた木に認定された木。コスタリカでは2005年から毎年1本ずつ、並外れた木が選ばれています。中米の巨木王国にはまだすごい木がありそうです。


Img_1384 念願だった2006年の並外れた木「セイバ」の巨木(幹周り24.5m、樹高57m)があるホテルにも泊まりましたよ。後ろに見えているのがその巨木です。

巨木の前に建つホテルは内部のインテリアも素敵で、ドイツ人オーナーのご主人がつくってくれた朝食はコスタリカ一美味。お金持ちのオーナーさんだけに食材もとてもよかったです。

ここは見渡す限りが所有する土地という広~いお庭。夜にはホタルもいましたよ。


Img_1548日本では見られない鮮やかできれいな木の花も、去年同様たくさん見ることができました。

そして、去年は見なかった花々もたくさん見ることができて感激。

これはキャノンボール・ツリーの花。花は直径10cmほどもあります。

そして、名前のとおり、砲弾(キャノンボール)そっくりの直径17cmほどの実もなっていました。


Img_1615コスタリカはたくさんの野鳥が見られることでも有名です。

去年感激した、世界でもっとも美しいといわれる鳥ケツァールもばっちり見ました。手塚治虫さんの「火の鳥」のモデルといわれる体長80cmもある緑、黄色、赤、黒、白の五色に輝くケツァール。その丸くて黒いつぶらな瞳とふわふわの毛でできた金色のトサカはとってもかわいらしかったです。

そのうえに今回はこのコンゴーインコの番いを5組も間近で見ることができて、ラッキーでした。この鳥が羽ばたくところもまた、火の鳥のようでしたね。

やっぱり、コスタリカは本当に素敵な場所です。

今回は帰国の報告のダイジェスト版ですが、また、いろいろと詳しくお伝えしようと思っています。

とりあえず、ご一緒してくださったみなさまありがとうございました。そして、お疲れさまでした!!

私は、明日から北海道取材で中米の楽園コスタリカと全然違う雪国にいってきま~す。
4、5日はまたブログはお休みかな……。
ではでは、ほぼ夏用の衣類を入れていたスーツケースの荷解きをしつつ、これから急いで、極寒用の身支度をしなくては……。