木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

先輩のハービー・山口さん

2010-02-25 13:27:58 | 取材日記


昨日は、約ひと月ぶりの月刊「デジタルカメラマガジン」の連載『先駆者の現場』の取材でした。


Img_1374 じつは私、10年近くこの取材をしているなかで、ある意味で今回初めての緊張と喜びをもって、取材させていただきました。

それは、自分の大学の先輩をはじめて取材させていただいたからなんですよね。


Img_1381 その方は、写真家のハービー・山口さんです。

吉川晃司さんや福山雅治さんの写真集や、サザンの桑田さん、尾崎豊さんやユーミンのCDジャケットを撮影されてきた、写真界ではそれはもう有名な方です。そんな方が先輩だったことを今回の仕事で初めて知って、私はとてもうれしく、取材の日を待ちわびていたというわけなんです。


Img_1391 私とハービーさんの出身校である東京都下の大学は、もともと専門学部に特化した大学なので卒業生が少ないんです。そのうえに「経済・経営」という部門ですから、マスコミ関係の卒業生はとにかく少なくて……。

でも、だからこそ、そんななかで同じ業界でお会いできるというのは千載一隅のようなもの。ですから、本当にとてもうれしくって、こんなふうに取材日を待ちわびるなんて初めてのことでした(中央がハービーさん、右端は医大生のご長男。このご長男さんもすごく性格がよくって、素敵な青年。お父様の素晴らしさが忍ばれました)


Img_1358 ハービーさんは大学卒業後の10年間をロンドンで過ごし、素敵なモノクロのスナップ写真集でも有名な方で、その写真は見ているだけで心をやさしくしてくれることでも知られています。


Img_1359 上の写真が掲載されている写真集『HOPE』。2009年に講談社から出版されたものです。ロンドンを写しても日本の下町を写しても、ハービーさんに撮られた人はみんなおしゃれで、なおかつ、みんなとても素敵な表情をしているんですよね。


Img_1311 ハービーさんのお好きな谷中で取材しながら、そんな写真が撮れるのはハービーさん自身がとてもやさしい人だからだったのだとわかりました。


Img_1336 そんな先輩を持てたことが私自身、とてもしあわせに思えた一日でした。

どんなひとの言葉もよくお聞きになり、どんなひとにもやさしく声を掛けるハービーさん。
いい写真を撮るのにはテクニックよりなにより人格。ハービーさんはその行動でそれを教えてくださった気がします。

ハービーさんはエッセイもたくさん書いていらっしゃいます。
そこにもハービーのやさしさはたくさん詰まっていますし、読ませていただいていると共感するところばかりで感激しているところです。
今回はいつもにも増して、いい出会いをくれたお仕事に感謝です!!





秘湯の雪見風呂

2010-02-20 16:32:29 | お気に入り


20100218_192雪景色のなかの巨木を撮影・取材しようと、秋田県と岩手県に行ってきました。

雪を期待して出かけて行ったので、足元の準備も万全。

北海道で購入した防寒長靴とスノーシュー、アイゼンまでも携帯して、久しぶりの東北新幹線に乗りました。

巨木は8本ほど見てきましたが、冬の旅はたとえ寒くても、やはり雪のあるところへ出かけるほうが風情があって、とてもよかったです。


Img_1069 巨木の撮影とともにぜひきれいな雪景色の写真も撮りたかったのですが、それもできてよかったです。


Img_1080 そして、もうひとつ。
ついでにぜひ体験したかったのが、雪見の露天風呂に入ることでした。

というわけで、乳頭温泉の秘湯にも行ってきましたよ。


Img_1087 宿泊したのは乳頭温泉郷でも最奥にある秘湯中の秘湯で、どっぶりと雪に埋もれた孫六温泉というところです。


Img_1077何がすごいって、ここは冬になると駐車場から10分は雪道を歩いていかないといけないんです。

電気も通っていなくて自家発電だそうで、テレビもない昔ながらの湯治場。

お料理も地元のおばあちゃんたちがつくる素朴なもの。でも、それがよかったです。

手作り感たっぷりのきりたんぽ鍋は体が温まるだけでなく、本当に心まで温めてくれました。


Img_6318 歩いていかなくちゃいけないせいか、お客さんもあまりいなくて、3つある露天風呂もゆっくりと堪能できました。

乳白色のお湯はとても気持ちよくて、暖かかったです。


Img_1103 つららが下がっているのが内風呂です。温泉はお宿から一旦外に出て、歩いて行きます。寒いですが、温泉に入るとぽかぽかになって、やはり何度でも入りたくなるんですよね。


Img_6324雪見の温泉にはこれまでも行ったことはありますが、ここまで雪が積もり、雪を頭に積もらせながらの温泉には初めて入りました。

宿の水道もトイレもずっと流しっぱなしにしておかないと凍ってしまうくらいの寒いところでしたが、テレビもない部屋でしんしんと降り続く雪を静かに眺めている時間はとても素敵でした。

こんな温泉宿は不便だけれど、反面、とても贅沢な宿でもあるのかもしれません。

いつかの冬にまた、ぜひ訪れたい秘湯です。



世界一の巨樹の動画

2010-02-11 12:50:40 | 動画


6月のカリフォルニアツアーのほうもいろいろと決まってきたようです。
今回は、樹高世界一のレッドウッドも訪ねます。


</object> これは樹高115.2メートル、現在、世界一と認定されている「ハイペリオン」の発見者であるスティーブ・テイラーとクリス・アトキンズが出演し、その友人であるマイケル・テイラー博士が実際に木の最頂部まで昇って測っている動画の前編です。


</object> こちらが後編。じつは、このハイペリオンはレッドウッド国立公園のなかにあることはわかっていますが、最長寿のブリッスルコーンパイン「メトセラ」と同じように、保護のために所在地が明らかにされていないそうです。

というわけで、この動画でしか見られないかもしれませんので、よくご覧になっておいてください。もしかしたら、メトセラのように私たちがまた自力で発見できるかもしれません。


</object> ハイペリオンの動画を探していたら、ついでに世界最大体積の木、セコイア国立公園の「シャーマン将軍」を見つけましたので、ついでに貼り付けますね。

ここには10年以上前に行って以来行くので、ちょっとなつかしくなりました。一応、予定では、ヨセミテ国立公園のジャイアント・セコイアも見学することになっています。


</object> ついでのついでに、ブリッスルコーンパインのあるホワイトマウンテンの動画も貼り付けますね。

もちろん、前回、私たちが発見した4900歳のメトセラにも会うつもりです。

それから、前回は行きませんでしたが、メトセラのあるシュールマン・グローブを越えて、クルマでもっと昇ったところに、最大のブリッスルコーンパインがあります。今回はこちらにも行くつもりなので、お楽しみに!!

なんだか動画を見ていたら、私も行く気満々になってきました。










ポルトガルツアー計画中

2010-02-05 13:07:29 | 巨樹の旅


今年の海外ツアーは6月にカリフォルニアのレッドウッドとブリスルコーンパインと9月にポルトガルとだいたい決まってきました。
6月のほうは吉田さんが幹事なので、私はポルトガルツアーの企画を始めました。
いまは、ポルトガル語がご堪能というバンコクの農学博士・田中さんと訪問地のやりとりをしています。


Img_0862_2これはブサコパレスホテル前にあるヒロハナンヨウスギの巨木です。

オーストラリア原産のチリマツ科 Araucaria bidwillii で、この写真は昨年のブログにも掲載したので覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。

ここ、ブサコは国立公園にもなっていて、ポルトガルのパッケージ旅行ではかならず含まれる有名ところでもあるようです。


Img_0861_2こちらも昨年から訪問地に挙げていたモートンベイ・イチジク Ficus macrophylla です。

調べたところ、この木はリスボンの北約150キロのコインブラ植物園にあることがわかりました。また、ブサコの公園からは南へ16キロととても近いです。

コインブラはポルトガル第3の都市で、コインブラ大学というとても歴史ある大学がある学園都市のようです。


Photo そのほかに4本ほど、どんぐりちゃんこと徳永さんからブナ科のコルクガシ Quercus suber の情報をいただいたので、これらにも行こうと思っています。ポルトガルはコルクガシのプランテーションでも有名ですが、これらはみんな南のアレンテージョ地方にあるそうです。

アルディア・ド・カノにあるこの木は人が写っていないのでちょっと大きさがわかりませんが、これはプライベートな牧場の中にあるようです。


Photo_6 エスパダナルの牧草地に立つ巨木は形も変わっていますし、なかなか大きそうなのでぜひ見たい木です。

こちらも私有地にあるので持ち主さんの許可取りが必要になりますね。そういうのはたいへんですが、たいへんな木こそ行かなくてはと思ってしまうのですよねぇ。


Photo_3 サン・ルイスへ向かう途中の牧場にあるこの木もなかなかおもしろい樹形です。ちょっと探すのがむずかしそうですが、ぜひ行ってみたいです。


Photo_5こちらはトキワガシ Quercus rotundifoliaです。

ただし、こちらはスペインのポルトガル国境近くで、場所を知っている方に直接お聞きしないとまだ詳しい所在地がわかりません。

近くにあれば、ぜひ行きたいところですが、さて、どうでしょうか。じつは、ポルトガルでは巨木のほかに行ってみたいところがあるのですよねぇ。それで10日間くらい日程も限っていますから……。


275pxlaurazeen_wood_madeira_hg_2まずはマデイラ島です。ここには世界自然遺産に登録された照葉樹林の原生林があるだけでなく、動植物の楽園で、花々が多く「花かごの島」といわれています。

ただし、ここはポルトガル領とはいえ、リスボンの南西1,000キロ、アフリカ沿岸から800キロの距離に位置していて、アフリカのほうが近いのです。

ポルトガルでもっとも美しい村といわれるモンサラーシュとかオービドスも魅力的なんですよね。

さてさて、どこに行きましょうか。

田中さんは5月までには下見にも行ってくださるとおっしゃっていますので、楽しみにお待ちくださいね!!






はにかみやさん in Myanmar

2010-02-02 11:54:55 | 旅行記


昨夜は横浜でも今季初の雪が降ってびっくりしました。うちのバルコニーもまだ雪だらけです。
めったに降らない雪で関東では事故もたくさんあったみたいで、今日はクルマで出かける用事があったのですが、ちょっと控えることにしました。

冷え込んでいて、心まで縮こまってしまいそうなので、今日はそんな心をほっこり解いてくれる「はにかみやさん」たちの笑顔をお届けしますね。


Img_6044 ミャンマーでは目が合うと、大人も子どもみんななんとなく恥ずかしそうなかわいらしい笑顔を見せてくれます。


Img_0746 日本はもちろんのこと、いろんな国を旅行していても、こういう表情に合うことは少なくなりました。心にガードがなくて、無垢な心がそのまま出ているようなとっても素敵な笑顔です。


Img_8626 こちらはお弁当を手に学校へ向かう小学生たち。制服なのでしょうか。お揃いの緑のスカートのようなものはあちらの普段着でロンジィと呼ばれている筒状の腰巻きです。


Img_8913 インレー湖のマーケットにいた青年たちも、カメラを向けると照れること照れること。尖ったような堅い表情で悩んでいるような子がひとりも見当たりません。


Img_9936 ヘーホー飛行場からピンダヤに向かう途中で農作業していた女の子たちは16歳から18歳くらいでした。歌を唄いながら、みんなで仲良く仕事をしていて、とてもかわいらしかったです。


Img_8982 植木鉢をつくっているお宅の子どもたちです。子どもの数はとても多いのですが、まだカメラが物珍しくて、撮った画像を見せてあげるとよけいに照れてくれます。


Img_0754 左のふたりは世界一のチークの木を見に行くときに乗った耕運機ツクツクの運転手さん。右の3人は案内してくれた森林局の方々です。大人もこんなふうにやっぱりはにかみやさんなミャンマーです。


Img_9091 巨木の撮影をしていると遠巻きで恥ずかしそうに見ていて、どこに行っても上目遣いの好奇心いっぱいの笑顔にたくさん会えます。

心に屈託がない笑顔。
いくつになってもこんな笑顔でいられたらとっても素敵だと思いませんか?