木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

上空から尾瀬を見る!

2007-11-28 18:09:24 | 取材日記
このところ、取材が続いています。
昨日と今日は「日光」。ヘリに乗せていただいて、上空から中禅寺湖や華厳の滝、戦場ヶ原、そして尾瀬ケ原を撮影するカメラマンを取材しました。


Img_4547これが私たちが乗ったヘリ。いままで乗ったヘリのなかでいちばん広くて静かで高速でした。それもそのはず、フランス製の最新鋭ヘリで3億5,000万円の機体です。


Img_4545_2日光駅上空あたり。いろは坂の紅葉は終わっていましたが、町中はいまが紅葉真っ盛りでした。


Img_4533男体山の雄姿です。今日は、上空のほうが見事に晴れて視界バッチリでした。


Img_4542今月中旬にはゲートが閉まってしまった尾瀬ケ原は一面の雪でとてもきれいでしたが、中禅寺湖畔の千手ケ原はこんな具合。腕がいいパイロットさんの操縦だと、こんなに近くまで寄って撮影できます。


Img_4538こちらは草原に1本だけある白樺の木。通称カメラマンの木と呼ばれています。

紅葉が終わり、木々はほとんど落葉していましたが、それにしても、300mくらい上空から見る木々はとてもきれいでした。みんな、すーっと伸びて、スタイリッシュ!!

斜め上、あるいは俯瞰で見ると、地上から見るときよりも木はみんなスタイルがよくて……。木の別の姿にうっとりした2日間でした。





祝! 『はっちゃん日記』5冊目

2007-11-24 14:40:57 | 取材日記
最近、某タブレット会社の動画制作の仕事が始まりました。
タブレットとは、マウスの代わりにペンを使って、映画のエフェクトやアニメーション製作、写真の加工をスムーズに行なえるもので、某クライアントさんはこのタブレットで日本のシエア90%を占めています。

まだ、始まったばかりなので、動画の撮影・編集作業に入る前にここのところ打合せをたくさんしています。
そのなかの1つの動画の打合せとして、勤労感謝の日の昨日は大阪へ行ってきました。

打ち合わせだけなのでもちろん日帰りなのですが、新幹線ではなく、飛行機です。羽田からひとっ飛び。1時間で大阪に飛んで、ちょっとだけ阪急電車に乗って打合せ場所に赴き、また1時間フライトで戻るという、贅沢な日帰りです。


Img_4467打合せのお相手は、大人気のネコちゃんブログ『はっちゃん日記』の写真家八二一(はに・はじめ)さんです。
八二さんは以前にもこのブログでご紹介したことがありますが、男女ふたりの写真家ユニット。そして、はっちゃんはオスの白黒ネコちゃん5歳です。


Img_4468打合せのあとに、今年1~6月のブログの写真を集めた『hatch!!!!! はっちゃん日記5』をいただいてしまいました。なんでもタイトルの「!」の数が、はっちゃん日記シリーズの何冊目かを現しているそうで、5冊目の今回は「!」が5個です。


Img_4470『hatch!!!!! はっちゃん日記5』のなかには、今回はこんなマンガもありました~。「はっちゃん日記」ブログの手書きのセリフやこのマンガもタブレットで描かれていま~す。


Img_4469この『hach!!!!! はっちゃん日記5』のなかの私のお気に入り写真は、この右側の「踊るはっちゃん」です。


1もちろん、ブログ『はっちゃん日記』も毎日更新中です。ネコちゃん好きの方はこちらをのぞいて見てくださいね。
http://hatchan-nikki.com/nikki/





コスタリカツアー続報

2007-11-21 14:34:51 | 巨樹の旅
仕事の合間を縫って最近やっと、10/26~28に行なった「富山ツアー」のレポートをアップいたしました。遅くなってしまってすみませんでした。


2HPのトップからどうぞ……。
なお、同時にHPのリューアルをしはじめたせいか、不具合が出ているところがあります。今回もプリントアウト用のPDFをつけたのですが、3~6ページへのリンクがうまくいかなかったり……。いろいろとご迷惑をおかけしてすみません。しばらくお待ちいただけると幸いです。

さてさて、そんなことをしている間に、来年1月のコスタリカツアーへのお申込みが締切りになりました。
総勢16名のメンバーになり、予想以上の人数になったのでとってもうれしく、来年が待ち遠しくなっているところです。

しばらくしたら、ご参加のみなさんには、あちらの気候や訪問先の概要、必要な持ち物リストなどのご案内をお送りいたしますね。なにしろ、コスタリカに関してはほとんどガイドブックがありませんので、こちらが到着したところで、参考にしていただいて準備を進めていただければと思っています。


4それから、こちらはちょっと残念かもしれない情報です。
じつはこれは直径10.6mと言われているROBLEの木の写真として送られてきました。でも、この写真だとどうみても直径10mではなく、幹周り10mっぽいですよね。もしかしたら、この側面がすごく長いという可能性もあるかもしれませんが……。


Rainforest_2コルコバードで見る予定のこちらのサングレドラゴ(幹周り20m以上)の木のほうが大きそうに見えますよね。(根元のアップ写真は9/17のブログにあり)

ROBLEの木は今回のツアーのなかではいちばん歩く時間が長いですし、もし、上記の写真の木なら苦労の甲斐が少ないかなぁ……、でも、写真はよかったのに実際に行ってみたら痛んでいたとか、小さくても意外にも迫力があるいい木だということもあるし…………。

まっ、いずれにしろ、行ってみないとわかりませんから。
とりあえず、楽しみにしておこうっと!!!
写真を撮りに行くだけで、ここって結構、遠くてたいへんな場所ですからね。情報をいただいたことに感謝しなくては……。

そうそう、このROBLEの森では、1月は100%ケツァールが見られるとも教えていただきました。
まぁ、これもなにしろ行ってみないと、ですね。
でも、いつもラッキーな私たちですから、きっとすごく素敵なことが待っていると思いますよぉ。







来年も行きたいブナの森

2007-11-18 15:32:40 | 巨樹の旅
Img_4243山形県最上郡真室川町の秋田県境に女甑山(めこしきやま)はあります。杉の人工林を抜ける林道の終点から少し登ったところにあったのが、このブナの美林帯。いまはほとんど落葉していましたが、ここは歩いているだけで本当に気持ちのよい森です。


Img_4267この森のなかには巨木の多い最上地方でも指折りの「女甑山の大カツラ」幹周り13.4m、樹高25mがあります。


Img_4285ブナの森にはほかにもカツラの巨木が数本あります。これは名もないカツラですが、それでもこんなに威厳がありました。とてもきれいな「名勝沼」という沼もあり、その近くには屋久島の「ウィルソン株」のウィルソンが訪れたという「ウィルソンカツラ」もあります。


Img_4287また、かつてこの山は修験道のための山で、ブナの森のなかには日本でも指折りの修行の場があったそうで、その名残りもありました。写真は護摩壇に使っていたという大岩です。


Img_4268そんな歴史に触れながら、この森を案内してくださったのが、甑山探求会の会長・高橋幸生さん。女甑山の大カツラの発見者でもあり、営林署にお勤めだったので木にもとても詳しい方です。


Img_4290ブナの森はトレイルがあるわけではないので、高橋さんのような方にご案内していただかないと迷ってしまいます。
高橋さんに寄ると、ブナの幹を這っているのはツルアジサイでとても可憐な花をつけるそう。たくさんの高山植物の花のほかにもサギソウの群生地やランも咲くそうなので、その時期にもぜひ訪れたいと思いました。


Img_4297山椒魚が棲んでいるという湧き水の出ている場所も教えていただきました。いまは枯れ葉でいっぱいですが、春にはすっかりなくなって、とてもきれいな水面になるんだそうです。

女甑山の隣には男甑山もあって、そこには幹周り20.2mの「地蔵鞍の大カツラ」というのもありますし、そこから林道を下っていく途中には「日本一の縄文のクロベ」(11/12のブログ)もあります。

高橋さんは、毎年9月にこのブナの森でバイオリンのコンサートを開催しているそうですが、ブナの枝先がバイオリンの音で震えるせいか、とてもとてもよい音がするそうです。

高橋さんのようなガイドさんがいらっしゃるし、たくさんの巨木があるし、ふかふかの森は足にとても心地よく、とにかく歩いているだけで気持ちがスーッとやわらかくなってくるので、みなさんをぜひここに連れてきたなぁと思ってしまいました。そういうわけで、来年の国内ツアーは福井県のほかに、この森に来ようかと思っている次第で~す。





最上の巨木たち

2007-11-15 11:04:38 | 巨樹の旅
今日は、前回のブログで予告させていただいた山形県・最上地方の巨木をご紹介いたしますね。


Img_4368それほど太くはないのですが迫力があり、私が最上地方でいちばん感動したのが、舟形町にある「猿羽根盾の親杉」です。幹周り6.5m、樹高40m、樹齢800年。杉の人工林のなかの城址に立っていて、宮城県・椎葉村の「大久保のヒノキ」によく似ていました。物の怪を感じる巨木とでもいうべきでしょうか。


Img_4388これは猿羽根盾の親杉の森に入っていく手前のおうちのワンちゃん。メスらしいのですが、とても人懐っこくて、行き帰りのたびに顔を見るとうれしいそうにシッポを振って近づいてきてくれました。


Img_4433土湯杉(神代杉)が群生する巨木の森「幻想の森」のなかにあって、いちばん大きかった杉です。幹周りは15mくらい、樹高30m。戸沢村にあります。JR東北のCFで吉永小百合さんが触っていた木がこれらしいです。
(土湯杉では『巨木の森の掲示板』でご紹介した「黒杉」がもっとも素晴らしかったので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。)


Img_4313真室川町の山中で、日本最大級のカツラ「地蔵鞍の大カツラ」に行く手前にある「日本一の縄文のクロベ」です。名前のように日本一とはいきませんが、幹周り9.4mと日本で3、4番目には大きなクロベ(ネズコ)です。ただ、狭くてガタガタな林道をかなり登ったところにあって、たいへんでした。それにかなりの急傾斜地で引きもないので写真もなかなかうまく撮れません。でも、この近くにはほぼ同じサイズのクロベ2本と大ナラなど数本の巨木が点在しています。


Img_4333最上町にある「東法田の大アカマツ」、幹周り7.7m、樹高22m、樹齢500~600年です。アカマツとしては日本一で、マツとしても1位だった香川県の「岡の松」が枯れたために現在は日本一だそうです。以前、雪の中を訪ねたことがありましたが、そのときの迫力はなく、大きな枝の1本が折れていて痛々しい感じがしてかわいそうでした。


Img_4399大蔵村の「岩神権現のクロベ」、幹周り13.9m、樹高25m、樹齢200~300年。幹周りの数字でいえば、このクロベが日本一ともいえますが、枯れた感じにも見える幹のせいか、迫力が感じられませんでした。

今回、いろいろ回ってみて改めて感じたのは、私にとって巨木とはサイズではないことでした。
「日本一は見ておきたい」という気持ちはありますが、見るだけで気持ちがよくなったり、すごい迫力だったり、泣けてしまうほど感動するような木はその大きさには関係がありません。

なので、これからは「心が震えるような木」を求めて、日本の巨木巡りをしていきたいと思いました。

じつは今日はご紹介しませんでしたが、今回の旅でとっても気持ちがいい森を見つけました。
人工林を登った奥に、誰も予想しないような素晴らしいブナの森があったのです。ここには巨木もあり、来年の国内ツアーの候補地にしようと思っています。

というわけで、次回はここを公開いたしま~す。