木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

早朝はガーデニング

2009-05-31 12:54:53 | 日々の暮らし


5月1日のブログで早朝にウォーキングに行っていると書きましたが、最近はすっかりガーデニングに変わってしまいました。
[今日の写真はバルコニーで咲いている花。写真の下に名前を入れておきますね]


Img_7279[梅花ウツギと京鹿子の白花、ライラック]

とはいうものの、じつはつい最近までバルコニーは放置状態だったのですよねぇ。

それというのも3年くらい前から、コガネムシの幼虫さんがいろんな鉢にいるようになったからなんです。
花がなかなか咲かないなぁなんて思っていると、ある日突然、根が食べられていてすぽっと上だけ抜けちゃう。それで、その鉢をひっくり返してみると何匹ものコガネムシさんがいて……。


Img_7310[縁だけがピンクのサツキ。オアシスにまあるく差してみました]

そんな鉢がどんどん増えていって、昨年末にはとうとう50鉢ものお花や木がなくなってしまったのです。
S野さんに教えていただいて、殺虫剤もまいたりしたのですが、根絶はむずかしく毎年春にはどんどん好きだった花がなくなっていって、すご~く悲しくって……。

それでどうせ新しく植えてもまた食べられちゃうしって、植え替えとか全然やる気にならなかったのですよねぇ。


Img_7320b[淡いブルーのアジサイ]

でも、今年はまだ1鉢のみにコガネムシの幼虫さんが見つかっただけ。食べられるお花は食べ尽くしたようなんですね。

それで俄然、コガネムシさんと戦いながらも勝って、また、素敵な樹木園にしてやるぞう。そんな気分になりました。だから、朝いちばんはとにかく元気な木や花になるようにせっせと植え替えをしているんですねぇ。


Img_7313[淡いピンクのアジサイ]

大きな鉢の植え替えですから、まず鉢の土を出して広げるのも大変。それを広げて2日ほど干して、さらに黒いビニール袋に入れて天日干しをします。それが終わったら、赤玉土と腐葉土、土の活性剤とか肥料とかを混ぜ込んで、また鉢に植え直すんです。

手をつける前はいまある100鉢をやるのはたいへんだぁとも思ったのですが、慣れてくると、とにかく毎朝やりたくなってしまうのですよねぇ、これが。生き残った強~い植物さんだもの。大事にしないといけないですしね。

朝4時とかに起きちゃって3、4時間はやりますかねぇ。あんまり頑張りすぎて疲れたときには1時間ほど仮眠しないと仕事にならなかったりして……。

雨のときはお休みするんでしょうって……。

いえいえ、うちには屋根無しのバルコニーのほかに、屋根付きのベランダがありますからねぇ。
雨の日はベランダでせっせと土いじりです。

そんなことをニワトリさんの声なんか聞きながら、朝からやっていると、気分はもうすっかり農家のおばちゃんです。
そういうわけで、最近の私、早朝からめっきり働き者。
でも、急ぎの仕事のときだけは、エネルギー消耗を控えて、じっと我慢の子でいますけどね。





棚田写真家・青柳健二さん

2009-05-29 17:21:29 | 取材日記


デジタルカメラマカジン8月号の「先駆者の現場」取材で、新潟県十日町市へ行ってきました。


Img_7445十日町市の松代(まつだい)地域には、日本の棚田百選に選ばれた美しい棚田があちらこちらにあります。

この写真は早朝の「星峠の棚田」。
あいにく朝日が昇りませんでしたが、ここだけ見ているとなんだか日本ではなく、東南アジアのどこかの国のようでした。


Img_7432取材させていただいたのは、棚田の写真家として多くの写真集を出されている青柳健二さん(右)。

お会いしてからわかったのですが、青柳さんとは不思議なご縁がありました。
私が2000年に出した『千年の森へ』の担当編集者は、青柳さんが95年に初めて出版された『メコン河 アジアの流れをゆく』と同じ編集者。その関係でこの写真集をいただいていて、ずっと仕事部屋の本棚にあったのです。
どんな方が撮られたのは知らずじまいだったのですが、その方に今回初めて出合うことになりました。


Img_7578そんな思わぬ出合いがあったわけですが、今回は8月号の取材ですから本当は6月に行えばいいはずなんですね。

でも、今月にしたのはこんなふうに植えられたばかりの稲が美しく、棚田に張られた水に映る景色がいいからで、いまが1年中で、棚田がいちばんきれいな時期だからです。


Img_7528日本の原風景のような棚田のある風景は誰もが撮りたくなるようなとても魅力的な風景です。


Img_7337ですから、もう、当然のごとく全員、仕事の合間にバシバシ棚田を撮影してしまいました。


Img_7544仕事でなければ出合わなかった風景ですが、棚田が広がる静かな山里は、そこにいるだけでとても安らぎを与えてくれました。

青柳さんに感謝の時間でしたね。


Img_7563ウグイスが鳴き、そよそよとした風の音だけが聞こえ、植え付けたばかりの水田でのんびりと農作業をするおばあちゃんやおじいちゃんの姿が見える。

そんな場所に身を置くだけで、どんなストレスもいつのまにか消えてしまうのでしょうね。

今度もまた、このお仕事、青柳さん、編集のU田さん、写真家のY田さん、そして、十日町のみなさんと風景に感謝です!!







巨木のある秘湯

2009-05-26 03:49:05 | 巨樹の旅


松江市街からクルマで30分ほどのところに、おすすめの秘湯があります。


4250187温泉郷っぽいにぎやかさはなく、観光地っぽさも微塵も漂っていないすご~く静かな木造二階建ての旅館です。
スタッフの方にはそれはそれは行き届いたホスピタリティが感じられ、館内のあちらこちらに楚々とした花が生けられています。


Img_6659お部屋からはお庭の緑が見えて、直接、いろんな木々が植えられているお庭に下りられるように履物も用意されていました。
これで一泊25,000~30,000円もすれば当たり前の話になりますが、宿泊費はなんと12,000円から。


Img_8190いい旅館である大切なポイントであるお食事も、もちろんすばらしかったですよぉ。お食事処の大きな窓からも一面に緑が見えて、まさに一服の絵画のよう……。


Img_8217タケノコの揚げ真丈湯葉あんかけや、このしろ絹太巻き、山菜の天ぷら+抹茶塩、あおりイカのお造り、茶碗蒸しなどの野菜とお魚中心の和食だけではなく、奥出雲和牛の陶板焼きなどのお肉や鰆の木の芽焼きサフランソース添えなどといった洋風のお料理もあり、ここにも細心の気遣いが感じられました。

素材が新鮮で、そのうえに料理長が手間を惜しまずにつくった感じが伝わってくるのですよねぇ。

山王寺棚田米のご飯も、透かし冬瓜の入ったお吸い物も本当に味わい深くって、すべてに手が込んでいて、お腹がいっぱいになってもとてもとても残せませんでした。
(写真は朝食のお料理です)


Img_8216「日本秘湯を守る会」に入っていますから、温泉ももう文句なし。銘石を配した露天風呂の気持ちのいいことったらありません。

それになんといってもここには巨木が2本もあるんですよ。露天風呂に入りながら、巨木が眺められるというわけなんです。巨木好きには最高でしょ!!

朝日が当たっているこちらは樹齢800年のシイノキ。古木なので穴など開いていますが、ここにはミミズクの巣があって、朝風呂に入っていたらかわいらしい子どもが顔を出していたとほかのお客さんからお聞きしました。

もう1本のほうはあの縄文杉に姿形がよく似ていて、迫力たっぷり。

ここ、海潮(うしお)温泉は、なんでも出雲風土記にも登場するらしい歴史ある山間の出で湯。
そして、私が泊まったのはもっとも奥まったところにある「海潮荘」です。
もしも、松江周辺に行かれる方はぜひどうぞ。

さてさて、そういうわけでまたまたいい温泉を見つけたわけですが、最近どうも、“当たり”の宿ばかりなのですよねぇ。ラッキーです!

巷では「kanieさんは宿選びに鼻がきく」といわれたりして……。まぁ、私の勘というより、たまたま偶然の巡り合わせなんですけどねぇ。

でもって、明日からまた取材で温泉泊まり。
おだてられて私が宿選びをしましたが、果たしてどんな旅館やら。

結果をお楽しみに……。



野の花々

2009-05-24 05:19:52 | 巨樹の旅


園芸種のお花、とくにバラは好きですが、自然のなかに出かけていると、やっぱり野の花はいいなぁなんて思う今日この頃です。


Img_6210 というわけで、今日は鳥取への巨木旅の途中で見つけた山野草の写真を集めてみました。
これはゲンゲ(レンゲソウ)の花。どれも比較的、お花が小さめでさっばりした印象なのが好きなんですよね。


Img_6178実家の庭にも咲いているイチリンソウです。
日を浴びてとても気持ちよさそうに咲いていました。


Img_6331地味めですが、チゴユリもいまきれいに咲いていますね。
これも実家に咲いているので名前がわかりましたが……。


Img_6050 きれいだなぁって思わず撮っても名前がわからないものばかりで、植物セミナーでたくさん教えていただいているのに、右の耳から左の耳へ抜けちゃってて、お恥ずかしい次第です。
(S野さんからウワミズザクラと教えていただきました。以降、カッコ内はあとでS野さんから教えていただいた名前です)


Img_6450あとで調べて、一度は名前がわかってもすぐに忘れてしまうので、おバカさんで、困ったものです。
このお花も一旦は名前を覚えたのにな……。
(ミヤマキケマン)


Img_6300 これも名前を忘れてしまいましたぁ。
できれば、どなたか教えてくださ~い!!!
(ハナウド)

Img_6208ごくごく小さくて淡い色合いが多いのも野の花が好きな理由になっているのかもしれません……。
(オドリコソウ)

Img_6393 これは鳥取の大山、宝珠山山頂付近に咲いていました。
(クロモジ)


Img_6737マクロレンズで小さなお花を撮るのがいまちょっとマイブームなんです、じつは……。
(コンロンソウかな)

Img_6439見ているだけでフワフワとやさしい気持ちになったり、近づいて撮影していると、こんなに精巧にできているんだなぁなんて感心したりしていま~す。
(フキ)

Img_6467サツキとツツジの違いは葉の大きさでしょうか。大きいほうがツツジかな。花が筒状に咲くのでツツジと訛ったらしいと聞いたことはあるのですが、このふたつの違いはいまだに釈然としないのですよねぇ。
(ツツジは単にツツジという木はなく、ヤマツツジとかレンゲツツジ、モチツツジなど、○○○ツツジという風に和名がつくのだそうです)

Img_6457_2大山寺周辺のお店や民宿のお庭にはこの花がたくさん咲いていました。

昔、この花はヤマオダマキと覚えたのですが、どこかで見たら、フウリンオダマキと書いてありました。
(フウリンオダマキはオダマキとは別属。ヒメウズと同属のヒメウズ 属(Semiaquilegia)なのだそうです。ヤマオダマキは日本の野生種で、よく栽培されているのは西洋オダマキだそうです。ヤマオダマキも西洋オダマキも、オダマキ属(Aquilegia)。
で、オダマキ属とヒメウズ属の違いはどこかというと距があるかないかということだそうです。 距とは花の後ろにある突起状の部分。この部分に蜜が溜まっています。
オダマキ属には距がありますが、ヒメウズ属には距がないのだそうです。でも、私、撮影時に距があるのかないのか確認しませんでしたので、結局のところ、これがどちらかはわかりませ~ん。すみません!)
 
木の名前も最近やっと、木に興味がない方よりは知っている程度になったくらいで、野の花や植物のさまざまな名前を覚えるにはまだまだ修業が足りないようです。

今度から、ほかのみなさんのように、植物セミナーではせっせとメモを取るようにしなくては!!




藤の香りに包まれて

2009-05-22 23:45:00 | 旅行記


1カ月ほど前にパソコンを新しくしてからいろいろと不具合が出ていました。なんとかやり繰りしながら、騙し騙し使っていたのですが、昨日やっとOSからすべて新しくインストールし直しました。
で、すっきり。快調になりました。パソコントラブルはホント、もやもやイライラして、まるで便秘しているみたいな感じかな。なんて、私、便秘の経験はありませんけどね……。

さてさて、本日のお題は藤の花。


4250191最近、いろんなところに出かけると、本当に山藤の紫の花や白花をたくさん見ます。

兵庫~鳥取~島根へ巨樹の撮影に行ったときも偶然にも、途中で「藤まつり」というノボリを発見!
移動のついでに、ノボリをたどって行ってみました。


Img_6111すると、田んぼしか見えない場所にこんなにみごとな藤が咲いている場所がありました。
兵庫県朝来市和田山町白井にある「大町藤公園」です。


4250192花房が最長1メートル45センチにもなる藤の花があり、突然、ここだけたくさんのクルマと人が集まっていました。


Img_6152大町藤公園は平成1年に完成した、噴水のある大町池を入れると32,500平方メートルもある公園。幅4メートルの藤棚が500メートルにわたってつづいていて、ホント、すごかったです!!


Img_6134_2それにここには紫色の藤だけでなく、いろんな色、そして、いろんな品種の藤があって、それにも驚かされましたねぇ。

ピンク色の藤なんて、いままで見たことがありません。

でも、とてもかわいらしくて……。

実家には白花の藤棚があったのですが、大きくなりすぎて切ってしまったので、今度はこのピンク色のをぜひ植えてもらいたいって思いましたね。


Img_6129で、こんなにもたくさん咲いていると、公園内はもう藤の香りでいっぱい。

藤棚の下で、地元の方がつくられた山菜入りのおうどんをいただいたのですが、これがおいしいのなんのって。いや、味は素朴でおいしいのですが、うどんの匂いより藤の香りほうが勝っているものですから、なんといったらいいのかしら……。
シロツメクサのような、花粉のような、すこし甘い野の花のような香り。

Img_6115大好きな香りに包まれてしあわせな感じでしたけど、お食事するにはちょっと不向きかな。

でも、藤の花をアップでこんなにもマジマジと見たのは初めてかもしれません。

ホント、藤娘さんの髪飾りと同じように、ひとつひとつの花がていねいにつくられたリボンフラワーみたい。自然は本当によくできていますね。

ひと房に咲く花の数だって、なんともみごとでした。

こんなに咲いてしまったら、藤まつりのあと、ここの藤さんたちはさぞお疲れだろうなんて、いらない心配をさせるくらい、じつにあっぱれな藤さんたちでしたぁ。