木のように生きよう!!

「世界の巨樹を見に行く会」で巨樹を訪ねるとともに、日本の写真が海外のアート市場で認められるように頑張っています……。

3度目のアンコール遺跡

2007-05-31 16:52:39 | 旅行記
今日は5/18~25まで行っていたベトナム&カンボジア取材の続編、カンボジアの巻です。

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今回で3度目のアンコール遺跡。そして、3度目のカンボジアはシェムリアップの街でした。

なぜ、この時期に行ったのかというと、目的は引き続き、アンコール遺跡の撮影だったのですが、雨期の始まりのこの時期は観光客が少ないと聞いたからです。

案の定、夕方になると、一転、空がかき曇り、激しい夕立ちのようなスコールがきました。
すぐに止むのでいいのですが、困るのは、雨の後は涼しくなるかと思いきや、逆に湿度が増して、さらにむし暑くなってしまうことでした。

ただ、3度目にして今回やっと、アンコール遺跡の勉強を少しだけして行ったので、初めて、細かいところに目が行くようになったのはよかったかもしれません。


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このバンテアイ・クデイは遺跡の改修をしている上智大学とカンボジアの学生の研修ともなっている場所で、2001年にはここから274体の廃仏が発掘されました。
この発掘によって、アンコール王朝では最後の偉大な王といわれたジャヤヴァルマン7世以降にも、仏教を信仰したこの王の力を壊すほどのヒンドゥ教の王の存在があったのではないかと考えられるようになったそうです。


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こちらはアンコール・ワットの中心部である十字回廊。周囲には4つの聖池がありますが、ここも以前はただ通り過ぎていただけでした。

今回、撮影に立ち合って、よくよく眺めていたら、12世紀前半の創建時の色彩が残されていることに気づきました。
完成時には、朱色に塗られ、レリーフの表面には金箔が施されていたという説もあるそうです。
1時間以上もここに座って、それを想像していたら、勝手に目だけが反応したのか、実際にはまばゆいはずもないのに、目がまぶしいような感じになって涙が出てきてしまいました。


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さて、こちらはいつになく、真剣なO画伯です。

何故かというと、吉田さんにたまには巨木ばかりでなく、今回はぜひ遺跡にトライしてみるべきといわれたからです。
バイヨン遺跡のいちばん高いところで、大きな観世音菩薩を描いています。
東洋のモナリザといわれる女神像のレリーフで有名なバンテアイ・スレイでも、O画伯は果敢に繊細な遺跡に挑戦していてすばらしかったです。


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その困ったようなO画伯の後ろで、木陰に陣取り、ちゃっかりビールを飲んでいたのがHさん。

暑いですからねぇ、昼間っからビールは最高でしたよぉ。それに、ここではアサヒの350ml缶ビールが1US$でした。
生産地の日本より安いってどういうことなんでしょう。まったく不思議です!


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最後は、焼きヘビとコオロギのフライです。
3度目にして、やっと食べることができました。

な~んていうと、ゲテモノ食いだと思われるかもしれませんが、決してそうではありません。本当のことをいうと、むしろ嫌いだし、気持ち悪いとも思っています。

でもね、どんなに長生きしようが、いつかは誰でも死ぬわけですから、生きているうちにとにかく嫌いだろう(いや、嫌いであればあるほどかもしれませんが……)が、私はなんでも経験しなくっちゃと思っているんです。それに、やってみなくちゃわからない。じつは嫌いだと思っていたものが、好きだったとか、得意技になるなんてことも多々ありましたから。
まぁ、簡単にいうと、欲張りなだけなんですけどね。

それに今回はヘビとか昆虫が好き(食べるほうではありません、集めたり見たりが好き)のHさんも「食べたいなぁ~」と言ってくださったので、よけいに弾みがつきました。
でも、食べてみると、ヘビはちょっと骨が多いけど、味付けもよかったですし、「いまが旬」というコオロギも結構いけました。

というわけで、今回は3度目にしてやっといろいろ発見し、3度目にして初物を口にできた旅でした。
今度は、タガメとクモのフライでも食べてみようっと……。
(しつこいですが、決してゲテモノ好きではありませんよ! 勇気があるヤツと思っていただけるとうれしいんだけど……、テヘヘ)



地球のために「重曹」使いましょ!

2007-05-30 14:17:38 | 日々の暮らし
このブログによくコメントしてくださっているeco peopleさんから重曹を送っていただきました。

たしか、重曹はものもらいができたとき目を洗うくらいにしか使ったことがないのですが、これはお家をきれいにするためにいろんなところで使えるそうです。それになんといっても、自然に近いものですから地球にやさしいことは間違いありません。

こういう贈り物って、なかなか気づかないけれど、本当にありがたいです。

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たくさん使えるようにこんな大きいボトルで送ってくださっただけでなく、その特徴や細かい使い方のコピーまで同封してくださったので、ちょっとご紹介しますね!

●重曹(炭酸水素ナトリウム)は、油汚れに強く、研磨効果が高いのが特徴。臭いを吸収する効果もあります。細かいパウダー状なので、汚れを落とす目的のものを傷つける心配も少ないのだそうです。

で、具体的にどんな汚れ落としができるかですが、私が役立つなぁと思ったものをいくつかあげてみますね。
●シンクの汚れ落とし…シンクを濡らして、汚れに重曹をふりかけて、アクリル毛糸を巻いてつくったポンポンタワシでこすります。
●換気扇…ポンポンタワシに石けんの泡と重曹をつけてこすり、酢水(水で2~3倍に薄めた酢)をスプレーしてポロ布でこする。
●食器洗いカゴ…カゴが浸るくらいの重曹水(水1Lに対して重曹大さじ4)に1晩浸けて、古歯ブラシで汚れをこする。
●五徳のしつこい汚れ…ぬるま湯4Lに重曹1/2カップをつくり、一度沸騰させてから、五徳をつけて1時間。ポンポンタワシでこすって洗い乾かす。
●冷蔵庫の消臭…あきビンに重曹を入れて、ガーゼでフタをして庫内に。約3ヵ月保つそうです。これは下駄箱にも活用できます。
●鍋の焦げつき…鍋に水500ccを入れ、ガスレンジで沸騰。火を止めて重曹大さじ1~2を入れて、1晩おいてからポンポンタワシでこすります。
●排水口のヌメリと臭い…ストレイナーを外して、汚水をボロ布などで吸い取る。排水口に重曹1カップを入れ、酢の原液1/2カップを少しずつ注いで発泡させ、1時間おいたら熱湯でない湯を1分ほど流します。
●電子レンジ…水1カップに重曹大さじ2を耐熱性の容器に入れて、2~3分加熱。ターンテーブルを外して庫内を拭き、湿らせたポンポタワシで重曹をつけてターンテーブルをこすり、水洗いします。
●カーペットの臭い取り…カーペットにまんべんなく重曹を撒いて、そのまま1晩。掃除機で吸い取ればすっきり。

ほかにも茶しぶ落としや、フローリングのクレヨン落とし、洗面ボウルやバスルームの床と壁、便器の黒ずみ、樹脂製のバスタブも傷つけずにこすり洗いできます。
それから服についた油汚れも、重曹と水を3:1で混ぜてペースト状にしたものを塗って1~2時間おいてから、普通にお洗濯すれば取れるそうです。

まだまだたくさんありますが、重曹はこれだけでも相当に役立つスグレモノ洗剤でしょ。
私もこれがあれば、漂白剤とか強力な洗剤を使って流すときに、「こんなの流して地球に悪いなぁ」って思わなくて済みます!

では、最後に、eco peopleさんに送ってもらったコピーから、酢の使い方で私がいちばん驚いたものを1つ。
●スニーカーの黄ばみ落とし…白いスニーカーって、洗っているうちにだんだん黄ばんできますよね。あれって、石けんカスが原因なんだそうです。スニーカーを普通に洗ってから、酢1:水5の割合でつくった酢水に洗ったスニーカーをくぐらせると、石けんが分解されて白さが戻るそうですよ!!

昔、おばあちゃんが湯のみ茶碗の茶しぶを落とすのに、塩を使っていましたっけ。
おばあちゃんの知恵ではないけれど、手軽に化学製品を使うより、こうして工夫して地球にやさしいものを使っていると、きっと、使い手の私たちの気持ちのほうもやさしくなるんじゃないかしら……。

というわけで、みなさんもぜひ重曹や酢にチャレンジしてみてくださいね!
そして、eco peopleさん、どうもありがとうございました~。






花に癒されて…

2007-05-28 18:42:03 | 日々の暮らし
小さなミスやうまくいかないことがいくつか重なることって、誰にでも、ときにはありますよね。
昨日から今日にかけての私もそんな感じでした。

どう直してみてもうまく写真のプリントができない、いろいろやってみてもiPodで音楽が聞けない、昨日は自転車で転んじゃうし……、すでに持っている本を2冊も買ってしまったなどなど。1つ1つはまったくたいしたことじゃないし、そのたびに「こういうこともあるさ」と気分を変えてみるんだけど、立て続けにつまづいてくると、「なんだか、いろいろうまくいかなかなぁ」と意気消沈してしまうのです。

こういうときは体を動かすのみだぁ、と、昨日は走ってみたのですが、またまた今日も昨日の続き。不具合出っぱなし。そうなると、この調子の悪さみたいなのが仕事にも影響が出てきてしまって……。まいったなぁ、という感じでした。

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で、すっかりダメダメちゃんの気分(私はダメなヤツだわぁという気分です)になって、夕方、バルコニーでぼーっとしていたら、なんだか、このバラの色が無償に心に沁みてきました。

夕方の青い光に照らされたサーモンピンクのバラは蛍光色のように光って、「元気出しなよぉ、きっと明日はいい日だよ」って言っているみたいなのです。

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そうして、じいっと見ているうちに、なんだか縮こまっていた心が柔らかくなってきた感じがして、「ずっと旅ばかりで楽しんだもの、きっと日常ボケしたんだわ、私。今日はこれからがんばるぞ~」って、気分になってきました。


Img_0899花はなんだかお母さんみたいにやさしいなぁ、ダメダメちゃんでも黙って抱きしめてくれるもの、そう思いました。

というわけで、これから私、じつは芯が強くなくてはやさしくなれない花のようにがんばってみま~す。




おいしいベトナム!

2007-05-25 19:20:40 | 旅行記
Img_0864さきほど、ベトナム&カンボジアの旅から戻りました~。今回は、吉田さんとの撮影取材に、世界の巨樹を見に行く会でいつもご一緒していただいているO画伯、Hご夫妻にも加わっていただきました。

いや~、ベトナムは36℃と暑かったですよぉ。

目的地は、アンコール王朝に攻め込んだベトナム側のチャンパ軍の遺跡。世界遺産となっているミーソン遺跡には8~13世紀に建てられたアンコール遺跡に似た建物が残されています。

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ミーソン遺跡で、ジャックフルーツの巨木と遺跡を描くO画伯。

Img_0843そして、こちらは撮影にいそしむ吉田さんです。

戦争の爆撃の影響もあって遺跡のほうは正直、あまりいい写真は撮れませんでした。それになんといっても暑かった~。

でも、おかげでビールはおいしかったですし、なんといってもベトナムの料理は最高においしかったです。

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こちらが宿泊していたホイアン・インドシナ・ホテル。ホイアンはベトナム第4の都市・ダナンの南30kmにあります。

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どの国へ行っても健啖家のO画伯は今回はことのほか食欲旺盛でした。ホテルのレストランに住み着いているネコちゃんが寄ってきてもこのとおり。ガンガン平らげております!

Img_0890世界遺産になっているホイアンの町並みも素敵でしたね。ここは16~18世紀にかけて、国際交易港として栄えたところで、その時代の古い町並みが残っています。

暑かったですが、かつて日本人もたくさん住んでいたという古い町並みを歩いていると、とても落ち着いた気分になりました。

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こちらがホイアンの町にある古い民家の一軒。京都の町家のように、間口が狭く、うなぎの寝床のように奥行きのある造りになっています。

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いろんな動物の形をした笛を売るおばあさんから、笛を買っているHさんとO画伯。Hさんは大好きなヘビの笛を手に入れてご満悦です。

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市場にも行ってみました。すごい食材の数と人。食文化の熱気を感じましたょ。

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ここで、O画伯にマンゴスチン(アズキ色の実です)を買ってもらい、生まれて初めて食べてみました。もぎたては最高に美味!!

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でも、その横ではあひるの赤ちゃんが売られていてびっくり! そして、さらにその横では赤ちゃんの入ったアヒルのゆで卵も売られていました。とても栄養があるそうで、数人の妊婦さんが座り込んで食べていました。インパクトのある光景でしたが、こわいもの好きとしてはちょっと口に入れたかった~。

Img_0880ホイアンの木彫り工房で見つけたブタちゃんです。

この笑顔もまた、最高でした~。

ついつい、誰かさんの顔を思い出してしまいました。
ツアーにご一緒している方なら、ご存知のあの方です!

ではでは、続きはまた、後日……。



長崎県・島原鉄道へ

2007-05-17 13:18:36 | 取材日記
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14日から昨夜まで、長崎県の島原半島へ行ってまいりました。
『デジタルカメラマガジン』7月号(6/20発売)の連載「先駆者の現場」のためです。

今回の取材対象は、日本初の鉄道写真家ともいわれている広田尚敬(ひろた・なおたか)さんでした。

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(写真は「古部(こべ)」駅で、シャコのような“シャク”というのを採ってきた地元の方とにこやかに会話している広田さん)

島原半島の有明海沿いを走るローカル線である島原鉄道は、南島原市を走る一部区間が来年には廃止が決まっています。

この貴重な駅と、とてものどかなこのローカル線の列車と沿線を撮影する広田さんを取材させていただいてきたというわけです。


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島原鉄道は、駅のすぐそばまで海が迫っていたり、
島原城が目の前の島原駅があったり、無人駅のホームがそのまま自転車置き場になっていたり、
船着き場になっている運河が脇にあったり、普賢岳の土石流が流れた水無し川に架かる鉄橋を走ったりと、
車窓からの風景がとてもバリエーションに富んでいる鉄道です。


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写真でもビデオでも、撮っていると、穏やかではあるけれど、とても心躍る風景ばかりが広がる魅力的な鉄道でした。


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それにもまして、写真家・広田尚敬さんはとても素敵な方でしたね。

すばらしい方ほど、一緒にいるとこちらの心まで包んでくださって、とても気持ちがまぁるくなるのですが、今回の広田さんはまさにそんな方でした。

この連載の取材ではいつも仕事ではないくらい楽しいことばかりなのですが、今回は、いつも鼻歌が出てしまう私の癖まで出てしまうくらいのびのびとさせていただいていたようです。


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そのうえ毎度のことながら、温泉も、おいしいものも堪能させていただきました。

さらには取材後の余った時間を利用して、初めて、長崎市にも行くことができました。

いい旅といい時間をくださった広田さんと、仕事仲間の吉田さん、上田さんに感謝ですね。
そして、島原鉄道と島原のみなさんにも……。

日本のしみじみと温かいローカル線。
その穏やかな風景を胸に抱いたまま、明日から8日間、私はベトナム・カンボジアへと旅立ちま~す!!