木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

今年最後の巨木旅

2010-12-31 15:48:31 | 巨樹の旅


気づいたら、もう大晦日。

26~29日に、今年最後になる巨木の旅に行ってきました。
訪ねたのは、岩手県と宮城県です。


Img_5170 こちらは宮城県気仙沼市にある「久保の大桂」。幹周り13m、樹高33m。

雪の巨木も撮りたいと思って出かけたのですが、雪だと写真がむずかしくなり、とくにカツラは葉があるほうがいいと思いましたね。

でも、個人宅にある木なので、所有者の方が案内してくださって、帰りに、カツラの若葉でつくったというお焼香用のお香をいただきました。真ん中の枯れた幹には穴が開いていいたのですが、そこにはフクロウやムササビが棲んでいるとか。こういうお話が聞けたのは楽しかったです。


Img_5232 宮城県大崎市田尻大嶺の「薬師の乳イチョウ」、幹周り8.4m、樹高20m。
カツラと同じくイチョウもやっばり、葉の落ちた冬だとちょっと寒々しい感じ。でも、とても静かな森の中で注連縄が巻かれている姿には神々しさが漂っていました。


1 宮城県登米市東和町にある「東陽寺のイチョウ(幹周り8m、樹高30m、樹齢500年)」は形が変わっていてよかったのですが、残念ながら、このように足場が組まれていて撮影できませんでした。

でも、このお寺はあのSoftbankのCFの白い犬に似た美人のワンちゃんがいました。
まだ、若いこともあり、人懐っこくて、近づいていくとうれしくってシッポを振りまくりながら、そばから離れなくってかわいいったらありませんでした。


Img_5216_3 大崎市古川宮沢の「長久寺のまるみがや(幹周り6m、樹高16m、樹齢650年)」には、2匹の柴犬がいたのですが、こちらはもう遊びたくって追いかけてきては立ち上がって、前脚で猛アピール。おかげで着ていたダウンが足跡だらけになっちゃいました。

ホント、巨木に会いに行くと、いろんなところでかわいいワンちゃんにも会えるのですよね。


Img_5240b1 今回は9本の巨木を見ましたが、いちばん印象的だったのが「称名寺のシイノキ」でした。幹周り10.2m、樹高14m、樹齢700年。宮城県亘理郡亘理町にあります。


2 それほど大きくはないのですが、樹形がとても印象的で、盛った土の上にあるので撮りやすく、誰が撮ってもどこから撮っても絵になる巨木。従って、私がとっても結構よく撮れました。

プロの写真家さんには好ましくないかもしれませんが、素人としては撮りやすくって、いい巨木。もうパチパチと何枚も撮ってしまいました。

今回は合計9本の巨木を回りましたが、今年は海外への巨木旅は3回、国内は8回行くことができました。

ツアーや植物セミナーではいろんな方ともご一緒できたし、いい年だったと思っています。
ご一緒してくださったみなさん、本当にありがとうございました。

来年2011年もぜひぜひよろしくお願いいたします!!





夜景撮影のワークショップ

2010-12-23 16:01:08 | 仕事の様子


16日から昨日まではちょっと慌ただしい日々でした。
1日3本の取材と、イベント、その合間に連載の原稿などでバタバタしていました。


Img_4933_2 そのなかのひとつ、18日は写真投稿サイト“GANREF”の第3回目のワークショップでした。

私はこれまでと変わらず、パソコンとビデオカメラを身につけて、当日のUSTREAM配信をさせていただきました。


Img_4892 当日は15時半に集合して、晴海埠頭公園から撮影を開始。33名の方と講師の川北茂貴先生のほか、風景写真家の萩原史郎&俊哉先生、鉄道写真家の長根広和先生も参加してくださいました。


2 冬は空が澄んでとくに夜景がきれいに撮れるのですが、最近は夜景撮影はとても人気です。そのせいか、外国人の方も参加されていました。

しかし、このワークショップでみなさんを撮影していて思うのは、本当に熱心で、そのうえ楽しそうだということ。この日はお目当ての夜景時間の前の夕景タイムから、それはもう夢中で撮影されていました。


Img_4941 晴海埠頭のあとは川崎臨海コンビナートの工場撮影へ。

ここは首都高湾岸線近くの、東京湾に面した東扇島東公園。
だんだん寒くなってきましたが、海の向こうの工場群の灯りと煙突から出る炎がきれいなんですよね。


Img_4976 下見で行った日本触媒前では、また、はとバスツアーさんに出合ってしまいました。

ホント、最近は「工場萌え」が流行っていて、はとバスさんのツアーも満員でした。GANREFのワークショップのみなさんも、ここはとても気に入られたようです。


Img_4956 川北先生が参加者ひとりひとりを回って撮影法を伝授しているところ。手前に写っているのが私が撮影中のUSTREAM撮影用のカメラです。

※この模様はUSTREAMのGANREFページの「過去のライブ」のなかの「日本触媒脇での撮影風景」でご覧いただけます。


Img_5018_2 最後は横浜マリンタワーに移動してこの日は撮影終了。

日を改めて、20日(月曜日)の19時から、インプレスの会議室で作品講評会が行われました。


Img_5032 講評会に参加されたみなさんです。前列中央が川北先生。

それにしても、みなさん本当にすばらしい写真を撮られています。
作品の数々はGANREFでご覧ください。


Img_5034 また、この日は講評会のあとに市ヶ谷にて懇親会も行われました。

参加してくださったみなさん、本当にお疲れさまでした。

来年は、1月8日の萩原先生の風景写真から、魚住誠一先生のポートレイト、長根先生の鉄道、吉田繁先生のPhotpshop講座、戸塚学先生の北海道タンチョウ撮影講座など、毎月、たくさんのワークショップが開催されますので、こちらにもぜひご参加くださいね!








逗子でネコちゃん撮影

2010-12-16 16:47:10 | 取材日記


今日はどんよりと曇った寒い日でしたが、逗子へと出かけてきました。


Img_4807 晴れていれば、逗子マリーナ(高層マンション群のあたり)の右奥にある江ノ島の向こうには富士山が見えるそうですが、今日は残念なお天気でした。


Img_4828 それでも、いつも楽しいお話をしてくださる動物写真家の内山晟さんと一緒なので、気持ちは晴れ晴れのびのびといったところ……。


Img_4817 お仕事はデジタルカメラマガジン1月号の取材です。


Img_4801 逗子マリーナには10年近く前に水中写真家さんの取材で潜ったことがありますが、そのすぐ近くにこんな漁港があることは初めて知りました。逗子市小坪という場所です。


Img_4794 また、内山さんとは動物園の取材でご一緒させていただいたことはありますが、ネコちゃん撮影は初めて。これはネコちゃんを探すのもたいへんですが、撮影もなかなかにたいへんです。


Img_4788 いい場所にいても、動物好きなやさしい内山さんだと、ネコちゃんもこんなふうにすり寄ってきて、撮れなくなってしまうのですよねぇ。


Img_4818 それにこの季節、こんなふうに腹這いになっていると体がどんどん冷えてきてしまうんだそうです。
といっても、私は見ているだけなんですが……。

でも、漁港の近くはなんとなくのんびりしていて、新鮮なお魚を売っているいいお魚屋さんもあり、いい感じでした。お昼には内山さんおすすめのおいしいパスタやさんで白魚のパスタもいただきました。

というわけで、どんよりとしたお天気でしたが、今日はとっても楽しい取材になりました。





千葉の巨木バスツアー

2010-12-12 16:38:00 | 植物セミナー


昨日の土曜日は、千葉県南部の巨木を巡る植物セミナーでした。


091_2初めてのバスツアーでしたが、参加者は総勢27名。

とてもたくさんの方が参加してくださいました。

参加してくださったみなさん、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

今回はいつもより人数も多かったのですが、初めての方もたくさんいらしてくださいました。お天気もよく、温かい日で、効率よく巨木を見ることもできて、本当に楽しい一日でした。


Img_5021 朝8時に川崎駅に集合してアクアライン経由で、最初に向かったのは君津市の八坂神社にある「賀恵淵のシイ」。

幹周りは8.5mほどですが、力強い枝張りがすばらしいとてもインパクトのある巨木でした。


Img_5027 シイの実ご飯をつくろうと実を拾っている方もいらっしゃいましたが、いつもと違うのは、今回は絵を描く方がたくさん参加してくださったことでしょうか。


2 左上が水墨画と水彩画で有名な久山一枝先生。カルチャーセンターなどで教えていらっしゃいます。

右上は日本画家の後藤真由美さん。下は久山先生の生徒さんたち。
みなさん、本当に楽しそうにスケッチしていらっしゃいました。


Img_5057 2番めに訪ねたのは、市原市にある「本郷のイチョウ」。測定したところ、幹周りは12mありました。


Img_5062 高滝湖近くの高台にある形のいい古いイチョウで樹高は23mあります。

3週間ほど前なら黄色く紅葉した葉をつけていて見応えがありましたし、いまは周囲が工事中でちょっと残念。でも、温かい日差しを浴びながらゆっくりと見ていると、とても気持ちがよくなる巨木でした。


Img_5082 3番めは勝浦市台宿の寂光院にある「上野村の大ジイ」。
幹周りは9.9m、 樹高は21m。吉田繁さんの写真集で見て、ぜひ実物が見たかった巨木です。

今回改めて感じたのは、貸し切りバスツアーだとこういう公共交通機関を使っただけでは行けないところに行けること。マイカーで行ったとしても初めてだと探すのに時間がかかったりするんですよね。


Img_5080 初めて参加された方も待望の巨木に触れられて大満足。幹周りも測ってくださって、とても楽しげでした。

こういう笑顔をたくさん見られるので、私自身はそれだけでもとっても元気になります。


3_2 最後は天津小湊町清澄寺にある「清澄の大杉」(右)。幹周り15m、樹高47m。

清澄寺にはシイの巨木(左)もありました。ちょうど夕日を浴びていて、とてもきれいでした。


Img_4783 樹高がある杉ということで、大野さんがいつも使っている特大和紙を久山先生に……。あっという間にすばらしいタッチで描かれ、ホレボレとしてしまいました。

今回は、絵を描く方がいらしてくださったおかげで1本1本の巨木の前にいる時間が長く、それがとてもよかったです。おかげさまで、木の近くで自然に囲まれてゆったりと、とてもリラックスして過ごせました。


Img_5129 染野さんにもいろいろな植物の説明をゆっくり聞けましたし、写真もいろんなアングルから撮れました。それに、絵を描かれているところを見ているのは思いのほか楽しい時間であることもわかりました。

もちろん、締めのお食事会はいつものように楽しかったです。昨日のお店はなかなか美味しいお店でもありました。

ということで、来年も3月あたりにバスツアーを予定していますので、ぜひご一緒に!!
また、いつものような歩いていく植物セミナーは4月あたりに立川市を計画中ですので、そちらもお楽しみに!!






マーコス家の来年

2010-12-07 17:24:22 | 日々の暮らし


一昨日のブログで、おめでたいことがあって、来年予定していたスイスツアーが再来年になることを書きました。


Momiji_mir_schwester_sakura その理由とは、ドイツに続いてスイスツアーをオーガナイズしてくれるマーコスのご家族に、なんと3週間前に赤ちゃんが生まれたからです。

もともとは今年の夏に予定していたスイスの巨木ツアー。
マーコスとの間では、すでに訪問する巨木もだいたい決めたりして計画を進めていたのですが、昨年末に、急にマーコスのお父さまが亡くなり、そのために2011年に延期していたのです。


Img_5015 さらに1年延びてしまうのは残念ですが、今度はおめでたいことで延期ですから、うれしい先延ばしです。

そして、長女のさくらちゃんに抱かれている女の子の名前は「もみじ」ちゃんと名付けられました。

桜に、紅葉なんて、さすが、植物研究者のマーコスと順子さんの命名。もみじちゃんもきっと、お姉さんのさくらちゃんのようにかわいいルックスになるんだろうな……。


Img_5012 そんなわけで、本日さっそく、クリスマスプレゼントを兼ねたお祝いをドイツに送りました。

そうそう、延期になったのは、もみじちゃんの育児休暇として来年8月から2012年の7月までマーコスたちは一家で日本で過ごすためです。マーコスのメールに「イクメン」になりますと書いてありました。

パパが1年間もお休みできるなんて、日本ではとても考えられませんが、すばらしいですよね。


Img_5007 お祝いのプレゼントを入れた箱のなかには、近所で拾ってきたもみじの葉っぱと、千葉のI田さん撮影のもみじのポストカードも入れましたが、生花も送りたいところですので、代わりにバルコニーのお花を撮って……。


Img_4997 上のピンクとこの白はサザンカです。ツボミはまるで生まれたばかりの赤ちゃんみたい。初々しくてかわいらしく見えました。


Img_5009 最後は西洋マツムシソウのスカピオザ。これは年中咲いているとっても強い花。

今年は夏が暑かったせいなのかほとんど咲かなかったのですが、12月になって急に咲き始めました。ドイツの寒さに負けずに、もみじちゃんが元気に育ちますように……。

スイスツアーは2012年になってしまいますが、来年の夏から1年間、マーコスたちは日本にいるので楽しみです。
染野さんの植物セミナーに興味を持ってくれていて、それにも来てくれるかもしれませんし、会う機会をつくることがたくさんできますから……。

来年の夏からはなんだか楽しくなりそうですよ。